3年前の今日、四国遍路に出ました。 (ブログ四国歩き遍路参照)
誰かに遍路は癖になるといわれたが、道中一度聞かれた時には「こんなしんどいことは2度としない」と答えたものでした。
家の近くに札所があるため、ときどき歩き遍路の姿を見かける。
先日も夫婦連れと思しき遍路が歩いていた。前を行く男性を、女性が後ろから追いかけている。
車の中からそれを見て私、「旦那は冷たいなぁ」とつぶやく。
それを聞いた家内はハンドルを握ったまま言った。「うちはあんなものじゃない。まだ見えている」と。
6月の検査入院の結果に仰天し、それまで考えてもみなかった遍路巡礼を思いたった。信仰心は無かったので、単に何かに打ち込んでいたいという思いだった。時間を費やすためだけだった。
四国を一回りして帰った後で、それを知った人は必ず言った。「よくやったねぇ」と。
今思い出すと懐かしい。元気ならまた行ったかもしれない。
いや元気なら他のことをやっていただろう。