午後。
南青山の Spiralで学生時代の友人と会った。
ここは隣接するギャラリーのアートを
楽しみながら食事ができる。

それよりも何よりも、
久々に会った友人と話がはずむ。
仕事のこと、将来のこと、恋愛のこと・・・

学生時代の友人に会うのはなんだかほっとする。
しばらく会っていなくても、すぐに打解けられるから。

普段、仕事でもプライベートでも
年齢の離れた人と接する機会が多い。
知らず知らずのうちに、少しだけ背伸びをしていた自分に気が付いた。

久しぶりに24歳の、等身大の自分に戻れたひと時だった。

http://www.spiral.co.jp/gourmet/index.html
みなさんは、銀行や証券会社に新しくアカウントをつくりに行って、
「手続きにお時間が10分少々かるのでお待ちください。」
と窓口で言われたら、そのあいだ何をするだろう?

日本人と外国人は、時間の使い方の発想が違って非常におもしろいと思う。

日本人。
ほとんどの人が渡されたパンフレットを読んで質問したり、
カバンから手帳をとり出してスケジュールを確認したり、
仕事の書類を見たり。
だいたいパターンが決まっている。

外国人。
「ちょっとランチに行って来ていいですか?」
え?外に出ていくの!?
そんなに短時間でランチ食べるの!?
初めて言われた時は度肝を抜かれたが、
外国人はこのパターンが多いのに驚かされる。

日本人は、今いる空間の中で何ができるかを考える。
外国人は、ボーダレス。
みなさんも、少し発想をかえて空き時間をつかってみよう。


職業柄、外国人のお客様と接する機会が多い。

様々な国籍の方がいらっしゃるので一概には言えないが、
日本人と一番違うと感じるのは、
何事にも根拠を示し、またこちらにもそれを求めてくる点。

典型的なケースが、顧客のリクエストするサービスを
提供できないと断った場合の反応。

日本人は、「ないのですか、分かりました。」とすぐに引き下がる。
こちらとしては、非常に楽だ。

それに対し外国人は、
どんなに些細で tribial だと思えることであっても、
なぜそれがないのか、なぜできないのかという説明を必ず求める。
納得するまで帰らない。

一方、良いこともある。
それはお礼を言われるとき。

日本人は、ただ「ありがとう。」というけれど、
外国人は “Thank you for .....”
と、何に対して感謝をしているのかを明確に示す。

私のために時間を割いてくれてありがとう。
気をつかっていただいてありがとう。

自分の近くにいる人にほど、
少し言葉を足して「ありがとう」と言いたいものですね。


私の仕事は分かりやすく言うと
アカウントを持つお客様に資産運用の提案をすること。

セールスとコンサルティングの両立。
これが最近の私の課題である。

セールスは、いわば企業サイドの利益を優先する向きがあり
コンサルティングは、顧客の立場に立ってベストなソリューションを提供すること。

膨大なノルマをかかえる私の仕事は、
この両立が非常に難しい。

企業の利益につながる提案が、必ずしも顧客のためになるとは限らず、
またその逆も言える。

どんなビジネスでも共通することだと思うが、
その落としどころを模索し、WIN-WINの関係を構築することが
一番の近道なのだろう。

でも。
言うは易し、行なうは難し
なんですよね。


休暇をとって、久々に帰った故郷で、曾祖母の17回忌があった。

今日心に残った僧侶のことば。

  今日、長嶋元監督が姿を現したね。
  人は病を患うと、すっきりした顔になるのです。

人間、元気なときは 俺が、俺が、と傲慢になる。

  誰のおかげでご飯が食べれると思ってるんだ?
  この会社は俺一代で築き上げたんだぞ。
  私の努力がようやく報われたわ。

人は一度病気や大きな挫折をすると
決して独りでは生きていけないという、人間本来の姿に戻る。

身体に障害を持つ人がとってもきれいな顔をしているのは、
人の手を煩わせないと生きていけないから。
誰かの力を借りて、いつでも感謝の気持ちを忘れないから。

忙しいがゆえ、ついつい自分本位になりがちな日常を振り返り、
耳が痛くなった。

俺が。私が。
そう言う前に、ふと立ち止まってみたい。