出産は誰のもの? | Bliss of Gaia 〜本当の自分を生きよう〜

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本質で生き、自由に自分の世界を創造していくことをナビゲートします。

注: 今日の話は、出産に関する細かい描写が含まれているので、
苦手な方はスルーしてください。


先週の水曜日にあった検診で初めての内診がありました。
子宮口の開きぐらいを調べるためです。

終わって、先生が言いました。
「いや~、残念だね。全然、開いてない。羊水が多くて貴方もしんどいだろうし、胎児も大きくて予定日までおいておくと4000gを超えるから、38週ぐらいで出てきてくれることを期待していたんだけど、この調子じゃ予定日すぎても出てこないかも。」

そして「来週促進するか、切ろうか?」ですって。

えー!?
先週まで、早まるって言ってたのは何だったの???

もちろん、私の体は、自分がそんなに開きやすい体質でないことを知っているので、特に驚く内診結果ではなかったのですが、
先生のおっしゃることとその提案に驚いてしまいました。
胎児が大きめというのも初めて聞きました。

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私は、VBAC(帝王切開後の自然分娩)を希望しています。
オーストラリアではある程度本人の希望を尊重してくれますが、
それでも特に私立医は、最後にはなんだかんだいって
切る方に持っていくケースが多いようで、
実際にはVBACに成功した例をあまり聞かないのも現状です。

先生が仰るには、
「胎児が大き過ぎればどちらにせよ自然分娩は無理になる。
今は頭が子宮口にはまっているけど、これが羊水過多で外れる可能性もあるから、出血多量の危険性もなくなったわけではない。
貴方も精神的にも身体的にもきついと思う。
だったら、早く出した方がよい。」
とのことでした。

切らない場合、促進することになるが、
私は前回切っているので、ゼリーを使っての促進は緩やかだけれど、
点滴による促進よりも子宮破裂の危険性が高くなり危険(知らなかった!)なので、やるとすれば点滴の方になる。

でも、最終的に私の意向は尊重する、とのことでした。

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私は、前回の出産の時、強く自然分娩を希望していました。
薬もなにも使いたくなく、ヒプノバースのコースにも参加したりして、
自然分娩のことしか頭にありませんでした。
だから、促進とか、万が一のケースに関する知識がほとんどなく、
特に促進剤についてなんて全く考えてもいませんでした


でもお産というものは何が起こるかなんてわからないのです。
予定日を1週間過ぎ、高位破水が始まっため、
わけがわからないまま、促進剤を投与しての出産となりました。

まず人工破水、そしていきなりの点滴による強い促進。
投与後すぐに、1ー3分感覚の強い陣痛が始まりました。
ベッドに縛り付けられて、身動きもできないまま8時間が経過。
それなのに子宮口はたった2-3cm開いただけ。

その時は、子宮口が開いていない状態で強い陣痛が起きている状態が、
いかに危険かだなんて知りませんでした。

8時間も短い感覚の陣痛が続いたことで、
もうヘトヘトになっていた私は、
麻酔(エピジュール)を入れてもらうことに賛同しました。

でも、こういう薬は、陣痛が軽いうちに入れないと
なかなか効かないらしいです。
一本目、全く効きませんでした。

結局、強陣痛開始から15時間。
麻酔3本を入れながら、促進剤の投与が続き、
私の体は悲鳴をあげ、発熱しました。
(その時は知りませんでしたが、出産時の母体の発熱は危険だそうです)
息子は途中でひかっかり、
子宮口はたった4cmしか開きませんでした。

そして先生が2回目に様子を見に来た時には、
息子の心拍も弱っていて、緊急帝王切開となりました。

産声もあげずに、ICUに運ばれて行った息子。
幸い無事で、その後は順調に回復し、今は元気そのものです。

翌日、付き添っていた2人目と3人目の助産婦が謝罪に来ました。
先生の話によると、新米助産婦さんの先生への連絡が遅かったようで、
連絡が来た時に先生はたまたま既に用意して家を出るときだったから良かったけど、
30分遅かったら、息子は危なかった…と。

ゾッとしました。

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その後、促進剤の怖さを知り、
何の知識も持たずに、自然分娩のことばかりを考えて
出産に挑んでいた自分の愚かさにも腹が立ちました


オーストラリアでは、私立の先生は、全般的にリスク回避のために、
必要以上に介入する傾向が高く、
帝王切開率が非常に高いことも知りました。
また医師の出張やホリデーなどを理由に、
計画帝王切開を勧められることも稀ではありません。

もちろん、すべての介入、全ての促進が悪いわけではありません。
でもあの時私に、もっと促進に関する知識があれば、
もっと段階を踏んだ緩やかな促進の方法を提案できたのではないか?
もっと途中経過がおかしいことに気がつけたのではないか?


そんな疑問と後悔がずっと頭を巡っていました。

自然分娩も、胎内記憶の池上明先生などに触発され、
生まれてくる子供のためにいいと思って希望していたつもりでしたが、
こだわりすぎるあまり、それは自分のエゴになっていたにではないだろうか…?
自然分娩を自分の勲章にしたかったのではないだろうか…?

そんなことも考えました。

今回、VBACをしたいのも、やっぱり私のエゴなのかもしれません。
危険を回避するのに、最初から帝王切開の方がよいのかもしれません。

私は背が低く、体も小さいから、
胎児が大きければ確かに自然に出すことは難しいでしょう。
前回で、自分が促進剤に反応しにくい体なのもわかっていますから、
促進剤を使うぐらいなら、切ってもらおうと思います。
先生が仰るように、毎日手に走る激痛と、
羊水の多さでまともに眠ることができずに、
精神的にも肉体的にも疲れているのも確かです。

でも、できることならいつ生まれてきたいかぐらい、
お腹の赤ちゃんに決めさせてあげたい
のです。
もちろん、安全第一なので、
赤ちゃんが自分で出てこれなかったら出してもらうしかありません。
でも、予定日も過ぎておらず、危険状態でもないのに、
促進したり、切ったりということに、納得できなかった。




とりあえず、私は精神的には大丈夫だということ、
赤ちゃんも危険な状態にはないから、促進や帝王切開の必要性をまだ感じておらず、
このまま様子をみたいこと、などを告げ、
一週間後の検診まで様子を見ることで同意してもらいました。

私は、「誕生」という一大イベントは、
医師のためのものでも、私のためのものでもなく、
お腹の中の赤ちゃんのもの
だと思うのです。
それなのに、お腹の赤ちゃんの意思を聞くことなく、
事を進めたくなかったのです。

もちろん先生を信用することも大事ですが、
こちらでは日本以上に、患者本人がある程度知識を持って
医師と話すことが重要だと思っています。

そして何より、前回私に欠けていたことー
「自分の体と赤ちゃんの声を大事にする」

先生の知識とご意見に耳を傾けながらも、
それを鵜呑みにするのではなく、
自分と赤ちゃんの体の声に耳を傾けながら、
その代弁者としてちゃんと先生と話し合って、
最終的にどんな方法になったとしても、
赤ちゃんにとって最善のお産をしたいな
、と改めて思いました。



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