南イタリア旅行(part3 アグリジェント、神殿の谷) | ブランシュ嬢の気ままな日々

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シチリアなしのイタリアなんて、なんの心象も残らない。

シチリア、すべてのカギはここにあるのだ。

著書“イタリア紀行”の中で、シチリアを絶賛したゲーテ。

そのゲーテも訪れ、古代ギリシャの文明に触れて感動をしたと言われるのが、

“神殿の谷”

1997年に“アグリジェントの考古学地域”として世界遺産に登録されました。

 

 

バスがアグリジェントの街に近づくと、見えてきました!

周りにさえぎるものもない、荒涼とした丘の上に神殿の遺跡・・・

バスが進んでいく前方にも、次々と遺跡が見えてきます。

この時点で、その壮大な風景に圧倒されてしまいました。

(これは帰りに撮った写真、午後から晴れてきました。)

 

ランチを終えて、徒歩観光を開始しました。

ガイドさんが紹介されると、

ツアーメンバーの中から歓声が起こりました。

私たちのそばにいた方が、「この方よ!」と、

るるぶの1ページを見せてくださいました。

 

アグリジェント在住の日本人ガイド、中野陽子さんです。

 

るるぶに「アグリジェントの名物ガイド」として紹介されているほか、

NHKの取材にも協力されたりと、ご活躍をされているようです。

美しい声で、わかりやすく、時にはジョークを交えて楽しく・・・

 

驚いたのは、その足元!

石畳や小石がゴロゴロする坂道を、ヒールで颯爽と歩く姿に、びっくりです。

思わず、個人的に質問をしてしまいました。

「イタリアの靴は、足になじむのかしら、全然平気よ!」と

笑って答えてくださいました。

アグリジェントに住んで37年とおっしゃってたかな?

(お歳は伺いませんでしたが、きっと実年齢よりずっと若く見えているはず。)

オフの日は、海に潜ってらっしゃるそうで、その辺も若さの秘訣でしょうか?

 

まず、東の端にある「ヘラ神殿」から・・・

紀元前460~440年の神殿は、火災や、中世の地震などの影響で、

今では25本の柱が残るのみとなってしまいました。

柱の下部になんの装飾もない、ドーリス式という様式。

 

古代ギリシャ時代から続くパワースポットで、

お願い事をするとご利益があるそうですよ!

 

ギリシャで有名なパルテノン神殿はローマ時代のもの(紀元1世紀ころ)ですので、

それよりもずっと前に、ギリシャが勢力を広げていた時代に作られていたもの

・・・ということになりますね。

 

遺跡の周りには、アーモンドの木や、ウチワサボテン、リュウゼツランが見えます。

「春先にアーモンドの花が咲くと、あたり一面ピンク色が広がって、

それは素敵な景色なんですよ!」

日本のお花見のような楽しみ方をするかどうかはわかりませんが、

イタリアの方にとっては、日本の桜の花のような存在なのかな?

樹齢1000年を超えるオリーブの木もありました。


 

イナゴ豆の木の下では、「この豆を持っておくとお金がたまりますよ!」とのお話。

木の下に落ちている豆を必死で探して、お財布に入れて持ち帰りました。

ご利益があるかしらん?

 

古代は、豆が、重さの基準になっていました。

宝石の重さの基準になっている“カラット”は、

このイナゴ豆のを表すギリシャ語“キャラティオン”に由来するものです。

(あ、ブランシュ、カリカリじゃないからね!あせる

去年のクロアチア旅行で、イナゴ豆入りのチョコレートが売られていましたが、

日本でも“キャロブ”の名で健康食品として用いられているようですね。

 

向こうに見える“コンコルディア神殿”まで、歩いていきます。

歩いていく道沿いに、城壁が連なります。

ドーム型に開けられた穴は、お墓。

城壁の隙間からは、遠くに地中海が見えます。

疫病を避けるため、街は海から離れた高台に築かれていたようです。

 

“コンコルディア神殿”は、6世紀末に教会として転用されていたため、

高い保存状態が保たれています。

手前に飾られたイカロスの銅像は、最近のものです。

翼が溶けて墜落したところのようですね。

 

遺跡の間には、私財を投じて遺跡の発掘にあたったイギリス人

アレキサンダー・ハードキャッスル卿の住まいが残っています。

2017年のG7会場に選ばれたアグリジェント。

綺麗に飾られた花は、その誘致アピールのためとか・・・?

 

まだ知名度は低いアグリジェントですが、G7が開かれることで、

一気に注目が集まるでしょうね。

ちなみに、各国首脳の宿泊地は、

この後訪れる高級リゾート地、タオルミーナになるそうです。

 

 

ハードキャッスル卿が復元した“ヘラクレス神殿”は、

紀元前520年建造。

アグリジェントの遺跡の中でも最古のものです。

ゲーテの影響でドイツ人観光客が多いようです。

 

岩に刻まれた轍のあと。

つまり、当時の道路ということですね。

 

遺跡の近くにあるこちらのホテル・・・

中野陽子さんおすすめの“ホテル・アテナ”には、

数々のセレブが、宿泊するそうです。

(中野さんが具体的に名前を挙げておられましたが…覚えていません。ase

いい雰囲気ですよね~!

オフシーズンには、結構リーズナブルなお値段で泊まれるそうです。

 

この日の夕食は、パレルモ市内のレストラン“a cuccagna”でいただきました。

 

お店に入ってすぐの場所のディスプレイ・・・

全部本物の魚ですよ!

 

落ち着いた雰囲気のおしゃれなお店です。

 

 

“パスタ・ア・ラ・ノルマ“は、もとはシチリアの家庭料理。

 

メカジキのグリル

デザートは、レモンソースがかけられたバニラアイス

シチリア特産のレモンソースで、さっぱりとしたお味。

これは問題なく完食できました。

 

オマケ・・・

神殿の谷の入り口付近にいたニャンコ・・・

おじさんに何かおねだりしているのかな?

 

 

寒くなりましたので、ソファーの上にムートンを敷きました。

 

ブ「このムートン、捨てるんじゃなかったの?」

 

新しいのを買ってありますが、

古いボロボロのムートンが捨てられません。

だって、ブランシュのお気に入りだもんね!

 


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