Equal 『Get Big "The Ballers"』 | Black Rotala -アクアリウムとか趣味ブログ-

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equal

1st Album
『Get Big "The Ballers"』
2004年

01. Hey Mr. Mr.
02. Intro (Street Life, Game, "Ghetto Fabulous")
03. Get Big "The Ballers" feat. Tokona-X, Akira & G-Conqueror
04. Sreet Blues feat. Sygnal, Dnessa
05. Ghetto Navigator feat. Hana The Mary
06. Underground Cup feat. Keishi
07. Unstoppable feat. Dabo
08. Skit (Phone Call) feat. Ganxta Cue
09. Murder Game feat. B-Ninjah
10. Feel So Good feat. Adya
11. Skit (Phone Call #2) feat. Maccho
12. Next Generation [Ver. "E"] feat. Watt
13. Cinderella Stoy feat. Mic-Hi
14. Project"E"
15. "Wow Oh!" feat. Hi-D
16. Ballers Lounge feat. Mr. OZ, Kalassy Nikoff
17. Outro

★★★★☆

いわずと知れた名古屋のヒップホップクルー、M.O.S.A.D.から2004年1月にTokona-Xがソロアルバムをリリースしメジャーデビューを果たした。それに続きEqualも、インディーズではあるが2月に初となるソロアルバムを完成させたのである。M.O.S.A.D.ではTokona-Xのキャラばかりが目立っていたが、Equalも実は相当なやり手だということが本作の素晴らしい出来栄えでもって証明されることになった。日本語ラップにおいてはまだまだ希少だったといえる、ストレートなスター性を全国に知らしめたのだ。Equalはライミングやメッセージなどに凝ったラッパーらしいタイプではない。不良が憧れるような声の良さを最大の武器にしつつ、スラングなどの語感やシャープなフロウを操って勢いで聴かせるのだ。ある意味ではヒップホップシンガーといってもいいかもしれない。そして何とアルバムのトラックを自身でプロデュースしているのだ。失礼ながら見かけによらない器用さをお持ちで、サンプリングのベタ貼りではなく自ら打ち込んで作っているとみられる。いわく「チープなギター」やドラムなどで構築されており、洗練されたビートとはいえない。しかしその少しチープなファンクのような雰囲気が、まるでゲットーにゴロツキ共が集まり危うい商談の駆け引きをしているような不穏な緊張感を演出していて、がっつり惹きこまれる。中でも、M.O.S.A.D.の楽曲といってもいい表題曲の#3は群を抜いて素晴らしい。正直M.O.S.A.D.のどの曲よりも好きだ。客演はほとんどが名古屋勢で全国的に知名度の高いMCは少ないが、Daboとの#7は高速ラップが往来する真剣勝負で率直に格好良い。Sygnalのスキルの高さを感じさせる#4や、怪しげな女性シンガーらも存在感がある。とにもかくにもラフでハンサムなアルバムだ。