2nd Album
『Straight From The Underground』
2004年
01. STRAIGHT FROM THE UNDERGROUND
02. D.R.V.
03. ONE DROP
04. HIGHEST FLOOR
05. 毒々 feat. TOKONA-X
06. 10%無理 feat. MURO
07. THRILL FLIGHT
08. 地下の帝王
09. DOWN THE LINE
10. たてめえん
11. MIDNIGHT MIC RELAY
12. ナイバビ FIVE feat. KASHI DA HANDSOME
13. Soap (オーストラリア）
14. 悪戯伝説
15. STILL SHININ'
★★★★☆
『Uprising』からまもなくリリースされたNitro Microphone Undergroundのセカンドアルバムは、CGも駆使した派手なPVに、Nikeとコラボしたスニーカーの箱のようなパッケージング等かなり凝っており、その羽振りの良さはとどまるところを知らない。注目度が最高潮に達している自覚もあってか15曲に渡ってスキットも挟まず、より濃度の高いマイクリレーを繰り広げる。中でもプッシュ曲である8人揃い踏みの、#1と#15は素晴らしい。全体としては#4までのDJ Vibramが手がけるワイルドな展開、#5から#13までの割りと砕けた展開、そしてシリアスな締めという三部構成のような印象だが、DJ VibramはN.M.U.との本質的な相性の良さを感じさせる。特に発表済みの最強トラックでの#1は当然ながらの格好良さで、文句なしの名曲。一方で2004年現在では最先端の打ち込みトラックとも思えるDJ Wataraiのビートにダブルフックを構えた7分超の異例の長曲#15も多少チグハグだが新鮮だ。それ以外では謎の女性による想定外のパンチラインが絶妙なスパイスになった#7、8人の乗りの良いマイクリレーの#9、ディス気味に深く潜り込むヘヴィな#14あたりが聴きどころだろう。中盤の客演は浮いていて正直いなくても良かった。息をつくまもなくラップが続くので疲れる部分はあったり、個々人のスタイルの変化にごく僅かな違和感もあったりするが、ファンに応えようという気合や意気込みが十分に伝わる傑作。