Anarchy 『DGKA (Dirty Ghetto King Anarchy)』 | Black Rotala -アクアリウムとか趣味ブログ-

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アクアリウムネタ中心に、昔チェックしてた音楽CDレビュー、ゲームのメモ、テニス観戦メモなどいろいろ記事にしてます(^^)/



4th Album
『DGKA (Dirty Ghetto King Anarchy)』
2013年

01. Gangstar
02. Super Bad
03. For My Ladies
04. Energy Drink
05. School Of Hard Knox feat. T.O.P., MACCHO
06. Konnnichiwa Bitches feat. SMITH-CN, SIMON
07. Bank To Bank feat. KOHH
08. Much Later feat. L.E.P., BOGUS BOYS
09. Loyalty
10. Kyoto Chillin feat. RUFF NECK

★☆☆☆☆

Anarchyが太っ腹に無料で、客演まで迎えたアルバムを出したことに驚いたが、中身を聴いたときには別の意味でもっと驚いた。#1で「ギャングスター」と棒読みのフックとともに、ただひたすら自慢ラップを歌っている。耳を疑った。最初は自慢ラッパーを小バカにしたギャグラップかと思ったが、他の曲も聴き進めているうちにどうもこれは本気でやっているらしいと悟る。掘り下げた日常を描くのは止めて、誰でもわかる単純なラップで皆が盛り上がれるように。そしてそんな場の象徴的存在が自分だ、という構図を意図したようだ。しかし「抒情詩の妙技を評価された⇒自分はイカしてる」という勘違いが如実に読み取れる内容にガックリときた。語尾を上げるだけの芸のないフロウ、陳腐なライミング、カタコト英語フックと、ラップという歌唱技術自体は極めて低いという自覚がなさすぎる。#9で挙げる上手いラッパー達ならば自慢ラップもまだ納得できるが、彼の拙いフロウでは成立しない。こういうことがやりたいなら誰が聴いても凄いと思わせるスキルを磨いてから取り掛かるべきだ。もしこれが有料だったら、PVも観ず購入したリスナーは憤り、Anarchyブランドは失墜していただろう。アーティスト自身が楽しんでこそ良い作品が生まれるとは思うが、こんな慢心極まりないアルバムはこれっきりにしてほしい。最後に少しだけフォローすると、Ruff Neck名義の#10は(オマージュなのは頂けないが)それなりに聴ける出来。Ruff Neckのメンツっていつの間にこんなに上手くなったのか。Besを彷彿とさせる。