Rhymester 『リスペクト』 | Black Rotala -アクアリウムとか趣味ブログ-

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アクアリウムネタ中心に、昔チェックしてた音楽CDレビュー、ゲームのメモ、テニス観戦メモなどいろいろ記事にしてます(^^)/



3rd Album
『リスペクト』
1999年

01. R.E.S.P.E.C.T.
02. キング・オブ・ステージ
03. 「B」の定義 feat. CRAZY-A
04. B-BOYイズム
05. 麦の海
06. Hey, DJ JIN
07. マイクの刺客 (DJ JIN 劇画 REMIX)
08. 野性の証明
09. ブラザーズ feat. KOHEI JAPAN
10. ビッグ・ウェンズデー feat. MAKI THE MAGIC
11. 隣の芝生にホール・イン・ワン feat. BOY-KEN
12. 敗者復活戦
13. 耳ヲ貸スベキ
14. リスペクト feat. ラッパ我リヤ

★★★★☆

DJ Jinが正式参加し、『Egotopia』から4年を経てリリースされた本作はRhymesterがシーンで不動の地位を獲得した傑作である。前作でさっぱり記憶に残らなかったリリックは工夫が凝らされ、皮肉含みで面白おかしくなった。文字通りファンキーな文法に仕上がり、印象的なラインが格段に増えた。フロウはまだ棒読み気味だが確実に上手くなっている。硬派な宇多丸と軟派なMummy-Dのコントラストがより明確化してきている。#4は特徴的でファンキーなビートにリズムよくラップが乗っかるRhymesterの名曲である。しかし注目すべきはキャッチーな本曲だけではなく、個人的にはやわらかに鳴るトラックにKohei Japanの客演もマッチした極上のマイクリレー#9と、真摯なラップでじっくりライミングが味わえる#13の方が断然好きだ。他に#2やCrazy-Aのソロ曲#3、Mummy-Dのベースとなるちゃらけたスタイルの片鱗を見せる#10、ラッパ我リヤとピシャッと締める#14も良い。再びBoy-Kenが暴走する#11もご愛嬌だ。日本語ラップは念仏のようだと言われている時代であるが、その時代の集大成ともいえるアルバム。