No1


①科学捜査研究所

 都道府県の警察に配備されている付属機関で、科学捜査の研究および実施を行う機関。犯罪現場の残された物的証拠は、事件・事故の真相を解明し犯人の逮捕を行う為の大きな手掛かりになるばかりでなく、訴訟手続上重要な証拠にもなるため、犯罪捜査の上で重要な役目を担う部署である。


②生活反応

法医学では最も基本的かつ重要な要素となる。呼吸、皮下出血、炎症、化膿などが挙げられる。これらの生活反応は死体には決して発生しないため犯罪捜査において事故又は自殺か他殺かを見極める上でも非常に重要である。


③変死者

異状死体の一部で、医師によって明確に病死や自然死であると判断されず、かつ、死亡が犯罪によるものであるという疑いのある死体のこと。つまり、死亡が犯罪に起因するものでないことが明らかであるとは言えない死体のことである。


④窒息

主に呼吸が阻害されることによって血液中のガス交換ができず血中酸素濃度が低下、二酸化炭素濃度が上昇し内臓や身体に重要な組織が機能障害を起こした状態をいう。死亡する場合は窒息死という。窒息死体には共通して血液の非凝固性、内臓の鬱血、粘膜や皮膚の溢血、死斑の増大などが見られる。


⑤吉川線

「吉川線」とは、法医学者の吉川博士が発見したもので、首にできたひっかき傷のことである。他殺の場合、首をしめているロープを首からはずそうと必死でロープをつかもうとする時に、首にひっかき傷(=「吉川線」)ができることが多いのである。


No3


①監察医制度

「監察医制度」とは、死体解剖保存法に基づいて、伝染病や災害、死因不明の死体について、死因解明のために都道府県知事が監察医を置き、検案、解剖をさせることのできる制度でである。


②心筋梗塞

「心筋梗塞」とは、虚血性心疾患のうちの一つで、心臓が栄養としている冠動脈の血流量が下がり、心筋が虚血状態になり壊死してしまった状態。通常は急性に起こる「急性心筋梗塞 (AMI) 」のことを指す。


③死体現象

死体に現れる現象のすべてを意味し、一般的には、早期死体現象、晩期死体現象、および特殊な死体現象に分けられる。しかし、早期と晩期の境界は、死後経過時間によって明確に区別されているわけではないし、また、この分類も国によって多少異なっている。


④窒息

法医学的には、空気呼吸の機械的阻害(鼻口部や頸(けい)部、または胸郭の外部からの圧迫、異物嵌入(かんにゅう)や液体浸入による気道の閉塞(へいそく)・狭窄(きょうさく)などに基づく換気不全(肺呼吸障害)をいう。


⑤吉川線

「吉川線」とは、法医学者の吉川博士が発見したもので、首にできたひっかき傷のことである。他殺の場合、首をしめているロープを首からはずそうと必死でロープをつかもうとする時に、首にひっかき傷(=「吉川線」)ができることが多いのである。



No5


①刑事調査官

検視を担当する警察官のことで、「検視官」とも呼称している。「刑事調査官」はあくまで通称であり、こういった職名、資格が存在するわけではない。ただし、刑事部捜査一課に「刑事調査官」という役名の検視担当警察官を置く警察本部も存在する(茨城など)。


②現場保存と写真鑑識

「現場保存」とは、原因が明らかでない死亡の場合、犯罪行為による場合があり捜査のため必要となりますので、そのままの状態にしておくことを言う。「写真鑑識」とは、検証活動のさいに重要部分をしめる写真撮影による鑑識活動である。


③表皮剥離

皮膚は表皮と真皮、皮下組織から成り立っている。これらの組織は加齢と共に萎縮(いしゅく)し、それぞれの弾力性が低下して行く。「表皮剥離」とは、このような状態の表皮が外部からの力により、まるで熟れた桃の皮がいとも簡単に剥けてしまうように破れてしまった状態を言うのである。


④外表検査

「外表検査」は、原則として、頭部から下肢の方へ、そして、右から左へ進められてゆく。皮膚や損傷部に、血液、泥土、吐物あるいは薬毒物などの付着による汚染がないかを調べ、あれば、その部位、何によるものか、および、その性状を詳細に記録させ、スケールにおいて写真撮影したあと、必要があれば、適当な容器にいれて保存しておく。


⑤急死の所見

頭皮(ずひ)下、側頭筋(そくとうきん)内、頭蓋骨骨膜(ずがいこつこつまく)下に多くの溢血点が生じ、脳などの「うっ血」が著しく、多くの溢血点がみられる。


No7


①内因性急死

内因性急死とは、医師の診断を受けて、あきらかに病死とされたもの以外で、検視や捜査あるいは解剖などによって外因死の可能性が除外された急死あるいは突然死をいう。


②刺切創

刺した時の創と抜いた時の創が残って、刺創と切創の双方の形状の創傷が
見受けられることがあり、これを刺切創と言います。


③外表検査

「外表検査」は、原則として、頭部から下肢の方へ、そして、右から左へ進められてゆく。皮膚や損傷部に、血液、泥土、吐物あるいは薬毒物などの付着による汚染がないかを調べ、あれば、その部位、何によるものか、および、その性状を詳細に記録させ、スケールにおいて写真撮影したあと、必要があれば、適当な容器にいれて保存しておく。


④急死の所見

頭皮(ずひ)下、側頭筋(そくとうきん)内、頭蓋骨骨膜(ずがいこつこつまく)下に多くの溢血点が生じ、脳などの「うっ血」が著しく、多くの溢血点がみられる。


⑤医療過誤

「医療過誤」とは、医療事故のなかで、医師や看護婦などの医療従事者の過失行為によるものである。医療過誤と法律上の責任は、一般に、医療過誤の場合、医師や看護婦などの行為者に対して、民事、刑事、行政の三方面からの責任が考えられる。




No9


①刑事調査官

検視を担当する警察官のことで、「検視官」とも呼称している。「刑事調査官」はあくまで通称であり、こういった職名、資格が存在するわけではない。ただし、刑事部捜査一課に「刑事調査官」という役名の検視担当警察官を置く警察本部も存在する(茨城など)。


②鑑識と捜査の定義

「鑑識」とは、科学的知識・技術を応用し、または組織的資料・施設を活用して、犯人を発見し、あるいは犯罪を証明する捜査機関の活動をいう。「捜査」とは、犯罪の嫌疑がある場合に、公訴の提起・追行のために犯人を保全し、証拠を収集・保全する行為をいう。


③皮下出血

鈍体が皮膚に強くあたると、皮下の毛細血管が損傷され、そこから出血し、皮下の組織に浸潤し、皮膚表面が青黒く見える。これが「皮膚出血」である。皮下出血は、死斑と似ていることがあるが、皮下出血の場合は、検者が指圧を加えると、褪色しないのである。


④死斑(しはん)

血液を放置すると血球は自己の重量によって沈降するが、死体内では血管内を移動し下位の部分に就下してくる。この血液の色が皮膚を通して観察できる場合、これを死斑という。興奮時に顔面が紅潮するのと似ているが、死斑はかならず下位の部分に現れる。


⑤医療過誤

「医療過誤」とは、医療事故のなかで、医師や看護婦などの医療従事者の過失行為によるものである。医療過誤と法律上の責任は、一般に、医療過誤の場合、医師や看護婦などの行為者に対して、民事、刑事、行政の三方面からの責任が考えられる。