テデスキ・トラックス・バンド − 人見記念講堂  | Music and others

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待ちに待った、本当に待望のライヴ、祭日の夜、一人でじっくりと堪能しました。テデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)にスペシャル・ゲストとして、あのスティーヴ・レイ・ヴォーン直系のドイル・ブラムホールⅡ(Doyle Bramhall II)が参加した来日公演です。 

東京公演3回の最終日で、且つ、日本での最終公演、会場はロックでの使用はなかなか珍しい昭和女子大学の人見記念講堂でした。 初めて出かける”ハコ”でしたが、キャパシティが2000人強の程よいサイズで、2時間たっぷりと旬なバンドのライヴ・パフォーマンスを堪能して帰宅しました。

セットリストも公演内容も、先に行われた2月6日(木)の渋谷公会堂、そして,昨日10日(月)のスタンディングのSHIBUYA-AX、諸氏がそれぞれウェブ上にて多数述べられております。
今日11日(火)が最終公演ですが、なにかスペシャルな出来事が起こったのか?


久しぶりのライヴでしたが、座席位置は最高に良く、前から4列目のステージ上手側(1階オ列39番)でした。 双眼鏡を持参する必要はない距離感ですが、会場の造りがクラシック向けであり、ロック向けではなくあまり音響的には良いとは感じませんでした(少々残念なり)。




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”完売御礼”らしく、周囲を見渡すと本日だけではなく6日や10日も観たと云う方がいました。 また、圧倒的に男性の比率が高く、また年齢層も高く、世代的に洋楽を聴いている人達が増えていないことを実感しました。


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事前に、写真撮影がフリーと言うことを知っていた方ばかりで、開演前から撮影大会の趣きでした。



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変な話ですが、一番の驚きは、男子トイレでの大行列でした。 開演前に女子トイレで行列が出来るのは普通ですが、ここは女子大であるために、待ち行列になったのは多くの”オッサン”達でした。並びながら、何故か笑いがこみ上げて来ました。



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肝心のライヴの方ですが、ホールでの座席位置がステージ右手のスピーカーの斜め前だったせいか、偏ったミキシングとなり、スーザン(Susan Tedeschi)のヴォーカルがオフ気味にしか聴こえませんでした。 前から4列目と言うのは、観るには良いが音的にはもっと後方の方が良かったと言えます。全体に、ホーン陣とトゥイン・ドラムスの音圧が高く、また、当然ながらギターのレベルも高めで、ヴォーカルがオフ気味だった気がして、あまり集中出来ませんでした(少々,残念)。
大所帯バンドであるが故の”難しさ”でしょうか?!


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演奏内容は、全体に最終公演と言うことで相当に弾けていましたネ。 フォーマット無視で、その場の流れで各人にギターソロを振る成り行き任せの部分があり、ステージで本人達が一番楽しんでいたみたいです。各曲のイントロも相当に崩して入るところは、千変万化、ジャムバンドっぽいところが見え隠れはしていました。 完全なセット・リストは後日アップします。



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1曲目から、意外性あるナンバーで始まりました。何と!、”ワーワー”(Wah Wah)、あのジョージ・ハリスン( George Harrison)のスワンピーな楽曲です。 最初から、ゲストのドイルがステージに現れ、とても歯切れの良い演奏内容で最高でした。



それから、10曲目、終盤に登場したデレク&ザ・ドミノス(Derek & The Dominos)の”エニイデイ”(Anyday、デレク・トラックス・バンド時代(Derek Trucks Band)の十八番は良かったです。

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あとは、しっとりと聴かせたスーザンの”Angel From Montgomery"、ボニー・レイト (Boniie Raitt)とは違った味わいでした。

出来れば、スライ好きの自分としては、“Sing A Simple Song”~“I Want To Take You Higher”のメドレーを聴きたかったですね。


帰りには、三茶に来れば必ず立ち寄る、『來來來 』(らいらいらい)チャンポンとエビスビールでひっそり乾杯しました。こちらもスワンピーな味わいでした、ご馳走さま。