こんばんは、二号です。
まずは以下のリンクを読んでください

http://blogos.com/article/61831/

…これの何が渡航問題なのかが分からない。というのが本音。
ここで委員会延期を拒否したのは民主をはじめとする野党です。

今のところ非の打ち所がない安部政権の政策運営になんとかケチをつけるために、重箱の隅をつつくような建前論を弄して政局に持ち込んでいるようにしか見えません。

野党の皆さんが見ているのは、選挙の議席数であり、決して国益、国民ではないように思えます。

日本の未熟な議会制民主主義を久しぶりに見せられた印象ですね。


ちなみに、国会で、
「靖国問題について、拉致被害者の会が…」
という虚偽質問をした民主の何某議員は、今のところ大きな問題として扱われていません。
永田議員の偽メール問題に匹敵する大問題なハズですが。。
そんなことよりとにかく政治を前に進めようとする安部政権の強い意志の表れだと、頼もしさを感じたものです。

どちらの党が与党にふさわしいか。
国会議員にふさわしいのは誰か。
七月の参院選で、国民の審判が下るのを見守りたいと思います。

なかなか時間がないので今回は軽い話をひとつ、1号です。



医者って激務とか言ったり言わなかったりするけど、具体的にどんな仕事してんのか?
個人的な視点から見た、一般的な勤務医の話をしてみます。



まず、朝7時くらいには病院に行くことが多いですね、見てる感じ。
それで入院してる受け持ち患者さんの状態を確認します。20人くらいが平均でしょうか、そのへんは人によりますけど。
でも一人に5分かけたとしても、1時間半はかかる計算になります。午前7時から始めても、8時半は過ぎる感じですね。


朝9時くらいからは、外来を受け持って、大体40~60人くらいの患者さんの対応をします。
これも、一人あたりたった5分だとしても、4時間以上はかかる計算になります。9時からなら午後1時は超えます。もう正午過ぎます。
あと、朝も昼も救急車は来ます。その対応もありますね。


ここで言っておきたいことが一つあります。
病院に行って採血されることって、よくあると思いますが、あれって結果出るのに、どうしても1時間くらいはかかるんです。
レントゲンとか心電図とかは比較的すぐに結果が出ますが、採血は時間がかかります。
採血の結果で方針を変えなきゃいけなかったりもするので、どうしても待ってもらわなきゃならないんですね。



外来がない日だって、色々やることはあります。外科なら手術だってあるでしょうし、内科でも内科的処置はあります。例えば、胃カメラとかね。


外来が午後3時、4時くらいまで続く先生もたくさんいますが、それは置いといて、、、。
昼御飯を食べて外来が終わったら、午後は処置をしたり、入院してる人の状態checkや、治療方針の決定、変更などを行います。


その他にも、カンファレンス(入院患者さんの状態をプレゼンして方針を決める会議)もたくさんあります。その準備も必要ですね。


それから、入院患者さんの急変などの事態にも、当然のことですが、逐一対応します。
これはいつ電話がかかってくるかわかりません。朝だろうと昼だろうと、深夜だろうと、おかまいなしです。
「なんかすごい吐いてます!」とか、「呼吸が浅くなってます!」とか、数え上げればきりがないですね。


あと、仕事時間外でも、常に勉強が必要です。
医学は日進月歩、常に新しい知識を得ないといけません。
最新の論文を、読んだり、書いたり、
学会に参加したり、発表したり。。。。
下っ端はもちろん、ベテランの先生も勉強してます、医師は一生勉強です(泣)



そして、当直や日直もあります。

当直とは、夜間の病院を任されること。
日直とは、休日の病院を任されること(9時~17時とか)です。


これは大体どんな医師でもやらなきゃいけません。
例えば、眼科の医師でも、夜中に来た交通事故の処置をしなければならなかったりします。
逆に、整形外科の医師でも、眼になんかぶつけたとか、眼がすごい充血してるとかで受診した患者さんの対応をしなければなりません。


個人的な意見ですが、朝まで我慢できそうなら、夜中や休日には病院には来ない方がいいです。行ったとしても絶対に翌日の専門外来を勧められると思います、実際勧めてます。
夜中に来ても、専門的な知識はほとんど持ってない医師が対応することは多いです。


「死ななそうならば、命に関わらなければok」、それが夜間休日の対応の基本です。

知らない人も多いかもしれませんが、
「診断はつけなくてもいい、死にそうか死なないか(入院が必要かどうか)わかればいい」、それが夜間休日の救急外来のスタンスです。
診断はつけないんです。緊急性の有無だけです。



だから、とりあえず病院に行ったから何とかなるはず、というのは間違っているかもしれません。
全部何とかできたらいいですけど。夜間は実施可能な検査も非常に限られています。翌日の専門外来まで保たせるための対症療法、てのは少なくないです。多いです。


医学はとっっっっっても深いです、一つの専門分野を極めるだけでも一生を使うくらい。すべて完璧に診れる医師はいません。専門分野以外はよくわからないことも多いです。
そして、夜間は研修医が一人で診てることも多いです。もちろん全身全霊、全力を尽くしますが・・・。



何回も病院に行きたくない、専門的な診察、治療をされたい、、、
そう思うなら、「まず、かかりつけor近所の開業医などを受診すること」、あとは大きな病院に行くなら「必ず平日の午前中に受診すること」
平日午前に大きな病院に突然行ったとしても、その曜日は専門医の外来はやってないこともある(前述のように他の仕事で忙しい)ので、やっぱりまずは診療所に行くことです。



さて、夜間当直をして、翌日が平日なら、そのまま通常業務を定時までこなします。徹夜明けで手術とかも普通です。朝7時から始まって、夜中は当直をして、次の日17時まで通常業務だとしても(17時に終わる人はほとんどいませんが)、34時間連続勤務?は普通です。



まーこんな感じです。
他の職種を知らないので、医師が激務なのかはよくわかりません。
でも、みんな一生懸命に仕事してます。

じゃ、今回はこの辺で。。。

今日は手短に。
各種報道で24時間地下鉄、都バスを動かすという話が出ていますが、何の意味があるのか?ということを考えてみます。
よく、日本ってのは、高齢化が進んで人口減ってGDP成長しないんだから、終わりじゃね?と思われている節がありますが、今回は経済活動の総和たるGDPっつーのを、単純に人数✖時間で考えてみましょう。
高齢化=労働人口減なら、女性も働かせるor老人も働かせる
って考えもありますが、時間を増やせばよくね?って考えもアリですよね。
そこで、24時間交通機関を動かして経済活性化っていう案が出てくるわけです。
24時間交通機関運行で、夜働いて終電逃す心配しなくてよかったり、(タクシー料金を企業が払わなくていい)
夜飲み過ぎても帰れるから夜の街が盛り上がる、というわけです。
人口減だからといってすぐに、移民を入れるべき!とか、少子化対策が!、とかいう短絡的な発想でなくこういう考え方を持ち出していることは、基本ポジティブに捉えていいと思っています。

もちろんタクシー会社からは避難轟々なわけですが…
夜間から早朝にかけて増悪する呼吸苦、咳といえば、、、
気管支ぜんそく、心不全です。ま、肺炎や気胸かもしんないけど。。。

今回は、喘息についてまとめてみます、1号です。



最初に言いますが、喘息は死ぬかもしれない病気です。気をつけないと、死ぬ危険があります。
ちゃんと治療して症状をコントロールしないとやばい疾患です。
夜中当直してると、20歳台の喘息発作の人は結構来ます。



医師国家試験的に言えば、

・喘息は、「好酸球主体の気道の慢性炎症」
・気道が狭くなって、呼吸する時にヒューヒューと笛のような音が鳴る(wheezes)
・仰向けだと苦しくなり、座ると楽になる、専門用語で「起座呼吸」
・風邪をひくと特に悪化する。
・軽症では苦しくなって過呼吸になる(息を吐きまくる)ので、血中のCO2は低下する
 →呼吸性アルカローシスになる
・重症では無呼吸になって体にCO2が溜まっていく
 →呼吸性アシドーシスになる
・呼吸が止まってたり、意識がなかったら気管挿管も辞さない。

こんな感じでした。






ここからは、気管支喘息の実際についてまとめていきます。
喘息とは、治療のやり方、実際の対応、の3本立てです。



まず最初に、喘息とは、アレルギーによる「気道の炎症」と、それによる「気道の狭窄」によって呼吸困難をきたす病気です。

原因として、
アトピーの人は遺伝子的に、なりやすい。
アレルギーを起こす物質、ダニとかハウスダストを吸い込むと症状が出やすい。ペットを飼っている場合も要注意。
あとは、刺激性の強いガスとか、粉とかも危険。飲酒した時や運動した時も発作が出やすい。喫煙者は禁煙した方がいいよ。

病態は、アレルギーの一種です。
アレルギーって1型から5型まであって、喘息は1型アレルギー(即時型アレルギー)というものに分類されますが、詳細は省略します。そのうち書きます、多分。





次に、治療の仕方について。
上記の通り、喘息は「気道の炎症」と「気道の狭窄」によるものです。

炎症に対しては抗炎症薬を使います。
吸入ステロイド、ロイコトリエン拮抗薬など。これらは炎症を抑えます。

気道狭窄に対しても薬を使います。
β刺激薬、テオフィリンなど。これらは気道をひろげる作用があります。

こういった薬をどう使うかというと、
普段使う薬(コントローラー)と、発作時に使う薬(レリーバー)とに分けて使います。
コントローラーの量は個人差ありまくりなので、主治医とよく調整する必要があります。


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コントローラー

アドエア(ステロイドとβ刺激薬の合剤の吸入薬)、キプレスなど抗ロイコトリエン薬、
テオフルマートなどテオフィリン薬、プレドニンなどの経口ステロイド
レリーバー
メプチンの吸入(β刺激薬)、プレドニンなど
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最後に、実際の対応についてまとめます。
まず、喘息発作は5段階に分けることができます。


1     .....動くと苦しい感じ。SpO2は96%以上を維持している。
2(小発作).....苦しいけど横になれる。SpO2は96%以上を維持している。

3(中発作).....苦しくて横にはなれない。何とか歩ける。SpO2は91~95%

4(大発作).....苦しくて動けない。歩けない、会話も難しい。SpO2は90%以下
5(重篤) .....呼吸減弱、停止。意識も普通じゃない。


この重症度に応じて治療します。

まず酸素吸入。それに加えて、
小発作では、メプチンなどβ刺激薬の吸入(メプチン0.3ml+生食1mlなど)を20分ごとに数回。一時間症状が出なければok。そうでなかったら下記の更なる治療を行います。
中発作では、小発作での対応で改善しなかったら、ステロイド点滴します。
ヒドロコルチゾン200~500mg or メチルプレドニゾロン40~125mg(ソルメドロールやメチルプレドニゾロン)を生食50mlとかに溶いてdiv
以後、入院ならヒドロコルチゾン100~200mg or メチルプレドニゾロン40~80mgを4~6時間ごとに点滴。あとテオフィリン(アミノフィリン)点滴。
大発作では、上記に加えて、アドレナリン(ボスミン)0.1~0.3ml皮下注射することも。
その際は抗精神病薬やα遮断薬の使用、動脈硬化、甲状腺機能亢進症、緑内障、糖尿病、不整脈の既往など、禁忌に注意。


アミノフィリンは気管支の拡張効果がありますが、血中濃度の測定が必要で、めんどいので使いたくないです。中毒になると頭痛、悪心嘔吐、不整脈などになります。
6mg/kgを、生食とかの補液250mlに混ぜて点滴します。体重50kgなら300mg。
有効血中濃度は8~20μg/mlと言われています。

ステロイドは、wheezesが聞こえなくなったら量を半減していきましょう。




ま、このように、喘息って治療法がすごく決まっていて、
医者と一緒にしっかり治療していかなきゃいけないんですね。
ちゃんと真剣に向き合っていかなきゃいけないんです!
大発作こわい......そんなの見たくないwww




まじ複雑なまとめだけど、今回は以上!!
2号っす。
親父に、聞かれた。
日銀の金融緩和で金利は上がるのか?と。
どうやら、医師は経済には疎いようで。
以下に返信メールを晒す。


結論としては、短期的には金利は低下~横ばい、中期的には緩やかな上昇が見込まれます。

短期的には、日銀が膨大な量の国債を買うので、(値段は上がり)金利は下がります。
特に、今回の政策決定会合で、より長い年限の国債(住宅ローンとか、長期にわたる貸出の際に適用する金利)を買うことにしたので、10年とかの長期の金利が下がります。
簡単に言うと、低金利にしてお金を借りやすくして、お金がたくさん回る世の中にすることを意図して黒田さんは異次元の緩和政策をとってます。

と考えるのが普通で、金利が上がるケースとして考えられるのは、日銀による財政ファイナンスと捉えられて、海外勢の売り浴びせによって金利が急騰、などがありますが、あまり現実的ではありません。
なぜなら、黒田さんは財務省出身で、国の財政問題を横目で見ながら金融政策を決めてる節もあるからです。

クロトンさんは、金融緩和で2年間景気を浮揚させ、消費税を上げて財政再建への道筋を作ることも考えているようです。

一方、中期的には、米国経済復活で米金利上昇→日本の金利もつられて上がる。あるいは、自律的な景気回復、脱デフレで金利上昇。ということが考えられますが、本格的な金利上昇は大体2年後くらいを考えておけばいいでしょう。

以上、日銀は国債、株、不動産(REIT)を買うのだから、国債、株、不動産は値上がりする。と考えていいでしょう。
ひねくれた考えを戒めるために、「黒田日銀には逆らうな」というフレーズが金融市場では流行っています。
国債が値上がり=金利上昇、というメカニズムが分からない人は適当に「債券 価格 金利」とかでググって下さいな。
経済の基本的メカニズムを知らないと、あらゆる人間に騙されるので注意してください!

それでは、おやすみなさいzzz