【米大統領選】トランプ人気は根強いけれど【選挙人】 | 独立直観 BJ24649のブログ

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 17日、NHKの衛星放送でABCのニュースを見た。

 アメリカ大統領選挙について特集されていた。

 依然としてドナルド・トランプ人気は根強いようだ。

 このところ、トランプ氏の醜聞が連日報じられている。

 にもかかわらず、トランプ氏の支持率はほとんど落ちていない。

 

 共和党内からトランプ氏を応援しないという声が次々と上がっている(http://www.sankei.com/world/news/161013/wor1610130038-n1.html)。

 しかし、共和党支持者の8割以上は依然としてトランプ氏を支持しているとのことだった。

 ちなみに、ヒラリー・クリントン氏も8割以上の民主党支持者から支持されているものの、9割には達していなかった。

 

 なぜトランプ氏の支持率が落ちないのか。

 まず、女性問題と大統領の資質とは関係ないということだ。言われてみれば、こういう話はそれこそビル・クリントン政権の時にも聞かれた。

 また、女性蔑視発言についても、あれくらいは許容範囲だという声が女性からも出ていた。

 あと、銃規制反対派がトランプ支持だった。

 共和党のマイク・ペンス氏(副大統領候補)は、トランプ氏の醜聞は大々的に報道されるのに、クリントン氏については、メール流出問題など、不利な情報はほとんど報道されないと、報道のあり方を批判していた。

 むしろ、これだけ偏った報道がされている中で、支持率の差は広がっていない。

 

 しかし、裏を返せば、トランプ氏の支持率は上がってもいないということだろう。

 このままクリントン氏が逃げ切りそうな感じがする。

 仮にトランプ氏が支持率でクリントン氏を上回ったとしても、勝てるとは限らない。

 米大統領選は「勝者総取り方式」だからだ(全ての州でこの方式が適用されているわけではない)。

 

 2000年の選挙がわかりやすい。

 アル・ゴア氏の方が得票率で上回った。

 にもかかわらず、当選したのはジョージ・W・ブッシュ氏だった。

 ブッシュ氏が選挙人の獲得人数で上回ったからだ。

 支持率が高かろうが得票率が高かろうが選挙人の獲得人数で負ければ落選するのが米大統領選だ。

 

 

http://www.nhk.or.jp/gendai/special/12_president.html

 

 

 ABCのホームページには選挙人の獲得人数の予想が出ているが、クリントン氏が優勢とのことだ(日本時間18日現在)。

 

 

http://abcnews.go.com/Politics/Election

 

 

 参考までに、7日の産経新聞の報道。

 

 

「【米大統領選】 11月8日の投開票まで1カ月 ヒラリー・クリントン候補がリード」 産経ニュース2016年10月7日

http://www.sankei.com/world/news/161007/wor1610070036-n1.html

 

「 【ワシントン=加納宏幸】11月8日の米大統領選まで残り1カ月となった。終盤情勢は、大統領選挙人(538人)の獲得予測で民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(68)が共和党候補の不動産王、ドナルド・トランプ氏(70)との差を広げている。

 政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」(RCP)によると、6日現在の選挙人獲得予測はクリントン氏237人に対しトランプ氏165人。

 クリントン氏は8月中旬、勝利に必要な270人を上回る、過半数の272人の獲得が予測されていたが、9月下旬に188人まで下落。私用メール問題の再燃や米中枢同時テロ15周年記念式典で体調不良を訴えた影響とみられるが、9月26日の第1回大統領候補討論会で高い評価を得た後に持ち直した。トランプ氏は横ばいだ。

 RCPは12州(選挙人計136人、メーン州の一部を含む)をどちらに転ぶか分からない「トスアップ」(激戦州)としている。10月にペンシルベニア(選挙人数20)、バージニア(同13)の2州はトスアップからクリントン氏の「やや優勢」に変化。トランプ氏は激戦州で最大のフロリダ(同29)を落とすだけで勝ち目はほぼなくなる。」

 

http://www.sankei.com/world/news/161007/wor1610070036-n2.html

 

「 一方、CNNテレビは9月21日現在で、272人対196人でクリントン氏の勝利を予測。フロリダ、オハイオ(同18)、ノースカロライナ(同15)、ネバダ(同6)の4州と勝者総取り方式ではないメーン、ネブラスカの一部を「激戦州」としている。

 第1回討論会後はクリントン氏が優勢とみられ、選挙予測に定評のあるバージニア大のラリー・サバト教授も討論会前に272人対215人だった予測を316人対215人に変更。9日の第2回討論会後の動向に注目が集まる。」

 

 

 クリントン氏も、メール流出問題や健康問題が指摘されているところではある。

 

 

「第二回討論会、トランプは報道ほど酷くはなかった?|TSJ / 奥山真司の「アメ通LIVE!」」 YouTube2016年10月12日

https://www.youtube.com/watch?v=Oar9zIVT3wk

 

 

 本日、最後のテレビ討論会が開かれる。

 

 

「トランプ氏 クリントン氏への攻撃に集中する戦略か」 NHKニュースウェブ2016年10月19日

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161019/k10010734881000.html

 

「日本時間の20日に予定されるアメリカ大統領選挙の候補者どうしの最後のテレビ討論会を前に、世論調査で民主党のクリントン候補にリードされている共和党のトランプ候補は、今回の討論会でもクリントン氏への批判を強め、攻撃に集中する戦略で臨むとの見方が出ています。

 

アメリカ大統領選挙で民主党のクリントン候補と共和党のトランプ候補が直接対決する3回目の最後の討論会は、現地時間の19日夜(日本時間の20日午前)、西部ネバダ州のラスベガスで行われます。

 

討論会を前に、クリントン氏をめぐっては国務長官在任中、私用のメールを公務に使っていた問題で機密情報をやり取りしていたと批判されないよう、国務省の高官がFBI=連邦捜査局に一部の情報の機密指定を解除するよう依頼していた可能性があると報じられました。

 

これについてトランプ氏は18日、西部コロラド州で開いた集会で「クリントン氏は最も腐敗した候補者だ。国務省もぐるになって隠蔽している」と強く批判しました。

 

アメリカのメディアは、世論調査でクリントン氏にリードされるトランプ氏は、今回の討論会で既存の政治に不満を持つ有権者の支持を得るため、クリントン氏への攻撃に集中する戦略で臨むとの見方を伝えています。

 

一方のクリントン氏はここ数日間、大規模な集会は開かずホテルなどにこもって討論会の準備に集中してきたと伝えられていて、トランプ氏の攻勢にどのように応じるのかも注目されています。」

 

 

 最後の最後まで何が起きるかはわからないが、今のところ、「トランプに備えよ」よりも「ヒラリーに備えよ」の方が現実的だと思う。

 

 わが国の保守系の識者からはトランプ支持の声が聞かれるが、トランプ氏は「内向き」の傾向が強いという評価も聞く。

 北朝鮮と対峙する上で、拉致被害者を奪還する上で、本当にトランプ氏が勝った方がよいのか、疑問に思う。

 

 ところで、トランプ氏は、不正選挙発言をした。

 

 

「米大統領選 トランプ候補 選挙戦で不正行為と主張」 NHKニュースウェブ2016年10月18日

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161018/k10010733411000.html

 

アメリカ大統領選挙の共和党のトランプ候補は、来月8日の投票日に向けて不正行為が行われていると繰り返し主張し、アメリカのメディアはトランプ氏が選挙結果を受け入れない可能性があると指摘しています。


来月8日に投票が行われるアメリカ大統領選挙では、最新の世論調査の平均値で、民主党のクリントン候補が共和党のトランプ候補に対して7ポイント引き離しています。

 

こうした中、トランプ氏は17日、みずからのツイッターで、「投票日に向け大規模な不正行為が行われている。なぜ共和党の指導部はこの事実を認めないのか」などと一方的に主張しました。トランプ氏は前日にも「クリントン氏を勝たせたい不誠実なメディアによって選挙が不正に操作されている」と非難するなど、選挙戦で不正行為が行われているとする独自の主張を繰り返しています。

 

アメリカのメディアは、トランプ氏が女性をめぐるスキャンダルの批判をかわそうとしているという見方を示す一方で、たとえ選挙で敗北しても不正行為が行われたと主張して選挙結果を受け入れない可能性があると指摘しています。

 

16日にNBCテレビに出演した共和党のペンス副大統領候補は、「選挙結果は必ず受け入れる」と火消しに追われており、トランプ氏の真意をめぐって波紋が広がっています。

 

また、民主党のクリントン候補の陣営は声明で、「選挙は厳しいものだが自由で公正な制度だ。負けるのが怖いからといって候補者は投票を台なしにしようとすべきでない。トランプ氏の恥ずべき試みだ」と強く批判しました。」

 

「【米大統領選】 トランプ氏は「泣き言やめろ」 オバマ氏が選挙不正論に反論」 産経ニュース2016年10月19日

http://www.sankei.com/world/news/161019/wor1610190007-n1.html

 

「 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は18日、大統領選(11月8日投開票)の共和党候補、ドナルド・トランプ氏が選挙で「不正がある」と繰り返していることについて、米国の民主主義を揺るがしかねない前例のない発言だと述べ、「トランプ氏には泣き言はやめて、得票できるよう自分の主張をしろと忠告したい」と批判した。

 イタリアのレンツィ首相との共同記者会見で語った。女性に対する下品な発言や「セクハラ疑惑」で苦戦するトランプ氏は投票所で不正行為が発生する可能性があると主張し、自らの支持者に投票所を監視するよう呼びかけている。

 オバマ氏は共和党の州知事を務める州も含む各州が主体となる選挙制度の下では不正は不可能とし、「大統領候補が投票前に選挙制度を疑うなどということは近代政治史で前例がない」と述べた。

 トランプ氏がロシアのプーチン大統領をたたえていることも、オバマ氏は「米国政治で前例がない」と評し、対露強硬論でオバマ氏を批判してきた共和党議員らがトランプ氏を支持していることに疑問を呈した。」

 

 

 私が19日に見たABCのニュースでは、トランプ氏は不正選挙の例としてフロリダ州を挙げていた。

 そして、フロリダ州第3区選出で、トランプ氏と共和党の指名争いをしたマルコ・ルビオ上院議員がトランプ発言の火消しに追われる映像が出された。

 こんな場面でルビオ議員を見ることになるとは思わなかった。

 私が見たのとは違う番組のようだが、類似の動画を紹介する。

 

 

「Rubio Dismisses Trump Claims About Rigged Election」 YouTube2016年10月18日

https://www.youtube.com/watch?v=dyvd4Dckeyo

 

 

 ルビオ議員は、自民党の古屋圭司衆議院議員などが働きかけており、拉致問題に理解がある(http://ameblo.jp/bj24649/entry-12128083144.html)。

 トランプ氏のせいで迷惑を被っているルビオ議員を見て、トランプ氏に対して、また一つ心象が悪くなった。