もうすぐ40歳。

 

美容業に携わり18年。十分ベテランですね(苦笑)

 

私達の年代の美容に携わる女性は、

どこか覚えがあると思うけど、

上に上がりたいなら、

"出産か""仕事か"と、選択させる空気が、

どこかにあった。

 

今よりも、もっと。

 

他の業界でも同じような話は聞くけれど、

現場に立たなければいけない職業である美容業は、

現実的にも厳しく、その空気はよりきつい気がする。

 

私も、当時の頭の中は

出産よりも仕事を確立する事が優先で、

出産は”できれば”と、後回しにしていた。

出産により、やっとこさ上ってきたキャリアを捨てる事のほうが

怖かったし、悔しかった。

”ここまで頑張って、途中で諦められるかよーっ。”

そんな気持ち。

 

美容業界では、

当時の私のような考えの女性が、

なんとなく褒められる空気もあった。

 

出産よりも仕事。

 

自分自身がそうであるがゆえに、

経営者としてその流れに飲まれていたと思う。

 

35歳を超えて、いよいよタイムリミットがまじかに迫り

音をなりだしてカウントダウンが始まった。

その時にやっと、真剣に自分の人生と向かいあった。

 

臭いものに蓋していた・・・

親もいよいよ諦めだして、何も言わなくなってきた時・・・

周りからも、かえって結婚の話題を聞かれなくなりだした時・・・

 

やっと真剣に考えだした。

 

 

”仕事で大成功しているのに、幸せそうじゃないな。”

がつんと、言われた一言。

 

聞き流せない自分がいた。

だって、自分でもそう思っていたから。

 

今まで泳いでいた流れに、逆らい泳ぎ出してみた。

 

 

東京都内で悠々自適に自由な1人暮らし。

今は3世帯6人の大所帯。

 

仕事関係の人達と、NY・LONDON・PARISと世界中を飛び回った海外旅行。

今夏の旅行は、大型ワゴンを借りて両親4人連れて、8人で北海道旅行。

 

 

でも、この旅行がとてつもなく楽しくて楽しくて。

たぶん全員がそう思っていて。

親が幸せそうで。子供が楽しそうで。

 

だから仕事もっと頑張ろうと思えた。

旅行から帰ってきて、家族の為に頑張ろうな!って

旦那との合言葉になった。

 

こういう事だったのか・・・。

仕事を頑張る意味って。

こういう事か・・・。

 

 

美容に携わる女性達に、望むなら家族を作って欲しい。

もちろん仕事も頑張って欲しい。

何よりも自分が一番大切な人を守る為に、

力をつけてほしい。

 

でも、仕事が優先でタイミングを逃してはいけない。

一生の後悔はしてはいけない。

 

どうやったら幸せになれるのか?

を真剣に考えて欲しい。

 

美容業の毎日の業務に流されて

見失わないで欲しい。

 

同じ幸せを、

共にいるスタッフにも味わってほしい。

 

両方手に入れる、

贅沢な女性であって欲しい。

 

 

経営者16年。

やっと本質がわかってきた気がする・・・。

これからやっと、良い経営ができる気がする。