鮨庵 さいとう ~鮨・懐石@沼津~ 静岡おいしいもん!!! | 静岡おいしいもん!!!三島グルメツアー

鮨庵 さいとう ~鮨・懐石@沼津~ 静岡おいしいもん!!!

カウンター8席と座敷という、小さなお店
カウンターの中の親方は、どちらかというと格闘技系の頑固親父という風情。愛想の良い寿司屋が多い中、仕事中の親方に声をかけるのも憚られるような張り詰めた雰囲気に、こちらの背筋が伸びる
しかししかし、この親方のごつい手から握られる寿司が、私達を驚かせるのであった。

29.外観

まずは評判の二品、ウニ入りイカ鉄砲(\1,890)と鮑のステーキ(\2,100/100g)を注文。
注文した後で、\2,100/100gということに気付き、鮑ってどの位の目方なのかと、ドキドキして待つことになる。

29.いか
ウニ入りイカ鉄砲

透明なイカの筒の中に、鮨飯、のり、カニ、そしてクリームのように柔らかなウニが詰められている。
しこしこした歯ごたえのあるイカと甘いウニが、口の中でとろけていく。イカがウニの甘さを引き立て、カニ味噌のようなウニとの饗宴で最高の味を出している。
店の一押し看板商品というだけのことはある。是非ともじっくり味わって欲しい一品。

29.あわび

鮑のステーキ

信じられないほど柔らかな鮑。たまりしょうゆとみりんだけの味付けと言う話だが、バター醤油のように甘くておいしい。これで100g。もっと食べたいと後ろ髪を引かれる味だ。






29.青柳
青柳

写真を見てください。芸術作品のような握り。小ぶりのシャリの上にのった大きな青柳。食べるのがもったいない程、きれいだ。新鮮な貝の食感を楽しめる。







29.あじ
あじ

手鞠寿司のように、丸く握られたあじ。とても身が厚く、プリプリと脂がのっているのにさっぱりとした食感。全てが上品な握りである。








29.キンメ
キンメ

皮の部分をカリカリにあぶってあるキンメが、シャリの上に乗って出てきた。
もう、この香りだけでメロメロだ。
口に入れると、皮が温かく、その後、身の部分の冷たさを感じ、そして、ジワっと脂が広がっていく。
ただの刺身のキンメでは、絶対に出すことのできない味わい。この店のキンメは、絶品だ!一口で三回
も楽しめる鮨なんて、今まで生きてきてよかった!私達が鮨を食べるたびにキャーキャー、おいしいおいしいと騒いでも、カウンターの中の親方は、眉毛一つ動かさない。これぞ職人と言うべきか、、、それとも、腹の中でガッツポーズをとっているのか、、、う~親方の笑顔が見たい。
29.トロ

大トロあぶり

これを食べてしまうと、肉なんて目じゃない。どんな特上の牛霜降りにも勝ってしまう味だ。しかししかし、先程の絶品キンメを食べた後だと、心なしか感動が薄れてしまう。なんて贅沢なことだろう






漬物

ここで、野沢菜の漬物が出された。キンメ、大トロと続いたところで、何とも素晴らしいタイミング
また、この漬物のさっぱりした味がうれしい。ニュートラルになった口で、どんどん食べることができそう。

29.えび
エビ

開口一番。「大きい~」
大きなエビの形に合わせ、シャリの大きさを考えて握ってある。とにかく大きくて美味い!おいしいではなくて、ここはやっぱり、美味い!という表現が一番か。一つ一つのネタに合わせた握り、絶妙な職人技に感服するのみである。





29.たまご
たまご

分厚いたまごの登場。通常の三倍ぐらいだろうか。ふっくらとして程よい甘さ。もう満足である。









さいごに。
この店の鮨は、全て計算された芸術作品のような鮨である。それが形だけではなく、味も抜群で、一つ一つ食べる毎にファンになってしまう
親方の笑顔を引き出すというミッションは、果たせなかったが、これは次回の楽しみに取っておこう。是非是非、何度も足を運びたい店である。
食べながら、これだけのものを食べたのだから・・・と値段も覚悟していたのだが、会計金額を聞いてびっくり。これだけ二人で食べて、1万円でおつりがくる。なんとリーズナブルなことか。5点満点以外の何ものでもない!!!

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f1

鮨庵 さいとう
静岡県沼津市春日町47-2
TEL:055-954-3009
http://www.k3.dion.ne.jp/~sizususi/ke%20hyobante
営業時間:11:30~21:00
定休日:木曜日
平均予算:3,150円~
総合評価:star5
味の評価:star5
雰囲気:star5
サービス:star4
コストパフォーマンス:star5

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