優作ロード4扉の向こう | 南のノリ

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ここではありのままに言いたい事を傲慢に嘘なき事を書く成り。

そこはもう!
松田優作さんファンが集っるであろう空間!

あちらこちらに当時のポスターが貼られ、聞こえる音は映画で流れてるやつ【確か灰色の街だった】
流れてる映像も優作特集。

キター!!
これはヤバイ!!

実はなによりそこのマスターが一番やばかった。
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ストレートロングヘアにサングラス、タンクトップに両腕びっしりタトゥー、皮パン!!

ROCK!!

漫画クローズ好きなら分かるはず。
そこにいたのは久能龍信だった!!

しかもだ、分からない人にはすまないが、龍信はもの凄く声が小さい。
このマスター、もの凄く声が小さい!


龍信さん!


『いらっしゃい。何にしますか?』
※たぶん

『じ、じゃ、、ウイスキーを、、。』

あまりにも五感を刺激するものばかりで挙動不審なオイラにマスターはなにも言わず目の前にたつ。

何分だろうか。
ただ無言の続くこの時間がかなり長く感じた。

するとマスターが声をかけてくれた。

『お客さん、なんでここに?』
※たぶん
『あ、お、お、俺、松田優作さんのファンになってしまって気づくとこ、こ、ここに来てました!!』

そのてんぱりを見てマスターはニヤッと笑みを浮かべた。

『カッコいいしかいいようがないよね優作は』
※たぶん

『は、はい!』

その会話から少しほどけてきたオイラを見てマスターは松田優作さんとの出会いや、今に至る経緯を話してくれた。
その当時彼はドラマーをしながらBARを経営されている方で、最近では某有名人のバックで叩いているそうだ。
マニアックな映像を見せてもらったり、熱狂的な優作さんファンならではの凄い話を聞かせてもらった。
上手い酒だった。

時間も遅くなりボトルキープをお願いし、マスターは手を動かしながらオイラの話を聞いてくれた。
ここ迄来た経緯【遊楽街のきっかけ、雨のレディージェーン、見れなかった優作さんボトル、バーテンのキーワード、マッチ、案内してくれたマスター、そして今に至るまで】を話してた。













ここからだった。








すべてはマスターが口を開いた言葉がある意味ゴールに似た、俺は鳥肌とゆうか感動する事が起きた。




『宮城さん、さっきの案内してくれたってゆーマスターのマッチ、あれは俺が昔くれてやったやつだよ。まだもってたんだね。俺が店まで行ってもらって来たんだよ。彼が言う優作さんファンってーのは俺なんだよ。

そして宮城さん。
あんたはレディージェーンの話をしてくれたね。
確か雨の日だったと。
実は、優作さんが初めてレディージェーンに寄った日も冬の雨の日だったそうだよ。コートを羽織ってね。
何か引き寄せられたのかもしれないね。』


おぉ~!!!!!
なんか、なんか俺は鳥肌がたった!
たまたまなだけかもしれないが、俺は嬉しかった!

なんだろうなこの感じ。と、一人の世界にはいっちゃってた俺の前に!


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えっ!え~??!!

並んでる!!うわ~!!

で、でもまて、、優作さんのキープボトルはレディージェーンにしかないんじゃ、、??
あれ?!
なんじゃこりゃ~!!

マスター『これはね、優作さんの俳優仲間や俺らファンや知人達がきた時に皆で飲もうとおいていったやつなんだよ。』

それはまた凄いもんの横に並べてくれるなんて(T_T)
まさにもうひとつの裏ボトル!!

最後にこんな粋な事してくれてお腹いっぱいなオイラは席をたち熱き握手をかわして外に出ようとした!

するとマスターが呼ぶ

『宮城さん』

振り向いた俺に何かを優しく投げてくれた。


あのマッチやだった(T_T)
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『それ、最後の一個だよ。ニヤリ』


(T_T)


優作さん、あなたが残した“カッコいい”はどこかで誰かがこうやって継いでいってますよ。

俺も、一表現者として頑張って漢あげます。

優作ロードは俺の宝になりました!

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最後に、、、


もらったマッチを早速火をつけようとした際、マスターが
『お、おいっ、、最後のマッチだぜ!!』

オイラはいいました。

『だってこれは俺だけが火をともせるマッチじゃないですか。使って初めてマッチでしょ。』

そういってちょいとカッコ付けてタバコに火を付けそのBARを後にしたとさ。

チャンチャン。