自分が詐欺にあったわけではないのですが、スカイプの異常な量のコンタクトリクエストからこの西アフリカが主な拠点となっている詐欺の実態に関心を持ったので、どうしても恋愛詐欺の話がメインになります。

 つい最近も1年近く騙されてしまった方のお話を伺いました。詐欺師とビデオチャットをして、今度日本に来るときに着てくる服とかをして見せたりしたそうです。その被害者の方は、ビデオ画像の人が本物だと信じておられました。

 しかし実は、詐欺グループは非常に巧みで、写真のみならず盗んだビデオ映像を使ってあたかも画面の向こうにいるように装って被害者の方とビデオチャットをしていたわけです。

 この方の写真のほかに、チャットをしているビデオがあちらこちらの詐欺師に出回っています。写真の当人はカナダのビジネスマンだそうで、詐欺とは全く関係がありません。出回っている写真はフェイスブックかブログかマイスペースか何かで公開されていたものそのままのもあれば、軍服のものなどは合成写真だったりします。


 さて、写真の人物が誰だかわかった場合、詐欺師に悪用されていることを知らせますか?

 答えは、写真の本人はそうっとしておいてあげましょう、です。特にたくさん出回っている写真の方の場合、被害者やその家族などから電話やメールをたくさん受けて困っているはずです。あまりにも被害者の方がしつこく五月蠅かったりすると、写真を悪用している詐欺師の居所がわからない分、写真が自分の知らないところで使われたことに対する怒りが詐欺被害者のところにぶつけられるでしょう。また、詐欺師の情報をさらしているサイトへ苦情が寄せられます。困るのは詐欺師じゃなくて被害者や詐欺師と戦っている人々ということになります。

 詐欺師の情報をさらしているサイトには、時々そういった写真を使われた方本人やその家族などからの苦情が掲載されています。ある人は協力的で、冷静に『私は家族と一緒に住んでいてみな健康で幸福です。私の写真を使って恋人になってほしいといってあなたに近づいてくる人がいたら詐欺師です。お金は絶対に送らないでください』などと書かれているのも見たことがあります。でもほとんどの人は、流失した写真のために自分や家族が見ず知らずの人から憎しみの対象とされているというのは非常に悲しく感じることです。怒りと悲しみをこめて、『自分の、或いは夫の写真をさらさないでくれ』と書いているのも見たことがあります。

 写真の本人の過失は、フェースブック等のセキュリティ設定が甘かったことかもしれません。でも、彼らにとって写真が詐欺師に使われるなんて予期もしていなかったことです。詐欺事件に対する責任は彼らには一切ありません。


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スカイプの場合、自分と相手以外見えないのでどこのだれが被害にあっているのかわからないのですが、Facebookだと詐欺師の『友達』や『フォロワー』に被害者がリストされているのが容易に見ることができます。

詐欺師のプロフィールは一目瞭然。盗んだ写真使って友達がほとんど異性で、同性の友人がわざとらしくちらほらいる。そんな中で1人だけとか、或いは10人、20人、多いと30人とか40人、異性の友人ばっかり。ちょっと異常ですよね。さらに軍人でアフガニスタンとかシリアにいると言えばもう明らかにナイジェリアかガーナの詐欺師です。

何も知らないで、女性なら『偽物の白人イケメンとか、偽物の軍人』、男性なら『セクシーなロシア美人かアフリカ美人、或いはアフガニスタン駐留のかわいい女性兵士』とお友達になっている、そういうの見つけると、本当に悲しくなります。

実際、被害者(まだ被害を受けていないかもしれませんが)に何度かメッセージ送ったことがあります。しかしながら、ほとんどの場合返事なし。疑わしいプロフィールの人物をブロックする様子もなし。見ず知らずの人物がやってきて、『あなたのお友達は怪しいです、詐欺師に違いない』と何もその人と相手とのやりとりも知らないのに言って来たら、確かに不愉快極まりないでしょう。返事があった場合、すでに相手が怪しいことに気づいて手を打とうとしていて、知らない人から横やり入れられて不愉快そうでした。

あと、気を付けなければならないのは、詐欺師のFBの友達リストに入っているからきっと被害者だろうと思っていたら詐欺師の協力者である場合もあり得るということ。事情はいろいろあると思います。何も知らないでその詐欺師が偽物じゃないことを証明する証明書になっている人もいれば、被害者が疑いをさしはさんだ時に協力者として被害者にコンタクト取るみたいな役割を(ただでかお金もらってるか知りませんが)果たしている人もいるでしょう。これもある種の詐欺師に飼いならされたミュール。

前者のミュールの場合、私が見かけたのは亡くなった実父が軍関係の方であるというアメリカの女性で、息子さんがいじめにあったことをマスメディア通して訴えようとされていた方でもあり、友達の人数は多く必要とされていたようです。この方に異常に多くの偽軍人が友達になっていました。たぶん、詐欺師は同業者のFBプロフィールを判別できますから、あれだけ人数いればその女性も全員にお金払えるわけないと判ると思います。ですから、おそらくは彼女とつながっていることをアピールすることで、本物の軍人の娘の友達=本物の米軍人と被害者に見せつける目的を果たすのではないかと。

後者のミュールも存在します。ある日本人女性のブログを読んでいたら、詐欺師はなんと『友達』の日本人女性を使って様子を見させたそうです。

見ず知らずの人物から、『あなたがコンタクトとっている誰々は詐欺師だから接触を断つように、お金送っちゃいけないよ』みたいなことを言われて言われた通りにして助かったという経験を読んだことがありますがこれはまれなケース。お友達に相談して冷静にものごとを見て行って、絶対に詐欺だと判断できたという方のブログも拝見しましたが、その方も本当によかったです。

一方で、親とかおじ・おば、兄弟などやもめの親族がオンライン恋愛詐欺にひっかかったらしいと相談しているのを日本語の質問サイトでも英語のアンチ詐欺サイトでも見たことがあります。説得しようとしている質問者たちも説得がかなり大変なようでした。被害者は洗脳状態で『詐欺師のいうことが一番』みたいになっています。忠告者が肉親だろうが親しい友人だろうが聞く耳持たない。しかし非常に不思議だと思うのが、見ず知らずの忠告者は怪しいと思うのに、見ず知らずの詐欺師がイケメン男子や兵隊さんやロシアかアフリカ美女等を装って近づいてくるのは怪しいと思わないことです。

結論としては、何度か被害者の方救済を試みようと思いましたが、やはり難しいと思いました。本人が自分で気が付いて、友人知人や詐欺を告発するサイト等に相談しに来るのを待つしかないのです。


P.S.
写真はよく見かける合成画像。この写真の方は成りすましの被害者です。大量の写真が出回っています。一般人の成りすましのほかにこの写真のように軍服の写真に顔写真を張り付けるというフォトショップ加工をして、米軍将校と名乗っている場合もあります。FBやスカイプ、海外の出会い系サイトでこの顔の写真を見かけたら、100%の確率で詐欺師です。








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  さて、セネガルの難民キャンプのお嬢さんの代理人という神父や弁護士を名乗る男からもらった銀行口座番号を通報することができました。その口座、誰のものなのかというと、たいていの場合名義人は詐欺師本人ではありません。その友人・知人や親族から口座を借りる場合もあるそうですが、少額の手当で雇った外国に住むマネーミュールという『お金の運び屋』もいます。詐欺の被害にあわれた方が詐欺師から振込先の銀行口座を知らされたときに、詐欺師がいる場所が『アフガニスタン』、デリバリーボーイのDiplomatが『クアラルンプールとかヨハネスブルク』に足止めされているということになっているというのになぜか銀行口座がアメリカだったりイタリアやスペインだったりということもあるそうです。

  海外から英文で受け取ったお金を指定先に振り込むだけでその一部が報酬になるという簡単なバイトがもちかけられたり、或いはそんなできすぎた話ではなく巧妙に、例えば『欧米の会社やNGO等がアフリカにある農場や工場等へお金や物品を送る手配をする仕事』『英国に本社があるわが社のガーナの工場の労働者へ送金する給料』とか一見まともそうに見えるような求人の説明があるかもしれません。お金のほかに、盗んだクレジットカードで買った花束とかのおくる品物を欧米の住所にいる被害者に配送する手助けをするとか、いろいろあるようです。それに乗ってしまうとどうなるのかというと、その『お仕事』に使われた銀行口座が凍結、場合によってはマネーロンダリングに関わった疑いで逮捕、書類送検という結果になります。主犯格はガーナのアクラとかナイジェリアのラゴスとかセネガルのダカールのインターネットカフェに座ったまま、捕まることはありません。そんな割に合わない話、ないですね。うまい話には落とし穴がある。

警視庁の注意喚起はこちら。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/haiteku/haiteku/haiteku430.htm

日本国内でのマネーミュール逮捕のニュースはたとえばこちら。
http://mainichi.jp/select/news/20140227k0000e040226000c.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140114/crm14011413010005-n1.htm

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詐欺師のフェイスブックやメールアドレスを停止させるのはどうか

 フェイスブックでもYahooGoogleでもスカイプでも違反アカウントを報告する機能があります。私は出会い系は使わないですが出会い系サイトにも同様に違反者を報告する機能があります。フェイスブックではナイジェリアやガーナの詐欺師の偽フェイスブックを閉鎖させる運動をしているグループも存在しています。

   実際に閉鎖させる努力をすることがどこまで有効なのか私はまだ結論が出てません。次から次へと新しい写真やの悪用、成りすましがFBやSkypeに登場しています。

       例えば、A大将を名乗る詐欺師がgen.A@Yahoo.comというメアドで詐欺をしていたとします。被害者のうち、Xは本物の被害者、Y,Zはお互い知らないわざとひっかかったバイターです。Yが偽A大将のメアドゲットできたので、詐欺師の情報をさらすサイトに報告します。一方、Zの活動しているグループは詐欺師のメアドやFBを閉鎖させる活動をしています。Zもメアドをゲットできたので自分の活動しているサイトに報告しますが、Zのサイトはバイターが報告した=メンバー皆でYahooFacebookに通報して迷惑ユーザーとして詐欺師Aを報告し、アカウントを削除させるのが最終目的です。

   Zのグループの働きでAFacebookやメアドが停止させられます。そのあと、Aは名前のAは変えずにGen.B.AYahoo.com という新しいメアドをとって、「タリバンの攻撃を受けてセキュリティの問題が生じたのでメアドを変えた」と言って被害者Xに近づきます。Y,Zはどうも様子がおかしい、ジョーカー(バイター)かもと思ったのでしょうか、Aは新しいメアドではコンタクトしませんでした。Aは新しいメアドとFBで新しい被害者V Wを見つけます。彼女たちは「あれ?」と思わされた点があったので、Aのメアド(新しいほう)で検索かけますが、Gen.B.AYahoo.com では詐欺師の情報をさらすサイトに情報がありません。あるのは古い法のメアドの情報です。…という状況を考えると、詐欺師の情報をさらしてその情報を生かした状態にするほうが役に立つかなと。せっかく情報がさらしてあっても、メアドは停止、FBも停止ですでに存在しないアカウントがアンチ国際詐欺のサイトに報告されていたのであれば、だれの役にも立ちません。

  一方で、写真を使われてしまった写真盗用の被害者の場合は、自分の写真を使った偽FBや偽スカイプ、偽YahooGoogleアカウントを閉鎖させる権利はあると思います。写真使われた人の立場になると、それはとても悲しいことです。私も本物の軍人さんの成りすましFBをつぶすお手伝い(大勢でFBに通報)したことがあります。すぐには消えませんでしたが最終的には閉鎖させることができました。お子さんの写真まで使われて非常に悲しい思いをされたそうです。

これもとあるBBSに書かせていただいた記事です。

Skypeの捨てIDに立て続けに同じ名前の将校からコンタクト要求が来ました。大笑いです。


一人目はブロックしました。
会話したのは2人目
スカイプなどで声かけてくる将校はみな99.99%成りすましの偽者です。
http://www.airforcetimes.com/article/20130805/NEWS06/308050039/

2人目との会話
私:はーい! そちらアフガニスタンには何人General Frank Gorencがいるんですか?
フランク:私がここアフガニスタンで唯一のgeneral frank Gorencです。
私:一般兵士より将軍のほうが多い様ですねぇ。ほとんど有名な将軍は皆、アフガニスタンやイラクやシリアにいるらしいと、複数のSkypeの友人から聞いていますよ~。ペンタゴンは空っぽなんですね~。
フランク:私はここの戦地いる。国連の下で働いている。
私:昨日は別のFrank Gorencからコンタクト要求がありましたよ。Frank Gorenkさんが何人いるのかなと思いました。その後、スカイプで検索して、100ちかくFrank Gorencを名乗るIDを発見! 興味深い!
フランク:だから何を言いたいんだ!
私:別に。調べてみた結果をご報告したのみ。それだけ。
フランク:なぜそんなにたくさん私の名前のIDがあるのか私もわからない。
私:私もFrank Gorencになれますよ。
Frank Gorenc(Linda): ほら。変名しました。
Barak Obama(Linda):このように
(プロフィール写真も無難な風景からFrank Gorencに変更。)
Nasi Goreng(Linda):というわけで、これ以上会話するつもりはありません。さよなら~!