◇最低な主治医 | 心の安らぎをもとめて

心の安らぎをもとめて

最愛の父が長期闘病後、旅立ちました。
突然喪失感と不安に襲われ、涙が止まらなくなります。
以前から神社仏閣へ訪れるのが好きで2013年に初めて御朱印を頂きました。
今は御礼参りと自身の心の安らぎを求める日々です。

2016年1月9日 夕方

 

主治医が部屋へきた。

1週間の入院中、様子を見に来たのは、たった2回だった。

 

 

「○○さん」

父の方を軽く叩き声をかけた。

 

「あーもう昏睡状態だね。今夜くらいかな。」

小さくつぶやいて病室を出て行った。

 

 

おいっ!患者の前で言うのかっ!

最期まで耳が聴こえているっていうのに!

 

大嫌いな主治医だったから、きっと父は返事をしなかったんだよ!

 

怒りが込み上げてきた。

 

でも…もうこの主治医と係わるのは、これで最後なんだと自分に言い聞かせた。

二度とアナタには会いたくない。

 

 

トイレに行っていた長男が戻ってきたので主治医が来た事を言うと

 

「Kが来たのか」

と険しい表情になった。

 

もし顔を合わせていたら、何らかの暴言を吐いたかもしれない。

ひょっとしたら胸ぐらをつかんでいたかも。