DXコードとは、
正式な名称はCASコード。
1983年にコダック社によって規格化
世界中のフィルムメーカーが採用。
以後、カメラメーカーは入門用 簡単全自動コンパクトカメラや
電子化を謳ったカメラに採用していった。
DXコード対応カメラにDX接点付フィルムを装填すると、
フィルム感度や撮影枚数が自動的に設定される。
35ミリ写真用フィルムの缶本体(パトローネ)にDXコードを見ることができる
銀と黒のしま模様(実際にはマス目が無い)
カメラのフィルム収納部分に6つの接点が見える
1979年 オリンパス XAには接点なし
たしかに古いパトロネにはDXコードがなかった。
(TRY-XPANの100フィート詰め替え用に持ってたやつ)
補足 2002年 オリンパスL-5はDX対応だが 5接点 を採用。
(デジカメへの過渡期のカメラであった)
黒が絶縁面
白(銀)が通電面
(1と7は基準のアースで常に銀、これを目印に上下番号を見極める)
DX対応カメラ
このおかげでフィルムをカメラに入れるだけで
感度、撮影枚数、ラチチュード情報を
カメラが読み取ってくれる。
しかし、実情としてISOフィルム感度が
最も重要であるためカメラメーカー側も
接点は上部分の1列だけの場合がほとんど。
(枚数とラティチュード情報は重要性が低い?)
感度情報パターン (2~6)
5桁(4桁)の2進法の模様で32種(16種)の
フィルム感度(ISO)をカメラへ伝えられる
(ISO100 36枚撮り +3~-1EV)
撮影可能枚数情報パターン (8~9)
この機能を利用すれば、このカメラで
残り何枚撮れるのか等を表示できるのだが
フィルム巻き込み誤差もあるので、あまり重要ではない。
(事実、手詰めフィルムや 0コマめ37枚撮れることもあるし!)
ISO100 36枚撮り +3~-1EV
ラティチュード情報パターン (11,12)
このフィルムが
どれだけ露光(光)の過不足誤差を許容できるかの目安
±0.5EV リバーサルフィルム
±1EV プロネガフィルム
+2~-1EV プロネガフィルム
+3~-1EV 一般用ネガフィルム
DX対応カメラで使用されるのは
ほぼ、ネガフィルムだろうし、
AEカメラに露出精度を求める必要性は無いから
実用的ではないと思う。
露出補正(EV値)などでも調整可能だが・・・
デジタルカメラと違いISOを変換しづらいフィルムカメラ
それでも白黒フィルムのパンドール増感現像や水素ガスで
ISO感度を上げたい時など、
DXコードは邪魔になる
そこで一覧票を見て 通電部分を削ったり
テープを張って絶縁処理すれば
任意の感度へ変更可能であるから、
フィルムカメラ愛好家は
一応、知っておくべきだとおもう。
参考例
ISO1600 36枚撮り +3~-1EV
ISO800 36枚撮り +3~-1EV
ISO400 36枚撮り +3~-1EV
ISO200 36枚撮り +3~-1EV