大切な人を想いめぐる春の季節に | 花の手仕事✤BIJOUX HITOMI

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フラワークリエーターとして、暮らしにそっと寄り添う花アイテムのご提案を始め、心和む花風景をお届けしています。コンセプトは、アンティーク&ナチュラルモダン。得意分野は、ボタニカルテイストなデザインです。

久しぶりの更新となりました。
書きたいことを心に沢山ため込みつつ。。。

 

今日は、遡ること4月初のお話を♡。

 

頬にあたる海風もまだ少し冷たく感じる春先。

香川県小豆島オリーブ園ギャラリー展へ。

 

 

竹田耕之介先生・竹田豊靖先生による「二人展」

そして、

豊靖先生を偲ぶ「桜の会」が催され、

母と一緒に行ってきました。

 

自然の素晴らしさと共に生きることを

私に教えてくださった

竹田豊靖先生。

 

  

 

豊靖先生が生前に手掛けられた創作和紙や、

山野草のダイナミックな作品写真と

耕之介先生による素晴らしいオブジェの融合。

 

贅沢な空間アートに魅了されました。

 

ギャラリーまでの道のりに。

 

 

咲き誇るミモザの黄色い花。

 

そして。

 

オリーブの木々。

 

 

ギャラリー内に入ってもなお、

自然と調和するその一体感を感じ。

 

豊靖先生に出逢った日のこと、

「いけばな小原流」のお稽古や、

野山に連れて行ってくれた日のこと。

 

山野草に向き合った日々のことを

想い出させてくれました。

 

この本を手にした日の感動は、

今でも忘れられません。

 

 

その日、初心に戻る自分がいました。

 

会場に散りばめられた印象的な写真たち。

 

 

零れそうになる涙をこらえながら、

どれくらいの時間、

作品の前に立っていただろう。

 

 

「生きることも 生けることも 自然でありたい」

 

豊靖先生の言葉が、

時を経て、

私の心にそっと問いかけてくださっているようで。

 

桜・ヤマツユジ・コデマリ・カラシナ・スモモ。

まるで先生が傍に居るみたいに。

 

 

社中の皆さまの手で一本一本を生け。

形を成した供養の花。

 

花々をご準備くださった耕之介先生の計らいに、

心温まりました。

 

 

クローバー

 

今となって、心にめぐる言葉や想い出。

 

 

お免状をいただくたびに感じていたのは、

ゴールを目指していくこと自体に意味はないということ。

 

自然に寄り添いながら生涯学び続けることで、

自然と共鳴しその豊かさを得るのだということを。

 

あの頃の私は、

ぼんやりと霧がかかった向こう岸に

答えを見つけようとしていたのかもしれません。

 

最期となったお稽古の花。

 

 

まるで打ち上げ花火のようでした。

 

豊靖先生に会える日を心に過ごしていたけれど、

想いを伝えられないままに。

 

あの日連れて行ってくださった景色の色が蘇り。

 

 

 

この野山の道際で、もう一度お話がしたいです。