きっかけは、読売新聞の記者さんから私に届いた一通のメール。

全校児童１０８人のうち、７割が犠牲になった石巻市立大川小での悲劇を取材していたところ、亡くなった今野広夢君という２年生の児童が大の「横見ファン」だったとのことで、記者さんからコンタクトを取りたいとの要望が。

弟の莉希君と一緒に「鉄子の旅」のアニメを繰り返し何度も見ていたらしく、将来はＪＲの運転士になるのが夢だったとか。

この話を「鉄子メンバー」に持ちかけたところ、ついえた少年の夢をイラストに描いてご両親に渡そうとの話になり、東北二日目の今日は、いすみ鉄道チームと別れ、石巻へとやって来ました。

菊池さんが描いたイラストです。せめて絵の中で夢を叶えてあげたいとの想いから、「北斗星」の運転士になった広夢君が描かれています。ご両親や我々の姿もさりげなく登場させるなど、この演出にはウルッとしてしまいました。

ご遺族にイラストを渡し、お線香も上げさせていただきました。

当人に会えないことが何とも無念。テツ話、聞いてみたかったナ。

その後被災した大川小へ献花に向かうご両親に連れ立って、我々も同行。

この辺りは家が建て込んでいたとのことですが、今はこんな光景が何キロにも渡って続いています。一瞬にして全てを飲み込んだ津波の恐怖を思うと、震えが止まらなくなります。

広夢君にはもう会えなくなってしまったけれど、いつか天国へ行ったら、キミの運転する列車に乗せてね。約束だよ、広夢君。

天国の広夢くんへ