道内二日目はかなりゆっくりめのスタート。のんびり朝食を取って、おもむろに駅へと向かいました。



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今日は帯広を10時過ぎに出る釧路行が最初に乗る列車。というのも、帯広から釧路へ鈍行で抜けるには、これより早い列車はないため、釧路まで行くには必然的にこの列車に乗ることになります。少々遅過ぎる感はありますが、先は長いのだし、たまにはこんなのんびりとしたスタートも悪くないものです。


車両は国鉄を思い起こす40系の2両編成。単行が大部分の道内ローカル線事情において、2両繋いでいるというのは、それだけで豪華な気がしてしまいます。




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車窓にはなだらかな十勝平野が広がり、このだだっ広さこそ北海道を実感する一コマと言えます。非冷房車のため、今日も窓を全開にして、大自然の風を思い切り感じてみます。最高に心地よく、これぞまさに至福のひと時。




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行き違いや特急列車の待避のため、しばしば途中の駅で数分程度停車するのも鈍行列車の特徴。ずっと乗りっ放しというのもダレてきたりするので、ホームに下りて一息ついたりできるこの度々のインターバルは、気分転換にもってこいです。




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厚内を過ぎると列車は海岸線を走るようになり、やがて車窓右手には太平洋を見渡す大海原が。周囲に人工物をほとんど見かけることなく、一段と寂しさが際立っているようです。




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内陸に入っても寂しさはあまり変わらず、これも大地が広がる北海道の特徴なのでしょう。




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釧路に到着しました。帯広からの所要時間は2時間48分。はるばる来たといった気がします。




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釧路はさすがに大都市の駅とあって多くの人で賑わっています。ずっと寂しい所が続いただけに、何だかホッとしてしまいます。




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次の列車まで少し時間があるので、昼食を兼ねてちょっとした観光スポットへ行ってみることにしました。訪れたのは、駅から歩いてすぐの所にある「和商市場」。




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お目当ては、ここの名物「勝手丼」。




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まずはライス(100円から)を注文。




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後は店内のあちこちで小まめに切り売りされている海産物を好みに合わせて選んで行きます。タラ50円、イカ100円など、お手頃価格で種類も豊富。ついついあれこれ目移りしてしまいます。




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そんなわけで、ウニやイクラ、サケなどを乗せたオリジナルの丼を作ってみました。本当はもう少し乗せたかったけれど、これでも結構な値段になり、これが限界かと。でも新鮮な海の幸は最高にウマイッス。ということで、これがここの名物「勝手丼」です。客が勝手に具材を選ぶことからこの名が付きました。




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駅へ戻り、今度は釧網本線を行く「くしろ湿原ノロッコ号」に乗ります。




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「くしろ湿原ノロッコ号」は、木製のイスが並ぶトロッコ車両を連ねた機関車牽引の臨時列車で、釧路と塘路の間を結んでいます。普段はとても空いている釧網本線ですが、5両も繋いだ「ノロッコ号」は大盛況で、人気の程が窺えます。




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乗客全員にこんな「乗車証明書」が配布されます。なかなか粋なサービスですね。




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途中の釧路湿原駅では団体客がドッと降りました。




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当初は終点の塘路まで乗るつもりでしたが、ふと気が変わり、一つ手前の細岡で降りてみました。ここで降りたのは自分一人だけ。




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ここがログハウスの駅舎に建て替わったのは、確か20年くらい前だったような。駅前に人家はほとんど見当たらず、秘境駅と言ってもおかしくないくらいです。




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秘境駅であることを象徴するかのごとく、野生のシカが線路を渡って堂々と。




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そのうちに反対方向へ行く列車がやって来たので、それに乗って細岡駅を後にします。




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今度は釧路湿原駅で降りました。




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ここは昭和63年に開設された観光用の駅で、周囲に人家はありません。山の中にログハウスの駅舎がポツンとあり、駅というよりはコテージといった趣です。




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湿原を見渡せる展望台へ行く細い道が駅前から続いていて、せっかくなので散歩がてらに行ってみることにしました。小雨がパラついてきましたが、生い茂る木々が屋根の役割を果たしてくれていて、さほど濡れずに済みそうです。



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15分程で展望台に着きました。眼下には釧路湿原が広がり、見事なまでの眺めです。天気が悪いのがちょっと残念なところ。




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網走方面へ行く列車が到着。釧路湿原を後にします。




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後方部からしばし逆カブリツキを堪能。大自然の中にレールが続いて行く様子がよくわかり、この壮大とも言えるスケールには圧倒されるほどです。さすが北海道!




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今度は川湯温泉で下車します。「新・鉄子」と「極旅」でも訪れているから懐かしさもひとしおです。




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デンと構える風格のある伝統的な駅舎はこれぞ名駅。




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駅舎内に造られたレストラン「オーチャードグラス」で食事をしたかったのですが、たった今閉店したばかりだったみたいで、タッチの差で間に合わなかったようです。残念。




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駅舎の隣に建てられた小屋の中にある足湯。こちらは時間に関係なく利用できるみたいですね。




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釧路方面に行く列車が来たので、摩周まで折り返してみました。




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こちらも駅前にオープンスペースの足湯が完備。でもさすがにこの時間の利用者は皆無です。




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駅前の食堂がまだ開いていたので、ジンギスカン定食を注文。空腹だっただけに、生き返った想いです。




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さらに折り返しの列車で知床斜里へ。今夜はここに宿を取りました。


帯広 10:08 → 12:56 釧路 13:49(くしろ湿原ノロッコ4号) → 14:18 細岡 14:47 → 14:51 釧路湿原 16:08 → 17:23 川湯温泉 18:25 → 18:41 摩周 19:42 → 20:43 知床斜里