「雨上がりの空」 by toshi
突然の積乱雲
激しい雨に打たれながら
走って帰る家路の途中
ふと甦る少年時代の思い出
野球帽をかぶって
時間も守らず駆け回っていた
遠くから雷が聞こえてきても
見上げた空に光が無ければ
今、思うと
あの頃は夢中になっていた
成長していくなかで
得るものも多いが、失うものもある
うまく生きようとして
思い悩み、知恵を無理やり
搾り出そうとする毎日
そこに何を求めてる?
得られるものは何かある?
屈託のない湧き出る笑みを
失いかけていないかと
空を見上げて問いかける
目に映る色が答えていた