離人症治療に関して、だいぶごぶさたになってしまっていましたが...

離人症患者ってほんと、滅多にいないので
自分の身のまわりに仲間がいることはほとんど無いと思うんですよね。
まわりに説明しても誰も分かってくれないですし、孤独感がありますよね。

そんな中、私のこの細々とやっているブログを参考にしてくださる方たちもいるようなので
(最近の検索ワードはほとんど離人症なようです)
思い出してまとめてみたいと思います。



どうも、離人症にもヨーガは良いらしいです。

私は先生に『トラウマをヨーガで克服する』という本を勧められました(Amazonで売っています)。
{986F79DD-F16F-46B8-815B-E5D8090DE59B:01}



どの精神科の先生も心理士さんも口を揃えて言うことは
「呼吸が大事だ」ということです。

ストレスなどで呼吸が浅くなったり止めたりしていると
体内の酸素と二酸化炭素の割合がおかしくなって
自律神経に乱れが出るのでしょうか?
精神疾患に呼吸法は大事なんですね。

呼吸法に加え、ヨーガをしながら「今この時」を感じることが
離人症の治療に役立つということで
先生は「これからは患者みんなに読ませようと思っている」と言っていました。

ちなみに私はまだ読んでいませんが...(笑)
読書が好きな方は是非。



あとは、以前も書きましたが
離人感が辛いと言って閉じこもるのは良くないということです。
モヤモヤしながらでも(無理のない程度のことで良いと思うのですが)
先のことを決めて実行することが大事だそうです。

私も離人感がひどい頃は、一日中誰とも話さないことも多々ありましたし
何か決めようにも他人事のようにしか感じなかったので決められませんでした。
昔の友人に会うと違和感があるので避けていましたし。
(自分の中の時間の流れ、時系列の狂いがあったので、時間の流れを感じさせる人やものが気持ち悪かったんですよね。)

でも、ちょっと無理してでも昔の友人に会ったり
教習所に通おうとか、ジムに通おうとか、バイトをしてみようとか
ほんの少しずつですがそういう機会を意識的に持つようにしてきました。
それが良かったのかな、と今は思います。

最初は違和感だらけで、いちいち落ち込んだり具合が悪くなったりしていましたが
繰り返しているうちに慣れました。




あとは運動。
ウォーキングなどはとても良いそうですよ!

私はプールで歩いていたのですが
「右足の親指の感覚だけを感じながら歩く」とか「今度は左手の指先だけ」とか、そういうことをしていました。
自分の体の一部で感じていることに注目することで「今この時」を感じる訓練をしているわけです。

普段生活していると、無意識ですが
ご飯を食べながら他のことを考えていたり
お風呂に入りながら明日のことを考えていたり...
「心ここにあらず」を繰り返していたりするんですよね。

五感を研ぎ澄まして「今現在、この瞬間」を感じることで
過去や未来に飛びがちな離人症が良くなるそうです。

先生いつも「過去に生きるな!現在に戻ってこい!」と言っていましたしね(笑)




私の現実感はおそらく50%くらいは戻っていると思います。

昔、一気に戻ったことがあったので
戻る時って瞬時に戻るのかと思っていたのですが
どちらかというと、ジワジワジワジワ
「あれ?そういえば少しマシになったような?」というくらいほんの少しずつ戻っていっているようです。

時々感じる懐かしさや空気のパリッとした感覚。

離人感の強かった時には無かった感覚が時々感じられますし
なにより、先のことを考えられることがマシになった証拠だと思っています。

100%戻るかは分かりません。
このまま生きている実感の薄いまま人生が終わるかもしれません。
でも、それでもいいやって思います。
一番辛い時期は通り過ぎたので。

自分の人生を決められるくらいにはなったので
なんとなく過ぎていってもまあいいや、と思えるようになりました。
平和に過ごせたらそれでいいです。


あとは精神的な面では、ネガティブな気持ちだけを排除するのは良くないそうです。
嫌だなぁとか腹が立つとか悲しいとか、そんなネガティブな気持ちを持つのは憂鬱ですよね。強ければ強いほど。

しかし、そういう気持ちも誰もが持つ自然な気持ちです。大事な気持ちなんです。
嫌な気持ちや思い出だけ無かったことにする、見ないようにするとバランスを崩していくようですよ。



離人症になった原因を探ることも大事かもしれませんが
結局は、薬ではなく普段の行動で治療するというのが大部分な感じなので
日々、自分で少しの挑戦をしながら生活することが良いのかな、なんて私は思います。

離人症については、私も理解ができぬまま先生の治療を終了してしまったので
こんな感じの報告になってしまいましたが、ご参考までに。