10月5日(日)、『第2回シェイクハンズいわき』に参加してきました
少々長くなりますが、その時の様子をレポートしたいと思いますのでどうぞお付き合いください m(u_u)m
9月の中旬から、原発事故の影響で長い間通行止めだった国道6号線の通行制限がようやく解除されたため、久しぶりに通ってみることにしました。
宮城県の亘理町から6号線で南相馬市以南へ行くのは4年以上ぶり。
『ここから先 帰還困難地域』の看板に心が痛みます。
立ち入り制限のため、あの日以来倒壊したままの建物がそこかしこに…
時間が逆戻りしたような気がしてしまいます。
『猪に注意』
『獣に注意』
『牛に注意』
時折こんな看板が。
人の手が入らなくなったため山から下りてきた動物が増えたり、酪農をしていた方が避難する際、牛を連れて避難することもできないため『せめて…』と牛を離していったためと思われます。
実際、行きは道路上にいるたくさんのカラスに遭遇しましたし、帰りはタヌキが道を横切って行きました。
そして福島第1原発への入り口前を通過する時は、やはりなんとなく緊張感が漂います。
あちこちにバリケードが築かれ、基本的に6号線を直進する以外、左右のわき道に曲がることは出来ません。
やはりちょっと異様な光景です。
地震の揺れそのもの、津波、原発事故、風評被害。
福島の方はよりたくさんの大変な思いをしているのだ、と改めて感じさせられました。
そして朝7時ころ、指定された駐車場へ到着。
『かんぽの宿 いわき』のすぐ隣です。
あまりにも早く着き過ぎたのでひと眠りしようかと思いましたが 、気持ちが高揚しているせいかあまり眠ることもできず、駐車場にいる『地域ネコ』と思われるネコさんたちを遠目に眺めたりして過ごしました。
9時すぎ、会場へ送ってくれるシャトルバスが来たのでそれに乗っていざ会場へ。
会場は駐車場から1kmちょっと北側にある『夏井川サイクリング公園』です。
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こんなかんじ。
バスが到着するなり、いきなりゲストランナーでモデルさんの宮崎亜希さんを発見
ピョンピョンとび跳ねながら手を振ってお出迎えをしてくれました
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大会を支援して下さる消防隊員の方々の結団式。
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トートバッグやオリジナルTシャツ、いわき名産のお漬物などなど。
お漬物は帰ってからのいい酒の肴になりました
テント内で着替えていると、
『走るマネージャーが…なんちゃらかんちゃら…』
という声が聞こえてきました。
もしかして、と外に出てみるとやっぱり。
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ネコバスの仮装の方とご歓談
そしてステージ上ではフォークシンガーの高石ともやさんのライブショー…というかトークショーが始まっており。
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懐かしい曲だったり、ユーモアを交えつつの社会へのちょっとした風刺だったり。
10時30分になるといよいよ開会式。
あいにくポツポツと雨が降り始めましたが、それほど強くはなく、「ほどよいお湿り」といった程度。
「大きい大会ではないけれど、自分で調べて何かを感じ取り、匂いを嗅ぎつけて集まってきた人たち。競ったり比べたりすることだけがすべてじゃない。みんなで楽しみましょう」
と高石ともやさんのあいさつ。
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お人柄がにじみ出てます。
そうそう、それぞれ目標や参加するスタンスは違えど、楽しんで走りたいという気持ちは1つですよね。
今回の大会の開催にあたり、誰に言われるわけでもなくそして自慢するわけでもなく、数日間に渡って自主的にコース上のゴミ拾いをしてくださった方々のエピソードをご紹介下さり…。
深~く感銘を受け、感動するスピーチでした。
「思う」、だけじゃなく「行動する」。
これは出来そうでなかなか出来ないことです。
本当に素晴らしい大感謝
やがて時間はハーフスタートの11時がせまり、スタートラインへ。
ハーフ参加者は約100人。
「前の方へおつめ下さ~い」の声でつめて、気が付くとかなり前方に立ってました
「それではみなさんでカウントダウンしますよ~」
「10、9、8、7…」
で、 パーン、スタートです
これもなんかアットホームで楽しいですね
公園内を2周弱してから海岸通りへ。
雨はパラパラ降ってはいますが、それほど気にはならない程度。
前回の一関ハーフの時は足がつりそうなイヤ~な予感が的中し、やっぱり攣っちゃいましたが、今回はバナナを食べるとかビタミンを取るとか特に対策を取らなかったにも関わらず、なんとなく大丈夫そうな予感。
案の定走ってみると攣りそうな気配はなし。
海岸沿いの、これ以上はないってくらいフラットなコースなので、「じゃ~、行ける所まで行ってみますか」という気分に。
開会式の時は少し寒くて足がブルブル震えるくらいでしたが、走りだすととってもいいコンディション。
気持ちよく流れに乗ります。
このコースは折り返しが2ヶ所。そしてそれを2周します。
なので、多いと同じ人と4回くらいすれ違います。
宮崎亜希さんとも見事4回すれ違い、そのうち2回ハイタッチすることができました。
亜希さんはマラソンに関するブログを書いていて、そのブログを読んでいる人たち全てを「AKI-RUNMATES」という「仲間」として位置付け、オリジナルのTシャツもあるのですが…。
今回そのTシャツを着ていったおかげで本当にたくさんの方と声をかけあうことが出来ました。
「ランメイツ、ファイトー」
「ナイスラーン」
「ガンバでーす」
こんなにたくさん声を掛け合った大会ははじめてです。
恐るべし、AKI-RUNMATESの威力
亜希さんや走るマネージャーさんをはじめ、RUNMATESの一団との「連チャンハイタッチ」がものすごく楽しかったなあ~
ただ情けないことに後半疲れてくると、せっかく声をかけてもらったのにうまく応えられず、
「○*%$#△●@*で~すホゲホゲ~」
自分でも何を言ってるのかよく分からない返事をしてしまうことがたびたび
この場を借りておわび申し上げますm(u_u)m
そんなこんなで自分なりにいいペースで走って来ましたが、残り3kmはちょっぴりペースダウン
途中から目覚めた目標の1時間40分切りは残念ながらかないませんでしたが…
タイム 1時間41分14秒。
昨年の仙台国際ハーフに次ぐセカンドベストがここにきて出ました
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あとで気付きましたが氏名とカテゴリの欄が逆、というのもご愛嬌
分母は小さいながらも18位というのもうれしい
規模の大きな大会ももちろん楽しいですが、1人1人の顔が分かるようなこういった大会もとてもいいものだと思わせてくれる、唯一無二の存在となりました。
コースの海岸沿いはまだまだ工事中のところが多かったですが、人々の心はきっちり前へ進んでいる。
そうも感じさせてくれる大会でした
(宮崎亜希さんのブログの中の集合写真にはもちろん、その他にもチラチラっと私も写ってますが、どれが自分かは恥ずかしいからヒ・ミ・ツ)