アーセナルを下して4連勝…残留はもう目前に!! | Purely Belter

アーセナルを下して4連勝…残留はもう目前に!!

プレミアリーグは第34節、ニューカッスル・ユナイテッドはホームにアーセナルを迎えました。先制される苦しい展開でしたが、前後半に1点ずつを奪い見事逆転勝利。強敵を斥けたニューカッスルは、これでリーグ戦4連勝としました。

 

 

■一瞬の隙を突いたゴール…少ないチャンスをモノにする

前半はアーセナルのボール回しに翻弄される展開が続きました。14分に失点してからもアーセナルのボール支配率は70%を超え、ニューカッスルは攻撃の糸口を掴めずにいました。

 

そんな中、29分に一瞬の隙を突いてのゴールを奪います。MFジョンジョ・シェルヴィーのロングパスを受けたFWドワイト・ゲイルが右へ展開すると、DFデアンドレ・イェドリンがクロス。これをFWアジョゼ・ペレスが合わせて試合を振り出しに戻しました。ペレスはこれで3戦連発。今季5ゴール目としました。

 

後半もアーセナルにボールを持たれるも、中央を固めて粘り強く守ったニューカッスル。すると、23分に待望の逆転ゴールを奪います。左サイドのスローインから、FWイスラム・スリマニがヘッドで中央に送ると、中央に走り込んだMFマット・リッチーが右足を振り抜き、2-1と試合をひっくり返しました。相手DFのクリアが短くなったところを、スリマニが上手く繋ぎ、最後はリッチーがネットを突き刺しました。

 

ビハインドを負ったアーセナルは、攻撃的なカードを投入するも、ニューカッスルの守りを崩すことはできず。逆にニューカッスルは、アーセナルが前掛かりになったところを突いてゴールに迫る場面がありましたが、3点目を奪うには至りませんでした。最後は11人全員で耐え、ニューカッスルが見事勝利。リーグ戦4連勝とし、勝点を41に乗せました。

 

■増えてきたロングボールからの得点 精度の高いパスが光る

ここ最近のニューカッスルの攻撃を見てみると、長いボールをしっかりとゴールに結びつけることができています。第30節のサウザンプトン戦ではシェルヴィーのパスを受けたMFケネディが、見事なコントロールからネットを揺らし、前節のレスター・シティ戦はDFフロリアン・ルジェンヌのロングボールからペレスが決めました。

 

前節の2点目も、今節の1点目も、いずれも苦しい時間帯で奪ったものです。相手にボールを支配され、押し込まれる中でのゴールでした。ニューカッスルは、そうした展開でも、わずかなチャンスをゴールに結びつけています。こうしたゴールは、これまであまり見られなかったものであり、ニューカッスルの新たな攻撃パターンになっています。

 

シェルヴィーのパスが注目を集めていますが、実はルジェンヌも正確で鋭いボールを供給しています。ルジェンヌは、プレシーズンの試合では長いボールを送る場面が多くありましたが、シーズンに入ってからはあまり多くありませんでした。ですが、ここ最近スタメンに復帰してからは、矢のようなフィードを見せています。正確なロングボールをけることのできる選手が最終ラインにいる点は大きな強み。今後も攻撃の基点になってくれることでしょう。

 

また、前線の選手も、ロングパスに対してしっかりと反応することができるようになっています。1トップに入るゲイルは、これまで相手DFの裏を狙うプレーが主でしたが、ここ最近はロングボールを収める場面も増えています。身長177cmと決して大柄ではありませんが、相手よりも早く落下地点に入り、粘り強く繋ぐことができています。また、途中投入されるFWホセルやスリマニは長身を活かしています。こうした攻撃陣の得点以外のプレーも注目すべきでしょう。

 

■年が明けて見事な巻き返し 目標はトップ10でのフィニッシュ!!

2017年終了時点では16位だったニューカッスルですが、今節終了時点で10位にまで順位を上げています。勝点を41に乗せ、最大の目標だった残留も目前に迫っています。

 

2018年に入ってからの成績は6勝4分2敗、22の勝点を積み上げています。2017年の戦いぶりは非常に心配でしたが、年が明けてから見事な巻き返しです。ホームではマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルを下しました。喫した黒星が首位のマンチェスター・シティと3位のリヴァプール(しかも、いずれもアウェー戦)という点を考えても、今年に入ってからのパフォーマンスは称賛に値します。

 

ニューカッスルの戦力はお世辞にも恵まれているとはいえません。そんな中、ここまでトップ10に入っているのは、ラファエル・ベニテス監督の手腕が大きいでしょう。冬の移籍市場で獲得した選手たちをすぐにフィットさせ、シーズン前は期待値の高くなかったMFモハメド・ディアメを中盤の底で起用することで、中盤の強さも増しました。守備も大崩れする場面は減り、ボールを奪ってからのカウンターも冴えています。これらは、ベニテス監督によるトレーニングの成果でしょう。

 

プレミアリーグ残留の目安は勝点40とされています。今節の勝利により、ニューカッスルはこの数字をクリアしました。残り5試合で降格圏との勝点差を13としているため、残留はほぼ間違いないとみてよいでしょう。残り試合では、下を気にするのではなく、一つでも上の順位で終えることを目標に戦うことできます。7位のバーンリーとは勝点差11開いているため厳しいですが、一桁順位で終えることができれば今季は大成功といえるでしょう。

 

ニューカッスルは次節、ホームでウェストブロミッジ・アルビオンと対戦します。ウェストブロミッジは現在最下位。残留圏内の17位とは勝点差12あるため、降格が現実味を帯びています。メンバーの質は決して悪いわけではありませんが、第23節から8連敗を喫するなど、苦しい戦いを強いられました。ニューカッスルとしては、死に物狂いの相手に厳しい試合になるでしょうが、しっかりと勝利して勝点を積み上げてほしいところです。リーグ戦5連勝に期待です。

 

 

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