【良い麦と悪い麦】
「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に
落ち、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。 ほかの種は石地
に落ち、芽は出たが、水気がないので枯れてしまった。 ほかの種は茨
の中に落ち、茨も一緒に伸びて、押しかぶさってしまった。
また、ほかの種は良い土地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。」
イエスはこのように話して、「聞く耳のある者は聞きなさい」と大声
で言われた。(中略)イエスは言われた。「このたとえの意味はこう
である。種は神の言葉である。」
(新約聖書 ルカによる福音書8章5-11節)
13:25 人々が眠っている間に敵がきて、麦の中に毒麦をまいて
立ち去った。
13:26 芽がはえ出て実を結ぶと、同時に毒麦もあらわれてきた。
13:27 僕たちがきて、家の主人に言った、『ご主人様、畑におまきに
なったのは、良い種ではありませんでしたか。どうして毒麦が
はえてきたのですか』
13:29 彼は言った、『いや、毒麦を集めようとして、麦も一緒に
抜くかも知れない。収穫まで、両方とも育つままにしておけ。
収穫の時になったら、刈る者に、まず毒麦を集めて束にして
焼き、麦の方は集めて倉に入れてくれ、と言いつけよう』」
13:36 それからイエスは、群衆をあとに残して家にはいられた。
すると弟子たちは、みもとにきて言った、
「畑の毒麦の譬を説明してください」
13:37 イエスはお答えになった。「良い種を蒔くものは、人の子(キリスト)
畑は世界である。良い種と言うのは御国の子たちで、毒麦は悪い者
の子たちである。毒麦を蒔いた敵は悪魔、刈り入れは世の終わりの
ことで、刈り入れる者は天使たちである。
13:40
だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、
世の終りにもそのとおりになるであろう。