少し遅れて、日高さんの本を読みました。

僕は日高さんの元で働いたことは無いのですが、社内コラムを読んでいると、昔に戻った気分でした。

あまり同期で友達は出来なかったし、同期の結婚は大体facebookで知りますが、本当にいい会社だなぁと改めて思いました。

本を読んで僕なりに考えたこと。

社会人になって一人前になってくると、マネジメント職を意識し始めます。

新卒の時に最速でマネージャーに昇格!なんて目標を掲げたり、そんな誰かのニュースに沸いたり焦ったりしたものです。

マネージャーに昇格しましたのでマネジメント力を高めて、なんてことも言った気がしますし。

中途採用で何ができますかと聞いて、マネジメントですと答えられたり。

マネジメントをする上での力量をマネジメント力と言うと思うのですが、僕は大事な能力だとは思わないです。

というと、角がギンギンに立ちますし、語弊があるのですが。

第一目標として高めるべき能力では無いと思います。マネジメント力はコアな能力では無く、付加能力だと思います。

日高さんの『組織の毒薬』の中での、『気持ちよく働いてもらおうと思う必要はない』って部分がありました。
(記事はこちら

マネジメント力だけにフォーカスをすると、得てして組織を上手く回すと言うか、円滑な状態を作ることだけに焦点が当たって、結果としてただ居心地のいい組織が出来てしまう罠にハマることが多いなーなんて思いました。

僕なんて大したマネージャーじゃないですけど、僕なりに思うのはビジネスマンにとって最初から最後まで大事な能力は、

『明確で最良の目標を描いて執着できる能力』

だと思います。これがコアな能力。どれだけマネジメント力が高くてもこれが無いと使いようが無い。

むしろこれさえ出来れば、必然的にマネジメントは出来るはず。目標への乖離を埋める為に必死で動けば勝手にマネジメントなんかしてると思うのです。

その結果高まるのがマネジメント力で、狙って高めてもあまり良いものにはならない気がします。

組織が大きいと誰かが目標を決めてくれたりするので、なかなか意識しなかったりしますけど、本来のマネージャーの仕事や使命、意義はそこな気がします。