『バンドをやめようと思った日』
「最近、BESGは勢いがある」
「活動復活してからいい感じだね」
と、言ってもらえるようになりました。
どうでしょう、そう見えていますか?
そうならば、必死で頑張った甲斐があります。
今日は、僕たちをずっと応援してきてくれた人にどうしても読んで欲しいことがあって書きました。
すごく長くなると思うしすこしかっこ悪いことも書くけれど、どうか付き合って欲しい。
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バンドをやめようと思ってました。
活動休止を決めたときとかじゃなくて、
わりと最近の話です。
あ、でも心配しないで。
ちゃんと戻ってきたし、もうすこし頑張ってみるから。
この文は、どうしてバンドをやめようと思ってしまったのかと、これからのお話。
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すこしまえ、2015年の話をします。
夏前に、一つコンテストに応募しました。
二年前に一度惜しいところまでいったヤツ。
僕らにとってそれはリベンジマッチで、絶対に優勝すると目標にして
活動してきたと言っても過言ではないくらいに大事なコンテストでした。
投票数は開示されていなかったけれど、応援コメント数はぶっちぎりで、
当時、今考えると傲慢だった僕らは「優勝できるかも?」、じゃなくて「優勝しなくちゃ」になってたんだろうね。
結果はお察しの通り。二年間を経ても同じ場所で、応援してくれるみんなをも失望させてしまいました。
悪いことは重なるもの。
その頃、僕たちは起死回生のシングル「風の吹く場所へ」というCDを作っていた。
はじめて全国に渡るツアーに出た2015年の春に感じた思いや大事な人たちに向けた大切な歌。
レコーディングもして、MV撮影も終えて。
今年の夏はこのCDを大きく展開して、いろんな場所で売って頑張ろう、
コンテストは優勝できなかったけれど、これでまた踏み出そう。そう思っていた。
あれ?みんな「風の吹く場所へ」のMVって見たことある?ないよね。
いままでは言うまいとしていたことなんだけれど、
実は、MV監督が失踪してしまったんです。
お金とデータは持ち逃げ。僕らのもとにはなにもない。
これは当時の僕らにはめちゃめちゃ大きいダメージで、
大事なCDの宣伝が一つうまくいかなかったことで予定が狂い、そのままドタドタといろんなものが崩れていった。
その中で、ライブに来てくれた特典としてMVの収録されたDVDを用意するはずだったのだけれど、
僕たちにはどうしようもなくなってしまって。今考えればそのときだって上手く立ち回れたのかもしれないけど、当時はそんな余裕もなかった。
いまでもすごく後悔しています。楽しみにしてくれていたお客さんのことを裏切ったことには変わりないから。本当にごめんなさい。
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そんなことがあって8月、僕たちは二ヶ月後の10月よりライブ活動休止をすることに決めた。
悪い流れを一度断ち切らなきゃいけない、と思ってね。
それでも不安しかなかったよ。再開したからってうまくいく保証なんてどこにもないもの。
そうした不安や苦悩が重なったこともあってか、日に日に僕の喉は疲弊していって、
遂に9月の頭、声がすこしも出なくなってしまった。
運悪く、その次の日からは関西でリリースツアー大阪・神戸・滋賀の公演が控えていたのだけれど、
それも全部急遽キャンセル。待ってくれていた人に「ただいま」も言えず、ただ心配と迷惑をかけただけ。
何もかもがうまくいかない半年だったのだ、本当に。
逃げよう抜け出そうともがけばもがくほど、僕たちのバンドは蟻地獄に閉じ込められていくようだった。
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というわけで活動休止を迎えたわけなのだけれど、その頃にはもう声も治っていたし、
僕らは前向きに音楽を続けていけるために何ができるのかを考えていました。
スタジオライブの撮影もしたし、新しいMVも撮ってね。
活動復活日程は結構前から決まっていたから、あとはそこに向けて走るだけ。
週に3回練習に入って、みんなに忘れられないように毎日SNSを更新して。
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というわけで僕らにとってはすごーく長い時間が過ぎ、活動復活当日。
みんなも知っている通り、僕らは三人でライブをしました。
ベース白澤のインフルエンザ。ライブキャンセル自体は仕方がないし白澤を攻めたいわけじゃない。
だけれど、四ヶ月間その日のために練習してきた僕たちにとって、
その一日の”失敗”は堪え難いものでした。
アーティストとして自分にできる全力を出してライブをしているわけだから、
「今日のライブはダメだったな」なんていつも思うことはないけれど、
あの日だけは、うまくやれなかったなあ。
一日でベース音源を作ったり、朝早くから三人でスタジオに篭って練習したりしたけれど、
やっぱり演奏中も不安と苦しさがあって、もうどうしようもなかった。
そんな自分たちに、失望したんだよね。
「何やってもうまくいかないなあ、俺。」って感じで。
あの日をずっと楽しみにしてくれた人や、わざわざ遠くから駆けつけてくれた人がたくさんいた中、申し訳なさで一杯です。
(いまでもきっと、せっかく私が行ったライブをそんな風に言わないでよ、って思う人はいっぱいいると思う。本当にごめんね。)
というわけで、活休前の落選、MV失踪、声が出ないに続いて、
活動復活の大事なライブも失敗に終わる。「ああ、俺はこの道では無理なのかもなあ」って思った。大事なところで上手くいかないのは、呪われてるからだとも思ったぜ。
乾杯もせず家に帰ってSNSを見ると、ライブについてはいろんな意見があった。
復活を喜んでくれる人、楽しかったと言ってくれた人、
こんなんは復活じゃないと綴る人、
そして、
「誠意がなかった」というコメント。
それがすべてでした。
あの日不安と苦しさをもってライブに望んでいた僕たちには、誠意がなかったのかもしれない、と。
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そのあと何日かして白澤も復活してバンドで集まった日、
僕は大事な話があるとメンバーに言って、「バンドを解散させること」について話しあった。
続くマイナス要素によって完全に心が折れていた僕は、
その時点でこのバンドに将来はないと思っていたし、
活躍する周りのバンドを見ては自分たちへの劣等感しかなかった。
それは音楽的要素だけでなく、僕たち四人の人間的素質や音楽に取り組む姿勢を含めてね。
「こんなんじゃ売れないよ、俺たち」って思った。
「売れないなら、なんでバンド続けるの?」って思ってた。
そうしたら、ベースの白澤が珍しく強い声で
「もうすこしだけ頑張らせて欲しい」と俺に言ってきた。
自分のせいでバンド活動がこんな形で終わるのはどうしても嫌だし、
応援してくれる人にもこのままは申し訳が立たない、と。
正直、びっくりしました。
あいつ、そんなに気持ちを前に出すことないから。
...そこから長く話合いを重ねて、
それから一ヶ月後、3月15日の「ただいまツアー」ファイナルのその日まで、
自分のすべてを尽くしてバンド活動をして、その上でどう思うか考えよう。
ということになったのであります。
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長いね、ここまでみんなついて来れてる?お兄さん心配だよ。
ここからがみんな宛です。お待たせ。
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というわけで、一ヶ月間必死に活動しました。大阪と名古屋への遠征と、地元千葉での復活企画。MV公開もあったね。
そして、3月15日の下北沢MOSAiC。
すごーくすごーく、楽しかったんだよなあ。
この四人で音楽をして、それをたくさんの人に聴いてもらうことが。
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それに、僕たちは僕たちが思っていた何倍も、いや何十倍も、
たくさんの人に愛されていたんだなあ、っと思ったんです。
遠くの場所でずっと待ってくれていた人、
そして、ずっと前からいつも応援してくれていた人。
みんなの顔を見ながら「ただいま」を届けていきました。
ステージに立つ僕らを見上げる人たちはみんな笑顔で、
「こうして愛してくれる人たちに何も返してないままで、
バンドやめるなんて言ってる場合じゃない」
と、心の底から思ったよ。
それに、これまでの僕たちは、「売れたい」や「大きくなりたい」が先行しすぎていて
応援してくれる人に本当の意味で感謝が出来ていたのかと言われると、
すぐに返事はできなかったように思う。
プロっぽくならなきゃだとか、こうしたら上手く見えるから、とか。
そういった部分に気を取られすぎて、大事なことが見えてなかった。
だから、一度折れた心でもうすこしだけ、
今度は僕らをこれまで支えてくれた人たちに向けて、全力で音楽を届けようと思いました。
というわけで、やっぱりバンドやめられません!
騒いでごめん!とメンバーに謝りまして、
きちんと僕自身がBESGに「ただいま」できたのでした。
僕がバンドをやめてニートになって、
きっと就活もせずミイラにもならないでいられるのは
本当にみんなのおかげです。ありがとう(しっかりしろ俺)。
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そうは言っても、バンドを続けるためにはこのままじゃダメです。
まだまだ僕らは全然売れていないし、バンド名なんて間違われてばかり。
それでも、やるしかないです。
あなたの好きなバンドを、あなたがこれからも胸を張って好きだと言えるように、
全力で音楽を届けるし、全力で大きくなろうと思います。
だからそのために、僕たちに力を貸して欲しいんです。(やっと本題キター!)
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というわけで一つ、
大きな挑戦を思いつきました。
インディーズ音楽業界を揺るがす大挑戦!ってほどではないのかもしれないけれど、
いまの僕たちにとってはとってもとっても大きな一歩です。
そのためには、どうしてもみんなの力が必要です。
実現のためにも、僕らが僕ら自身を信じていくためにも。
そこで、今日(3月31日)からフォーエバーヤングツアーファイナルの5月31日までの2ヶ月間に、僕たちは「達成項目」というものを作りました。
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1.フォロワー5000人突破
2.LINEともだち1000人突破
3.「フォーエバーヤング」MV再生20000回突破
4.「フォーエバーヤング」CD2000枚配布完了
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の4項目です。これは一つの目安で、
2ヶ月でこれが全部達成できれば、きっと僕たちはこの挑戦を成功に導けるかもしれない、という最低ラインです。
これから、僕たちは人生をかけて音楽をします。自分を変えたくて始めた音楽で、世界中の人を変えにいきます。
そのために、一緒に戦って欲しい。
ただ、それだけです。
ほんとはもっとカッコよくスマートに、俺たちだけの力でポポーンと売れる未来を描いてたんだけどね。思ったよりも現実は厳しかったようで。どうしてもあなたの助けが必要なんだ。
その代わり、これを達成できたときに発表する挑戦は絶対にみんなを喜ばせることができると思うし、最大の恩返しにも絶対になる。
それに、僕は成田一の知将だから、考えてることがうまくいけば、本当すごいことできるんだぜ。(でもいかんせん一人じゃどうにもできないんだよなコレが)
カッコ悪いことは承知。知らない誰かにダサいと言われるなんてことはわかってる。
それでも僕たちが音楽を続けていくために、
君の力を貸してくれ。
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いつもありがとう。
BOYS END SWING GIRL
Gt.Vo.冨塚大地