記憶に残る選手~鈴木明子~ | 活動弁士は七変化

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映画はかつて無声で、生の語りで説明者がいたのです!

ソチオリンピックが終わり
ソチパラリンピックの開幕を待つばかりですが、
私にとってフィギュアスケートは各競技の中でもいささか特別な存在。
札幌五輪のジャネット・リン以来の
ゆる~いフィギュアファンとして、
四年に一度の祭典を心待ちにしています。

会場へ足を運ぶことが殆どない地上波テレビ観戦中心のファンにとって、
動画以外で全選手が観られるのは五輪以外にありません。
それだけでもありがたい事ではありますし、
フィギュアは現在一応メジャー競技であるがゆえに、
選手の露出も他の競技に比べたら多いわけではありますが…
これだけの素晴らしい演技をして実績を残したのにも関わらず、
翌日以降ほとんど演技もインタビューも放映されなかった鈴木明子選手!




SPでは冒頭のコンビネーションジャンプが単独になってしまったのにも関わらず、
しっかと次のジャンプでリカバリーしてミスを最小限度に抑えました。
焦らずスピンもステップもレベル4を取って8位に留まりました。
フリーでは転倒こそあったものの、
足の痛みに耐えてバンクーバーと同じく堂々の8位入賞です。
今現在までの日本のフィギュア選手で、
五輪に二回以上出場して二回入賞という
安定した成績を残した選手は、数人しかいません。

ツイッターで集めた情報ですが、
海外メディアでは鈴木選手について実況で
こんな風に言われていたそうです。
アメリカBBC
(タラちゃん&ジョニーですよね。)
「氷上にいるのをこんなに愛してる事がわかる、まるで一緒に踊っているかのように引き込まれるスケーター。」
「彼女の最大の武器は、ハートだとコーチが言っていた。」
イギリスBBC
「何て愛らしい終わり方!
(フリープロ「オペラ座の怪人」での最後のポーズを見て)彼女にピッタリの振付、素敵な演技だった。」
と称えたそうです。
往年の金メダリスト、カタリナ・ビットも
「惜しいわ!(失敗があって)
彼女の演技がとても好きなの。」
とコメントしていたそうです。

バンクーバー五輪で引退していたら、
ここまで世界のフィギュアファンから愛されていなかったでしょうし、
ジャッジにも認められる存在になってはいませんでした。

バンクーバー以降の素晴らしい成績。
この四年間でGPファイナルでは二回の表彰台。NHK杯での優勝一回。
世界選手権での銅メダル一回。
そして記憶にも新しい
彼女にとって最後の全日本での優勝!!
ジュニア時代から合わせて
唯一無二の優勝は、
これからどれだけの選手の励みになることか…

24歳という
フィギュアの選手としては
引退してもおかしくない年令から、
間もなく29歳で
ここまでの活躍をした鈴木選手の功績は、
世界のフィギュアスケート界に於いても、
光輝く宝物になるでしょう。


浅田真央選手が不調のシーズンであった年も、鈴木選手の奮闘があったればこその
代表三枠死守であったし、
鈴木選手が不調の大会は村上佳菜子選手が奮起してこその今のチームJAPANがあるわけで…。

そのあたりの真髄を最終的に
報道やドキュメントで見たかったと思うのは、贅沢というものなのでしょうかねぇ。

男子やペアやダンスや他の国の選手もしかりで、
自国のメダルに纏わるエピソード
(しかもかなり強引なこじ付けも込み)
ばかりが大切ではないのだと、
毎回毎回毎回オリンピックの度に思うのですが~(ため息)


演技後の晴れやかで清々しいお顔!インタビューでは泣かされました~
高橋大輔選手もそうでしたが、
試合後のあの最高の笑顔が、
選手達の激闘がどれ程のものであったのかを
物語ります。
どんなもやもやも選手のこの笑顔を見れば、
私たちの溜息なんてどうだっていいのです。



あっこちゃんのブログより⬇
続ソチ思
大ちゃんと撮った一枚にもらい泣き…
この写真を見れば、
言葉はいらない(TT)

SP 『愛の讃歌』を今回のプログラムの為に
演奏していた古澤巌さんのブログより⬇
コンクール
最後まで読まないとわからないのですが、
何とも言えない愛が込められていて、
泣けます…

今回の『愛の讃歌』が生まれるまでの過程を、
昨年末に出ていた雑誌
Number SPECIAL EDITION で読んでいたので、
感動がひとしおでした。
ずっと一緒にやってきた
長久保裕コーチの大好きな曲『愛の讃歌』

あと一回世界選手権で見せて頂きます!



でもお衣装は
以前のピンクや紫の方がいいな(笑)
個人的意見でございました。


あっこちゃん、
ソチ五輪本当にお疲れ様でした!
素敵な演技ありがとうございます。
世界選手権も楽しみにしています!!



※お写真は産経新聞様その他から
お借りしました。
ありがとうございました。