T・G COMES S・Aバスで約2時間(1200ペセタ)。

カディスから、アンダルシアの中心セビリアに

やって来た。

宿を探して街を歩いているときだった。

同じバックパックをペアで背負った同年輩の

日本人男子2人組みに声をかけられた。

「もしよければ部屋をシェアしませんか?」

日本人でなければ、この誘いには乗らなかっただろう。

ティトウアンの後だけに。

なんとなく、垢抜けた感じの二人だった。


途中、安宿のあるサンタ・クルス街までの道を、

道行く人に尋ねる。

僕の聞き方では、立ち止まってくれないが、

彼らの聞き方だと、立ち止まってくれる。

彼らは旅なれているし、言葉も上手だった。

彼らから多くを学べるような気がしていた。