足かけ2ヶ月ほど楽団所有のバイオリンをお借りして練習をしていましたが。
いつまでも借りられるわけでもなく、
己の未熟さは置いといて
練習用は練習用なりの音しか出ないのでは?
「それなりの」楽器を使えばいい音が出るのではないか?
っていうか、自分に投資することで引き返せないように追い込む←熱しやすく冷めやすい性格
という意味も込めて、
バイオリンを買いに出かけてみました。
相方の古巣である京都で大手の楽器屋さんJEUGIAの弦楽器のお店。
ぞろっとすごい品揃え。
しかしアタクシは初心者なので
「入門用でそれなりにいい音が出るバイオリンはどのあたりですか?」と聞くと、予算に応じて数種類のバイオリンをガラスケースから出してきてくれました。
セット(ケース、本体、弓、松脂)で数万円というのもありましたが、それらは上達したら買い替えるのが前提となっているそうな。
「買い替えは多分しない方向で。」
と言うと、初心者用セットは除外されますねぇ。
その中で色艶と柔らかい音色が気に入ったバイオリン1本に加え、その周辺の価格帯やらもっと上のグレードまでいろいろと弾き比べてもらいました。
ケースや弓を入れるとそこそこの金額になるので、とりあえずお昼ご飯を食べながらアタマを冷却して、他にも気になった弦楽器専門店にも足を運んでみました。
もう1軒のお店には残念ながら、入門用のバイオリンは3本ほどしかなくて、他はイタリアの名工の手作りだとか、車~家が買えるくらい金額が張るものだったりと、なかなか初心者には敷居が高い感じ。
店員さんは繊細な職人っぽい若いお兄さんでした。
入門用バイオリンのタグにxue pingという表記があって、即座に「中国語(のピンイン)!」と分かってしまうウチラなのだ。
「かき氷(雪冰=シュエビン)みたいな名前。」
「Pingだから有気音の方だな。」
後でググってみたら、雪平という北京のバイオリンメーカーのようだよ。
中国でもいい楽器を作っているかもしれませんが、「中国製はないわー。」ということで、
再びJEUGIAに戻ります。
お店のテーブルにはしっかりと(なぜか赤い)バイオリンケースや弓などがセットになって並べて待ち構えていたよ(笑)
「多分また戻ってきます!」って宣言してたからね。
数ある色のケースの中からピンポイントで赤っ!
ずきんさんの差し金かもしれぬ
このケース、軽くて縦にも置ける上に持ち手が2ヶ所付いているという優れものらしい。
ちゃんとリュックみたいに背負えるし。大きい楽譜も収納可能。
ハードケースタイプもカッコイイけど、気に入った色がなかったのと車で運ぶのがメインだから急ブレーキでツルっと転げ落ちそうな気がしてやめておいた。
ミュート(消音用の器具)と楽器を拭くクロスはサービスしてくれたよ。
その他いろいろ値引きしてくれて、何とか予算内に収まったかな~
約¥1PD(パソディナール)
パソディナールは我が家のみ通用する通貨単位であり、(ゲーム等がサクサクできるスペックの)パソコン1台分と同等であります。
パソコンは数年で買い替えを余儀なくされますが、バイオリンは一生モノなのでコスパは良いはず。
オールドバイオリンではなく、新品だからツヤッツヤ
同じ新品でもオールドっぽい加工がされているものもあり、見た目はそれぞれでした。
アタクシは赤っぽい色が好きなので「いかにも新品」みたいなヤツで満足
ドイツのLudwig Wurmer (ルートヴィヒ・ヴルマー)という工房で作られたバイオリンです。
一応手作りね。
同じ工房で作られた楽器にもやはり当たりはずれはあるようで、店員さんも
「百万円代のバイオリンと比べても遜色ない音が出ててビックリしました。弦だけじゃなくて、ちゃんと箱から共鳴している音がします。」と言っていたよ。
ちなみに同じウルマー製のランクの高いのと比較してもらったけど、ほとんど聞き分けられませんでした
アタクシが「深くて柔らかい音が好み」と主張していたため、それを満たすオールドバイオリンの音色も聴かせてくれました。
・・・やはり上を見ると際限ありません
始めたばかりの趣味に
¥0.5KJ(通貨単位KJケージェイ=軽自動車1台分)までは出せなんだ。
あご当てとかネックとかネジ(?)の黒い部分は黒檀でできてるそうな。
アタクシはてっきりプラスチックかと思っていたよ。
さすが大手の楽器店は初心者対応に慣れていて、楽器のしくみや扱い方を丁寧にレクチャーしてくださいました。
しかも割とひっきりなしにお客さんが入ってました。
相方のフルートも無事リペアに出せたことだし、めでたしめでたし
家に持ち帰り早速新しいマイバイオリンで練習してみると、今まで借りていたのと全然音色が違って超気持ちイイ
そう言えばお店の人が
「この楽器で汚い音を出す方が難しいほど、よく音が出ますよ。」って言ってたっけ