どうやって児島で日本製デニムが誕生したのか? | 愛知県春日井市、小牧市の大人カジュアルを提案するセレクトショップBENBE(ベンベ)

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今日、デニム製作において世界でもトップクラスと言われている日本ですが、一体どうやって日本製デニムが誕生したのか?その流れについてご紹介したいと思います。
 
 
 
 
岡山県倉敷市児島が日本製デニムで有名なのはご存知の方も多いかと思います。
 
 
 

僕自身ショップをやっていていくつか日本製デニムブランドを取り扱っていますが、いつから倉敷児島がデニムの聖地と呼ばれるまでになったかは、知らなかったので今回色々と調べようとまとめてみました。
 
 
 
まずはどれほど倉敷児島がデニムで有名なのか言葉で説明するより一目瞭然な児島駅の写真から♪
 
 
 
児島駅の改札のパタパタのところはデニム履いてますw
 
 
最初ギャグかと思いましたが至って本気らしいですw
 
 
 
駅構内の階段の壁画はセルビッチです。
 
 
 
 
極め付けはデニムが上から吊るされたこの画ほぼホラーっすねw
 
 
 
街全体がデニム推しで圧倒されます。
 
 
 

そんなデニムの聖地と呼ばれる今に至るもっともっと前、児島は綿、布帆が有名な土地でした。

 

 

 

時代のニーズとともに学生服の生産が盛んになり、周りもそれに付随した工場やメーカーが増え、いわゆる問屋街のような町になっていました。

 

 

 

当時、児島で学生服を作っていた会社が新鋭の学生服メーカーに押され、このままでは存続が厳しい状況となり、打開策を探していた時に目をつけたのが”ジーンズ”でした。

 

 

 

それが倉敷児島での日本製ジーンズの起源と言われています。

 

 

 

当初、学生服作りを行っていた会社にはジーンズに対する知識も、作り方はもちろん、経験もなにもない状態からのスタートでした。

 

 

 

まず、海外製のジーンズをバラしパーツごとに分解することから始めデニムの作りを研究しました。

 

 


しかし、デニムがデニムと呼ばれる最たる特徴と言っても過言ではない「インディゴブルー」この色を出す方法がどうしても分からなかった。

 

 

  

研究を繰り返し”中白”と呼ばれる独特な染めで味のある青をだしていることが分かったが、当時は結局中白に染める方法がわからなかった。

 

 


試行錯誤の末、遂に!”ジーンズの青”が出せた後、またしても問題が…

  

 

 

当時の日本には「ジーンズの厚さ」の生地は存在していなかった。

 

 


学生服に使われる生地の厚みの倍ほどもある14オンスの厚さの生地を織ることのできる織機自体がなかったのです。

 

 

  

そこで政府にかけあい生地を輸入して、いざ縫おうとすると今度はミシンが壊れてしまった。

 

 

  

当時の日本のミシンと針では分厚くて頑強なデニム生地を縫うことのできるパワーを備えていなかったのです。

 

 

  

その後、ミシン開発に着手するがデニム生地を縫製できるミシンは開発できず、デニムのミシンメーカーで有名なユニオンミシンをアメリカから輸入した。

 

 

 

そしてようやく1965年、最初はすべてを輸入し、”日本ジーンズ”が誕生しました。

 

 

 

しかしこれは日本製デニムではなく"日本人が日本で作ったアメリカのデニム"でしかなかった。

 

 


児島の糸で、児島の布で、児島の釦で作られた純日本製のデニムが完成したのはその8年後の1973年だった。

 

 

 

そして尾崎小太郎、大島年雄、柏野静雄の後にジーンズのパイオニアと呼ばれる3人でブランドBIG JOHNを立ち上げ、日本製ジーンズブランドの先駆けとなった。

 

 

 

倉敷児島がデニムの聖地と呼ばれるまでになった簡単な流れは説明したので、ここからは生地について語っていきたいと思います。

 

 

 

児島の歴史のあるデニムの生地工場を例に挙げてご紹介します。

 


この工場では昔ながらの旧式の織り機が使われています。

 

 

 

旧式の重力織機で織るセルビッチデニム生地は横糸、縦糸のムラがあり、独特な縦落ち感出るのが特徴で履きこむことで最高の表情(色落ち)を出してくれます。

 

 

 

旧式の織り機を使用したセルビッチ生地は織る速度が遅く、そしてテンションが低い為、(生地をピンと張って縫えない為)1日に製造できる量が決められており50mしか織れない大変貴重なデニム生地です。

  

 

 

同じ糸を使って他の織機で織ったらもっと量産できるのでは?と思うのですが、どうしてもこの織機でないと同じ物が出来ないのです。

 

 

 

また織機が古い為に部品がなく、故障したら他の重力織機から部品を移植したりして修理するそうです。

 

 


部品もそうですが、さらに深刻な問題になっているのは織機を直せたり動かせる人がおらず、次の世代への引き継ぎがうまく出来ていないことだそうです。

 

 

 

生地工場の次はデニムに欠かせない要素のひとつユーズド加工を施す加工工場についてです。

 

 

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大きな洗濯機のような機械でウォッシュ専用の石と一緒に洗い、着古した風合いを出します。これが俗に言うストーンウォッシュですね♪

 

 


そして柔軟洗いや手作業の湯銭も含め、デニム生地にあらゆる表情をつけていきます。

 

 

 

グラインダーでの作業。

 


手作業によるダメージ加工は非常にアナログで職人魂を感じました。

 

 

 

加工後はこのようになります。

 

 

 

 

ヒゲつけ作業

 

 


くっきりヒゲを付けたくない場合には、ヒゲを付けた後にブリーチし、再度手作業でボカすなどほんと手の込んだ加工が行われていることを知りました。

 

 

 

裾のダメージ加工

 

 

 

こんな細かなところまで人の手が加わっているからこそ日本製のデニムは世界でもトップクラスと言われるんだなと関心しましました。

 

 


工場内は湯銭を使う為、とても暑く職人さん達が汗をかきながら作業されていました。
 

 


こうしていくつもの工程を手作業で行い、出来上がったジーンズが世に送り出されています。

 

 


この工場の旧式力織機で織られたデニム生地を使い、この加工場で加工を施したデニムが当店でも取り扱っている今話題の国産ブランドedit clothing/エディットクロージングです。

 

 
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edit clothing/エディットクロージング ユーズドデニムジャケット…¥26,500
 
 
 
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あの織り機を使って織られたセルビッチ生地を使っているんだ。。
 
 
 
あの加工場のあの人の手作業を経てこの加工感が出ているんだ。。
 
 
 
と思いながら素材見つめるだけで泣きそうになりますねww

 

 

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至近距離から長距離までどの距離感で見ても絶妙な色落ち感です。
 

 

 

色々なデニムを見られている方ほどこの絶妙な色合いを感じて頂けると思います。

 

 

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このキレイなブルーが最初は出せなかったんだなーと思うと泣きそうですw

 

 

日本製デニムの歴史を知れば知る程は涙なしにはデニムを見れなさそうです。

(ただ歳取って涙腺弱いだけw)

 

 
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伝統の技術と日本の繊細さが生み出したデニム生地に職人さんが丹精込めて仕上げた加工のデニムジャケットをスウェットパンツで着崩せばラフな雰囲気だけどこだわりのあるスタイリングが楽しめますね♪
 
 

 

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edit clothing/エディットクロージング ワンウォッシュデニムジャケット…¥25,500
 

詳細はこちら→

 

 

 

ワンウォッシュは手の込んだ加工は施されていなくとも何と言ってもこれからの変化が楽しみなカラーです(°∀°)b

 

 

 

先ほどの生地工場の部分のさわりでも旧式の織り機で織られたセルビッチ生地はとにかく最高の表情(色落ち)に変化してくれます。

 

 

 

ご自分の手で自分色のデニムに育てたいあなたにはオススメの一枚です♪

 

 

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基本なんでも合いますが、スラックスやチノパンでちょっと大人っぽく合わせれるのもワンウォッシュデニムのスタイリングの醍醐味かもしれませんね♪
 
 
 
 
購入された方は少しづつ成長していくデニム生地に自分の歴史も重ねながら楽しんで着てもらえると嬉しいです♪
 
 
 
 
ここまで行くとデニム愛がいよいよキモいすかねw
 
 
 
 
真面目な話、今回児島のデニムの歴史を調べたことでこういった職人さん達に支えられ、自分たちの取り扱っている国産商品は出来上がっているんだなと感謝を実感しました。

 

 

 

僕達はたかだか出来上がった商品を販売するだけの立場かもしれませんが、現場を知り職人さん達の努力をお客様に少しでも伝えることができるよう頑張っていきたいと思いました。

 

 

 

同じ着るならバックボーンを知って少しでも楽しみながら着て頂けた方が何倍も楽しいですからね♪

 

 

 

もう少しデニムの歴史を掘り下げようかと思いましたが調べていくと奥が深すぎて死にそうだったのでこれぐらいにしときますw

 

 

 

では!

 

 

 

 
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