父はリハビリを頑張っている!!

リハビリの先生に支えてもらいながら、
少しだけ、ふらふらしながらも立つことが出来たそう!!
ほんの一瞬ね!!


それでも、もちろん父の気力は大幅アップ!


そしてますます、今の大学病院でリハビリ続けて、それからうちに帰りたくなったみたいで。。


ソーシャルワーカーに相談しても
こころの電話(役所)に相談しても
無駄だった。








今日、母が主治医に言うっていってて、
偶然エレベーター前で会ったから
父の気持ちを伝えたらしい。









「ここでリハビリがんばってから、うちに帰りたい」

























「お気持ちは分かりますが、リハビリだけでこの病院にはいられません。転院できるまでは、いても大丈夫ですが、そうでなければ無理に出すしかなくなりますので…」





母1人だとみくびったのか?
私が仙台に帰ったことも知っていた。

脅しに近いわ。










でも、分かってた答えだった。


少しでも父の気持ちを優先してあげたかった。
なんとかなるなら、してあげたかった。。



その後両親から電話きて、さっき父が言ってた。



「立てる」ってわけじゃないって。



感覚がマヒしてるから。
筋力もないし。。



まるで自分が風船になったようだって。。
ふわふわしてて。


「支えてもらってても今日は、体がくの字に曲がっちゃって、これは相当時間かかってダメだな…って、思った」って。



自分の体は自分がよく分かってる……そんな感じだった(足に関しては)



助手の先生から
「もう歩けないかもしれない」と聞いたと言った。。













「歩けないんじゃ、やっぱり、転院しかないな。。」













この先、何かあっても、もうこの急性期の大学病院には帰って来れない。。












それを懸念している。

父も、私たちも。














だって
これは父は知らないけど、



長期療養型病院は………



延命治療ができない。
その病院で、できる範囲のことは限られている。
治療する病院じゃないから。。



もし、また膿胸になったって、
ドレーンで水を出すことは出来ないって。。



肺炎になったら抗生剤、
熱が出たら解熱剤、それぐらいしか出来ない。。














だったら!!!!!







「家に帰ってきなよ!!」


うちから今の大学病院か通所で出来るところにリハビリ通おう?

そしたら何かあればすぐ今の主治医に見てもらえるよ!!

介護保険使ってできる限りのこと、何ができるか今調べてるから、最大限使って家で療養しよう?




















「家は絶対だめだ。」






















「お母さん一人では無理だって」


分かってるよ!だから!!
介護保険使ってヘルパーにたくさん入ってもらって!!


「リハビリは今は男の先生だから支えられるけど、(母の力じゃ)無理だよ。トイレだってあるんだから…」


あたしだって行くし!!
さなと交代で行ったっていいんだから!!


「そういうわけにはいかない!!」



「……………………………」






















父の方が、よっぽど分かってる。。


























実は……


仙台に帰ってきて、今度は転院先の病院に見学に行くために実家に帰ろうと思ってたけど……


また大げんかした。8月31日。


「見学くらい、どうして母親だけじゃダメなの?」

「お母さんじゃ話が支離滅裂になっちゃうからだよ!!って何度も言ってる!!見学って、ただ見学だけじゃないんだから!!」

「じゃあこれから先、一人になったらどうするの?何かあるたびになほが実家に行くの?」

「……それは……」

「できることを全部やっちゃったら、一人でなにも出来なくなるよ!」




「今のなほは必要ない。今すぐにでも帰れ!!」

「…分かった。明日高速バス予約して帰る」

「その変わりもっと必要なくなるから!」

「…離婚ってこと?」

「そこまでは言ってないけど、うち(旦那実家)の敷居踏めなくなるよ」

「…お義母さん…なんて言ってるの?」

「自分で考えれば?」

「お義母さんの考えとか気持ちなんて、わかるわけないじゃん!」

「知らない」

「どうしたら良好な関係でいられるの?」

「なほが(実家に)帰らなければ。」

「必要ないって言ったじゃん」

「今のなほはね。変わったよ」

「変わってないよ!」

「ずっと実家にいさせてあげても、文句ばっかりで感謝すらしてない」

「そんなことないよ!それはしてるよ!だけど…どうして自分の親なのに助けちゃいけないの!?」

「嫁に来た身だからだよ」

「嫁に行ったら(実家に帰っちゃ)いけないの?」

「うちはそういう家なんだよ!
今、なほがしてることは、両方の家を壊してることになるんだよ!?」

「…守ろうとしてるだけなのに…」

「俺の親が病気になったって、俺は仕事があるし、行けないんだよ!?」

「お姉ちゃんだって近くに住んでるし、妹ちゃんだって一緒に住んでるでしょ!」

「姉ちゃんは子供いるし、妹だって仕事があるよ!」

「近くにいるといないのとは、全然違うんだよ!!それにまだ両親だって若いし、お金だってあるでしょ!!
…なんて言ってるのよ…お義母さん…」

「…『いすぎだ』って」

「回数?期間?」

「期間じゃない?」



5月、6月、7月、8月………

この4ヶ月で仙台の自分のうちにいたのはそれぞれ1週間程度……。

自分の旦那そっちのけで、実家ばかりって?
そりゃかわいい息子放っておかれてるんだから面白くはないだろうけど。

息子は29歳大人でしょ!?
確かに好き嫌い多いよ!!偏食だから栄養かたよって健康だって私だって危惧してる!
だけど大人なんだから自分で野菜でもなんでもちゃんと食べなよ!


7月後半だって帰れたけど、旦那が夏休みでどうせ帰ってくるから、いてもいいって言ったじゃん!!
夏休み終わって一緒に帰ろうとしたら、また研修あるから実家にいなよって言ったじゃん!!

夏休み、少し父の容態が安定してたからって、
旦那実家に行ってみんなの分の夕ご飯作ったり、片付けたり、手伝ったり、
少しだけ嫁らしいことしたけど………そんなん全然足りてないんでしょ。
分かってるよ、そんなこと。出来ないダメな嫁なんでしょ。


口だけなんだな。
旦那も、その家族も。
お義母さんなんて、「お父さんのこと大変でしょうから足しにして」なんて、お金までくれたのに。







次の日、精神的にどうしようもなくなって、いのちの電話に電話しようと思ったけど(なんでもいいみたい)、毎月10日が無料らしくて、そこまで待ってられなかったから、役所の電話相談に電話した。


やっぱり私が悪い的なことになった。
同じケンカを繰り返すのは、自分の気持ちばかり押し付けてるからって。お互い譲り合わないから。それが出来ないなら、自分が変わるしかないって。分かってもらいたければ、まずは相手の気持ちを受け入れないとって。
旦那だって、どうして自分の妻だけがこんなに背負わなきゃいけないのかって思うのは当たり前で、もっと家族で手分けしないとって。
主体的には母がやって(どの程度できるか確認しつつ)、妹だって子供がいたって出来ることはあるんだから協力してもらえって。
確かに旦那の言う通り、娘に甘えてばかりだと退化するのも早くなっちゃうし、一理あるから、基本は「その家族」「その夫婦」でやっていった方がいいって。
相手の家族とはこれから先も付き合っていく家族なんだからって。





それから、妹に電話した。

「今帰ったら、本当に家庭崩壊になっちゃうんじゃない…?」

別にいいと思ったけど。

嫁に出た身はツライと、妹となぐさめあった。
転院先の病院には、妹が行ってくれることになった。。っても、そっちもあんまりいい顔しないみたいなんだけど。。

母に本当のことを言おう…と。
今まで旦那に我慢させてた部分は確かにある。

分かってる。出来ることと、出来ないことがある。
今までも無理矢理させてもらってたんだけど。。
だから今になってツケがまわってきてんでしょ…

妹が落ち着かせるつもりで先に母に電話してくれたけど、荷物が届いて中断したらしく、そのまま母が私に電話してきた。






激昂だった………





「なんで奥さんの家族がこんなに大変な時に、『行ってやれよ』の一言も言えないのよ!!」

「あんた達家族はこれから先長いかもしれないけど、お父さんはもういくばくもないんだからね!!どうして娘が一緒にいてあげちゃいけないの!!」

「結婚したってこっちは血がつながってるんだからね!!」



泣き叫びながら
「なんて人と結婚したの!あんな男、大っ嫌い!!」と相当罵倒していた。。


気持ちは分かる。

だけど少しは、ありがとう、とかごめんね、とか言ってくれるもんだと思ってた……






「…(行けなくなって)ごめん。」

「あんたには感謝してもしきれないほど感謝してるわよ!!あんたは謝んないで!!だけどお父さんのお見舞いだって葬式だって、あの男連れて来ないでよね!!」

しばらくは何を言ってもダメだった。

「私が娘に甘えすぎてたんでしょ!!バカな親だって、何も出来ないバカな親だって思ってんでしょ!!(旦那が)」

「もういい!一人で何でもやるから!!嫁に出した娘に頼ろうとしてるのがバカだった!!」









少し落ち着いてくると
「言い過ぎた」と母は謝って来た。


「それでもあんたの旦那さんなんだから、これまでのこと、両手付いて両親ともども感謝していますって言いなさないよ。確かに頭は下げる一方だよ!!」

「……うん(ノ_-。)」

「仕事から帰ってきても、怒っちゃだめよ、笑顔で迎えてあげなさい。」

「……うん(ノ_-。)」







電話を切って、


一人で大声で泣いた。








何も出来ない自分。

してあげすぎの自分。

何かしてあげたい自分。









いろんな感情がいっぺんにやってきて、どういう気持ちでいたらいいのか分からなくて、



ただ悔しくて泣くしかなかった。












泣き止んだ時、タイミングよく?悪く?
父の妹(伯母)から電話がかかってきた。


実は旦那とケンカして、もうあまり実家には行かれそうにないんだ…って告げた。


「なほ、それは仕方のないことだよ。所帯を持っちゃうと、どうしても難しいんだよ。向こうの家族もあることだしね」

泣きながら訴える私を優しく諭してくれた。。

「旦那くんはまだ若いし、両親も元気だから、今は分からないんだよ。もっと歳をとってそういう経験をすれば、また違うだろうけど」

「ケンカしちゃだめだよ、帰ってきたら笑顔で迎えてあげな」


…母と同じことを言った。


そして、私の心を救う、一言も。。






「なほは、今まで出来ることを頑張ってやってきたから。」






頑張りを認めてもらえると、人は弱いのかな。
涙がもっと出てきて、

なぜか……



安堵した。。







やれることは、やったんだって。。

もちろんこれで終わりじゃないし、まだあるけど、ひとまずは…という気持ちになれた。

これからは、ここにいて、私にできることをしていこう、と。






















話はだいぶ戻って……



在宅は無理だと言い切る、父の方がよっぽど分かってるっていうのは、
こういうことだ。


ケンカしたなんて一言も言ってないのに(もちろん母も)


父に言われた。



「いくら○○家の長女だなんて言ったって、嫁に出した身なんだから、こっちばかりにいさせることは出来ない。
家庭を持ったんだから、それを守って行かなくちゃ。旦那くんだって、向こうの家族だってあるのに」

でも…って反論しようとしても

「そういうわけにいかないんだよ。」って。。

私は今日さっき、また泣きながら、ウン、ウンって聞いてた。




申し訳ない気持ちでいっぱいで。


父にはかなわない。




母に電話を変わると母も泣いていて
「お父さんの方が、よっぽど分かってる……」って言ってた。




とにかく、結局転院の方向で話が進みそうで、
父も転院に関しては「腹をくくらなくちゃな」と。。




何かあっても、もうこの大学病院へは戻って来れないけれど、
リハビリを頑張って、少しでも、歩行器使ってでも、杖を使ってでも、すり歩きでもいいから、歩けるようになれれば!

まずは家に帰れるように!!

がんばろう!!









私は、
どうしても一度は家に帰らせたかった。
本当は。今でももちろん。






だって、……転院したら、

もう家に帰ってくることは

出来ないだろうって。。





周りの人みんなが言うんだよ…(:_;)





どうか、お父さん。
そんな人たちの気持ちを裏切って、
家に帰って来れるようにがんばって……!!