仙台にいる間は、毎日実家の母と電話している。



2台目ケイタイとして、SBを所有しているので、母と妹とは、無料で話せる(^-^)



母は、やはり元気がない。
父のことが心配なのもそうだし、妹もすでに大阪に帰ってしまったので、とにかく心細いのだ。。



そして、心配なのが治療費。



掛けていたがん保険は、65歳になると、保険金が半額になってしまう、ということで、ちょうど掛け替えを考えていた矢先で、今回の病気が見つかり。。



掛け替えといっても、前の保険はすでにやめてしまっていたらしい…

それで新しく入ろうと思ってた保険には、両親とも加入しようと申請していた。


ところが父は、肝臓の治療で薬を数種類服用していた。



これが、ひっかかったのだ。



だから父の民間保険は、なにもない。



かといって、十分な貯蓄があるわけでもなく。。



そのことが1番、母を苦しめている。



「これからは年金しかないから、2人でほそぼそと生活するしかないね」



父と母は、病気がわかる前、そんな話をしていたらしい。

父はバイトをしていたけど、この歳で朝から夜遅くまで立ち仕事の、体力的にもキツい仕事だった。

それでもここ1年くらいは、通常のバイト並の4~5時間で帰ってきてたみたいだけど。

でも所詮バイトはバイト。
働いてる分に見合った給料はもらえていなかった…

とはいえ、その収入があって、多少の余裕が出たり出なかったりだったみたいだが、それもなくなったから、なおのこと母は経済的な不安にさいなまれていた。

父の病気…というよりは、その現実面で、すでにうつにかかっているかのようで。。


自分を必要以上に責め追い込む。


電話をすれば「お金がない」「どうすればいい」「一緒に死ぬ」ばかり。。






もはや通常の思考回路はとまってしまったかのよう。。



かといって、私や妹も、それぞれ家庭をもっていて、好き勝手にお金を使えるわけではない。



もらってる2人の年金から、様々な生活費を計算してみても、とても足りたものではない。。



だけどお金がないからといって治療をしないなんてことは絶対にしたくない!



私だって。


私だって、お金があれば、父に先進医療をさせてあげたい!と思う。
だけど実際には標準治療で精一杯だけど。。


なんでこんなに日本は遅いのか!

なんでこんなにがんで亡くならなきゃならないのか!

なんでこんなにお金がないと健康が維持出来ないのか!






結局は『金』なのか、と
良くない人格が出て来そう。。





高額療養費制度はもちろん利用することになるだろうけど、正直、この制度は優しくない。

入院したら限度額認定を受ければいいけど、その限度額が、モーレツに高いと思う。

8万?8万って。。
8万+αを捻出するのが、どれほど大変なことか。



そしてパニックに陥っている母は、制度のことを調べたり、誰かに何かを聞いてみたり、と、そんな冷静なことが出来る精神状態ではなく、でも、それが分かるのは私や、妹だけで。


制度についてや、病気については、私がネットで調べたり、市役所に電話したりしている。

仙台にいても出来ることだから!



それぞれの旦那には、なぜ母親がそれらをやらないのか?もっとシッカリするべきだ!と責められたりもしたが、

今どういう状態でなぜ出来ないのか、精神状態が普通じゃないと言ってもあんまり通じなかった。



がん患者の家族は第二の患者。



それを痛感する言葉だ。。



私だって精神張り裂けそうだよ。