久しぶりの更新になります。

更新は久しぶりですが、

常にベルギーのズグラフィートのことを考えている私に

嬉しいニュースがありました。

 

首都ブリュッセルでBANAD フェスティバルが開催されます!

 

毎年3月に開催されていましたが、コロナウイルスの影響で

延期され、晴れて5月22日の開催が決まったとのことです。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

(残念ながら日本語表示はありません)

下矢印

https://www.banad.brussels/en/program/full-program

 

2017年の時の様子。

 

とても控えめにフェスティバルのマークが描かれた旗が、

会場である住宅の窓に取り付けられていました。

住宅として現役の建物を見学する機会があるなんて

とても貴重です!オーナーさんはここに住んでいることを

とても誇りに思っているので、建物も幸せだなと思って

私はツアーから帰ってきます。

今回は

チュニジアで出逢った装飾

を紹介します。

 

タイトルを「チュニジア編」としているけれど、

ズグラフィートを探してチュニジアまで行ったわけではないのです。

 

ベルギーにはまだ飽きていません!

世界のズグラフィートを見に行こう!と動き出したわけでもありません。

 

「ベルギーのズグラフィート」の商業出版を目指し、活動してきて、

たまたま知り合った方々とのご縁でチュニジアにたどり着いたのでした。

 

↑美しい壁。こういう朽ちかけに弱いです。

 

 

私がズグラフィート好きだからか、似たような人に出逢う確率が

自然と高くなってるみたい。

 

そのうち「彼(または彼女)が好きなことを私も体験してみたい!」

と私は思うようになって、田中稔彦さん企画の帆船「みらいへ」での1泊2日の航海イベント(気になる方はこちらへ→もういちど帆船の森へ【第29話】過程を旅する)参加に繋がりました。

 

田中さんがこんなに帆船にハマっているのに、

その楽しさを知らずにいるなんて勿体ない!!

私は田中さんほどハマることはないかもしれないけれど、

追体験してみたい!!

 

実際イベントに参加したら、ゲストの探検家 石川仁さんと出逢って

「サハラ砂漠行かない?」

と聞かれて二つ返事で

「行きたい!」

と応えた私は、サハラ砂漠がどこの国へ渡航するかも分かっていないない状態で行くことに決めたのでした。

 

 

↑オリーブオイルを入れるための壺。これに入れておけば、十年とか保存できるんですって。

 

 

↑フェリー乗り場の料金所。その壁には美しくデザインされたアラビア語で壁を装飾していました。

 

 

↑料金所を別角度から。こんな壁見たことない!アラビア語に興味が湧きました。

 

 

↑ジェルバ島で1日お買い物。中にはとてもかわいい壁の店舗もあって、よく見ると引掻いているので、これも一種のズグラフィート装飾。

 

 

↑同じ店舗のもう一つの入口側がこちら。素朴で何ともかわいらしい。法律で壁の色は白、扉は青と決められているなかで、この壁は印象的。

 

そういえば、砂漠で見た色と同じだなと砂漠から街に戻ってすぐ

砂漠が恋しくなったのでした。

 

↑白いラクダの雪ちゃん(勝手に日本人参加者で命名。ラクダ使いさんはラクダに名前を付けないんですって。)私たち参加者の荷物を運んでくれています。

 

 

↑街で宿泊したジェルバ島のホテルはエントランスの扉を抜けると、こんなモザイク画があって、額縁は大理石という豪華なものでした。

 

 

↑ジェルバの空港には巨大なモザイク画。イカ、タコ、ウニ、魚各種に加え、ヒョウを描いているのがとても気になる。

 

漁港に行ったら、タコ壺がたくさん並んでいて

日本と同じ方法でタコを取っていることが分かって

チュニジアを少し身近に感じました。

 

こちらはジェルバ空港の天井。新しく造られたもので、

建築家の卵である現地ガイドさん曰く、ズグラフィートだそうです!!

 

レース編みのように繊細な装飾は一色でも見ごたえがある

と、色彩豊かなベルギーのズグラフィートに魅了されている私を

刺激してくれました。

 

サハラ砂漠でのことは別の場所でご報告します!

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

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今回は

かわいい装飾ことズグラフィートで描かれた壁画から離れて、

パリのアール・ヌーヴォー建築についてです。

 

私の頭のなかは常にベルギーのズグラフィートのことを

考えているのですが、先日放送された「美の巨人たち」

エクトール・ギマール「パリ・メトロ出入口」の回をご覧になりましたか?

そこで「そうだったのか!」と嬉しくなったので、

ここで紹介したいと思います。

詳しく知りたい方は是非「美の巨人たち」バックナンバー、

もしくはそのうちYouTubeで見られると思うので

チェックしてみてください。

 

 

さて、ベルギー大好きな私がなぜフランスのことを書くのか、

あのパリ・メトロの出入口をデザインしたギマールが

アイデアを求めて向かったのがベルギーのブリュッセルだった

と紹介されていたからです。

 

 

ありがとう、ギマール!

 

 

※以下ネタバレ、ご注意!!

 

ギマール、あなたがそこでブリュッセルへ向かい、

実際ベルギーの建築家でアール・ヌーヴォー建築を

初めて設計したといわれているヴィクトール・オルタの

影響を受けてデザインしていたなんて!

 

 

オルタの作品が気になった方はこちらへ。

紹介されているオルタ作品を見て、

さほど装飾的でない外観だと思う方がいるかもしれません。

 

当時オルタが設計したのは富裕層ばかり、

ズグラフィートで家の外壁を飾った家主さんたちよりも

裕福な人たちでした。

 

オルタ作品は外装は控えめ、内装は「なんてことを!」

というくらい装飾しています。ただし、上品さを犯さず。

 

体験したい方はいくつもの作品が一般公開されているので、

オルタミュージアム(オルタ自邸)

オートリック邸

(10年以上前だけど、スタッフのおじさんがとにかく優しくって、彼のお陰で私はズグラフィートにはまるのでした。)

ベルギー漫画センター

是非体験してみてください。

 

一方、ズグラフィートのある家は外壁を飾って、

内装には既製品をふんだんに使った質素なつくりだったり、

外装と内装でデザイン様式を変えていたりと様々。

そんな違いがあります。

 

 

ギマールの作品として「カステル・ベランジェ」も

紹介されていましたね。

10年以上前に見に行ったことがあったのですが、

色使いにブリュッセルで見たそれと同じだと思ったことを

覚えています。ギマール美術館がオープンしたら、

またパリにも行ってみたい!

 

 

ギマールのパリ・メトロ出入口を通じて

ベルギーのことも紹介されたことが嬉しくて、

こんな記事を書きました。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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