7/18
杭州から本来は福州に向かうつもりであった。
しかし宿のおばちゃんが言うには福州は台風だの事。
NEWSと新聞でもそれを確認し、福州は飛ばして次なるアモイ行きの切符を先日購入していた。
寝台運賃201元:所要時間26時間
当日チェックアウトギリギリの11:30に部屋を出て、13:00発の列車に乗り込むため杭州駅へ向かう。
既に杭州でも雲行きがかなり怪しかった。
今回の列車はものすごく時間が長い。
13:00杭州発~翌15:30アモイ着。
つまりは26時間30分も列車に居る事になる。
さすがにココまで長い距離は未体験ゾーンの俺・・・。
とりあえずカップ麺2つにお菓子を少々、水を1リットル買い乗り込む。
発車するや否やものすごい雨が杭州でも降って来た。
翌日知る事となるが、上海周辺でも列車/航空便がキャンセルになったり、
福州では人の腰あたりまで水がつかると言う惨事にまでなっていた。。。
タイミング次第では危なかった。
さて、この超長時間列車だが、やはりカップ麺だけじゃイヤだし、
夕食には中国版駅弁を購入してみた。
その写真が以下のもの。
駅弁10元(140円程)。おかずとごはん付。
味はというと・・・何ともいえず。
「美味しくないが、食べれない事は無い」と言う感じ。
中国語でいえば「ハイクーイ。」だ。
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7/19
朝目覚めたのが、7時過ぎ。
もちろん列車内。
まだのこり8時間程も残っている。
まじでツマラン。
一緒に乗っている人たちはみんな無愛想なおっさんばかり。
みんなで話そうという感じにはならなく・・・ずっと新聞を読んで過ごしていた。
26時間も。。。
フェリーから撮ったアモイの街並。
やっと15時過ぎにアモイに到着。
アモイはコロンス島という島もあり、世界大戦中などそこを列強諸国が領有していたような場所だ。
そんな事もあり洋館が立ち並び、1大観光場所ともなっている。
よって、ホテルもまた高いのだ・・・。めんどくさい。
街もすごく発展している感じ。
アモイ駅に降り立ち宿探しを開始。
しかし、いきなり70元/泊 という安宿発見。
しかも部屋を見せてもらうと結構きれいな所。
早速手続き開始して、パスポートを出すと、服務員が怪訝そうな顔。。。
「日本人ですか?」と言われ、「そうだ。」と答えるや否や・・・
「ごめんなさい。日本人はココには泊まれないのです。」
「ここは良いホテルでは無いので~なんとかかんとか・・・規則なのです。」
「なんだそりゃ???」です。
アモイ市は日本人からぼったくろうとしてるのか。
「留学生で貧乏旅行してるから一般旅行者じゃないんだ!!!」と説明し粘っても・・・ラチあかず。
諦めて、その後3軒ほどあたるが、どこも250元~400元/泊(3400~5500円)程度を言われる。
「100元位の所って無いのですか?」と聞いても、
「アモイにはそんなの無いよ。」と適当に言われる・・・
「マズイとこに来てしまったな・・・」と思い始める。ここは1日で出なくてはと直感。
町のはずれの方まで適当に移動し、なんとか120元/泊(1600円程)を見つけチェックイン。
そこは違法なのか?パスポートも身分証明も一切いらないといい、超適当な手続きだけだった。
名前すら書かなかった宿はココが初めて。
荷を置き、即効次なる目的地を決める。
広州に行ってみよう。と思って、一か八か明日の切符、しかも寝台を狙った。
(寝台列車は直近ではなかなか入手しにくい切符)
アモイ発-広州東着 というのがたまたまあって、それがなんとか入手できた。運が良い。
運賃195元:所要時間15時間
さっさとアモイは出たい気分だった。
その後、アモイからコロンス島へのフェリーに乗る。
この頃すでに17時過ぎ。
対岸までのこのフェリーは24時間運行で30分毎にあるらしい。
行きは無料で帰りに3元。
フェリーと言えば、今までに良い思い出ばかり。
マレーシアで乗った時には、行き先がわからなかったがそこが「ペナン島」だった。とか、
アメリカのサンフランシスコで乗ったフェリーのアルカトラズ島がすごく良かったなど、
個人的に良いジンクスのある乗り物だ。
今回も嫌な感じのアモイを抜け出し、フェリーでコロンス島に向かった。
そしてコロンス島では杭州の西湖に負けないほどの素晴らしい景色に出会う事ができた。
島も洋館が立ち並び、中国とは思えない雰囲気をかもし出している。
アモイは台湾がすごく近い場所にある。
政治的に色々緊迫した土地。
領土問題でもめている金門島があるすぐ近くにあるらしい。
まぁそんな事はこんな旅では感じませんけど。。。