日本を離れ、南アフリカに赴く前にどうしても会っておきたかった日本人女性がいる。「南アフリカらしい時間」の著者で鍼灸師(しんきゅうし)の植田智加子さん。監獄から釈放されたばかりのころから政権を掌握した後にいたるまでのネルソン・マンデラ元大統領にはり治療を施し、親しく接してきた。

 ある意味、最も深い部分で南アの激動を感じてきた人物といえるかもしれない。日本代表の国内合宿の合間を縫って千葉の実家におうかがいしたのは、ステレオタイプな南ア報道に疑問を感じていたからだ。

 例えば、危険さを喧伝(けんでん)されるときによく使われる「殺人の発生率は日本の約50倍」との統計がある。だが、被害者は誰なのか、観光客は被害に遭っているのか、昼間に団体行動していても標的になるのか…といった部分はあまり取り上げられていない。

 植田さんに南アにひかれた理由を尋ねると「人が素晴らしいんです」との答えが返ってきた。W杯で派遣されたわれわれは、現地で実際に目で見て感じたものを素直にコラムで紹介したい。そうすれば、植田さんのいう魅力も見えてくるかもしれない。(北川信行)

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