今晩は
中南米コンシェルジュの武内祐子です
先日、私がずっと違和感と疑問を感じていた問いに、
やっと自分なりの納得行く答えが見つかりましたので、シェアしたいと思います
良くSNSとかで、今までは海外旅行が大好きで海外、海外!って感じの投稿だったのに、
外国人の恋人が出来ると、急に恋人と一緒に着物を着てみたり、
日本の観光地を紹介する様になる人っていますよね?
私はどうしてもあれが何故なのか、腑に落ちずにいた訳です
前は日本に興味を示さず、あれ程海外大好きだったのに何で⁈って…(笑)
でも、今回たまたま出会ったイタリア人ジャーナリストさんのお陰で、その謎が解けました
彼はジアコモさんと言って、私がスリランカ旅行中に、Airbnbで家を借りてくれたゲストです
家を貸す為に何度かメッセージでやり取りしてる内に意気投合し、
日本に帰ったら会おう!と約束をしていました。
彼は何と、世界中で発行されている有名雑誌、ナショナルジオグラフィックの報道カメラマンであり、
南極以外は全ての国を制覇したという強者。
そんな彼が、東京のどこに興味を持っているのか…
私はそれが非常に気になりました。
彼はナショジオの取材は北海道で終え、
東京は3つのイタリアのライフスタイルマガジンへの出稿の為の取材をしていました。
私と会う日はオフだったそうですが、
どこに行きたい?と聞くと、
ジブリ美術館が第1希望との事。
でも残念ながら、ジブリは人気でチケットが買えず…
第2希望を聞くと、二子玉川で開催中の刀剣博物館との事。
日本刀⁈
…意外な答えにびっくり
彼も、「多分興味ないでしょ?」と気を使ってくれましたが、
「正直、日本刀には興味ないけど、外国人旅行者が日本の何に興味があるのかに興味があるから、一緒に行ってみたい」と返答。
「OK!日本刀はイタリアのピザくらい欠かせないものだから、それなら一緒に行こう」
そ、そうなの⁈
日本刀、イタリアのピザレベル…?!
そりゃ〜日本人として知りませんは、逆に恥ずかしいのか?!
全く予想していなかった展開にワクワクしながら、
私の知らない日本の魅力を教えて貰いに行きました。
刀剣博物館に着くと、その名の通り、
歴史的な日本刀が58本くらい展示されています…
正直、それだけ見てても、確かにケースの装飾とかは繊細で凄いけど、ふ〜ん、て感じ
来ている人も、やはり結構お年寄りの男性が多め。
彼は説明がオール日本語なので、どうかな?と様子を伺ってみると、
「Look!刀は2種類あって、上に溝があるタイプは、人を刺した時身体に空洞を作り、中に刺しやすくなっている。 もう1つは、溝がないから、横に切るのに適した形になってるんだ。」
「マジですか⁉︎ 何でそんなに詳しいの?」と聞くと、
「毎回その国を取材する前には相当勉強してくる」とのこと
す、すご〜!!
流石プロ!!
そして、日本刀は人を殺める為の武器であるにも関わらず、非常に繊細で、宙を切る様に無駄がない、洗練美を追求して作られている。
刀には魂が宿ると考えられていて、満月の夜に完成させて月のエネルギーを中に込める。
刀は鉱物の調合具合で、強度が決まる。
ヨーロッパはこの時代、こんな綺麗な鉄は作れず、敵を殴り倒したり、刀も力で叩く様な物しかなかったのに、日本ではこんな物が…
この鞘に自然の造形美が表現されているのは、
人間も自然の一部で亡くなるとその自然に戻ってうんぬん…
等など、とにかく彼のコメントが興味深く、
なるほど〜!
それが日本文化の魅力なのね!
と、彼の視点と、比較文化の中で際立ってくるものが、確かにあるのを感じました。
相手の新鮮な驚きのフィルターを通して、今まで見えていなかった日本を再認識出来る感覚。
なるほど、確かに凄い!
→これは紹介したい!
海外で感動し、SNSでその感動をシェアしたくなるのと同じ衝動がありました
ましてやそれが好きになった恋人の視点なら、
大切な人を理解したい気持ちから、
大切な人が感動した事に感動して、自分もその魅力に気付く
外国人の恋人のフィルターを通して、初めて見えた日本はこんなに魅力的だったのか!と…
こうして逆輸入的な発想が出てくる訳なんですね
あの現象はそういう事だったのか!と妙に納得
なので、周りにそんな人達がいたら微笑ましく見守り
その人からは海外の人から見た日本の魅力を教えてもらったら、新しい発見があり、より楽しいかも知れませんねっ