イエメン戦-“速報観戦”の楽しみ方
1月6日、アジア杯予選のイエメン-日本戦を“観戦”した。TV放映のなかったこのゲーム、私の場合はネット上での“速報観戦”である。
普段でもテレビの前で観戦できない状態にある時は携帯でこのメディアを良く利用するが、耳障りでもある一本調子のエンドレス・チャントや、かのM木Y太郎氏の低脳素人解説を聞かされなくて済み、ゲームの流れを伝える次の一行を待つ緊張感もあって意外と面白い。
想像は自由。ほんの一行の経過情報から選手達のプレーを想像するのは楽しいものである。そして後で真実と照らし合わせて自身の想像を検証する。「1粒で2度おいしい」楽しみ方なのである。
たかが“経過速報”と思って馬鹿にしてはいけない。数十行の更新情報と前後半の数行の総括には、実に多くの真実が読み取れる。個人名が出てくるということは、その選手が重要な局面に顔を出しているということ。だからこの速報を見ているだけで、単なる得点経過だけではなく、誰がそんな活躍をしているか、ゲームがどのように流れているかががよく分かるのだ。
イエメン戦の速報はこちら⇒ http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/live/jpn_20100106_01.htm
(お暇な方はどうぞ)
試しに速報での出場選手の登場回数を数えると・・・
No. 前半 後半 (内シュート)
GK 88 権田 3 2
DF 87 菊地 2 0
69 槙野 1 (1) 2 (1)
78 太田 0 0
48 吉田 0 0
MF 44 柏木 0 3
45 金崎 2 4
75 山村 0 X
55 乾 X 5 (1) 後半0分 IN
61 山田 1 X
81 平山 3 (2) 4 (3) 前半21分 IN
65 米本 1 0
FW 82 渡邉 0 1 (1)
83 永井 X 2 後半40分 IN
まず前半は権田と菊地の登場回数が多くイエメンの攻勢が伺える。期待された山田は怪我をした時のみで、インパクトを残せないまま交代。代わりに入った平山は好調だったらしくピッチですぐに脅威となっている。
後半には柏木、金崎、乾、平山の数字がぐっと上がり中盤から前線が活性化した。もちろんその起爆剤は後半投入の乾、後半だけで5回名前が登場した。
他にも、攻撃的DFののキャプテン槙野がその特徴を出して前線に飛び出している様子や、残り時間僅かでの登場で積極的にアピールする大学生、永井の姿が浮かんでくる。
ほら、もうあなたの脳の中にある緑色のピッチの上でも、若い日本代表選手達の躍動が見えるだろう。
スタジアムに行けない時、テレビを見ることが出来ない時、こんな観戦方法でもFootballは楽しめる。皆様も一度お試しあれ。
追伸:
全員の背番号が大きいのはA代表における彼らの立場を表しているが、平山の背番号81にある意図があることはすぐに分かった。これは9×9、即ちエースナンバーの2乗を意味している・・・はずである。
それが正解という自信もある。 なぜなら控えのFW大迫は99、即ちエースナンバーのゾロ目だった・・・。
ストライカーとはそんなもの、これもまた楽しい“魂の想像”である。
魂のフーリガン