ガソリンスタンドには車の列が。
薬局からトイレットペーパーや生理用品が消えて、東京はまるで戦争が始まる前のような風景。
私も含めて、東京に住む人達は水道をひねれば水は出るわけだし、計画停電が始まったといえども、真っ暗闇の寒い夜を何日も耐えなければならないという状況ではないわけで。
落ち着いて下さいと呼びかけるテレビの報道がこういった状況を招いているように感じるのは私だけなのだろうか?
市場のおばちゃんが真剣な顔で
「一日食べなくても死なないわよ」
と、言っていた。そうだよね。
東北で救助を待っている人達は、寒い中で暖房もなく、飲み水にも困っている。
たくさんの方が亡くなってしまった。
豊かな生活という幻想が一瞬で去って、人間も地球で生きる生物のひとつでしかないという事をあらためて考える時が来ているのではないのか。
物を持ち過ぎないこと、大切な人との時間を大切にすること、自分らしく生きること、自分ができる事は何かを考える事。
人間は地球で生きる生物のひとつでしかなくて、ちっぽけな存在だけれど、だからこそ協力し合って共に生きてきたのだと思う。
不安感をあおるだけの報道しか出来ないのなら、電力量が回復するまでのテレビ放送は一つの局だけにするべきだと思う。
多くの方々の深い悲しみが、いつか少しづつでも和らぎますように。
亡くなった方々の魂が救われますように。
これ以上被害が広まりませんように。