珈琲をブラックで飲む癖は

悲しい恋のなごりで


大人のあのヒトに

少しでも大人にみられたくて

苦いのを我慢して

ブラックで珈琲を飲んでいた。


見せ掛けだけの

背伸びで

想いなど

届くはずも無く


ある日

私の恋は

粉々に

砕け散った。


あれから

月日が流れ

あの時

あのヒトが美味しそうに飲んでいた珈琲の

本当の味が私にも

解るようになりました


あの時の

私は何もわかっちゃいなかったね。