◆「魔法の手順」パラディドル♪ 速やかにマスターすべし! | 大阪府枚方/寝屋川/守口の 楽しく上達するピアノ・ドラム教室   「ビーツ・アップ」(京阪香里園徒歩5分)

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上達するにもコツがある。音楽だけでなく、人生はもっと豊かになる!プロしか知らないリアルなノウハウ、あなただけに公開中♪


ごきげん麗しゅう!

ビーツ・アップ 前田 憲です~♪


さて私が20歳そこそこ駆け出しの頃、大阪ブルーノートのミッドナイドギグに出演した時のお話。

その時来日していた、ジミー・スミス・カルテットのドラマー、ジェームス・リーバイさんとお話しする機会があり、いろいろと質問していたら、

「じゃあ、パラディドルをやってみろ」

と言われ、やってみた。

すると、

「ノー、それはパラディドルじゃない。」

と言って、お手本を見せてくれました。


その時のパシパシいうスネアの音、そしてメリハリ、前にグイグイ進んでいる感じが忘れられません。とにかく「パシパシ行け!」と、英語でおっしゃってました。

この時の体験は、今の私の音楽に大きく生きています。


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さて、なにをやるにしても、物事には「ハードル」がありますね。


ダンスならステップ、英語ならスペル。
料理だって「さしすせそ」とかあります。

ピアノや管楽器だったら「運指」、つまり指使いもそう。

ドラムなら、右手と左手の「手順」ですね~


これらは、暗記が嫌いな人にとっては苦痛の一つ。

しかし、しっかりやっとかないと、先日うちのスタジオでドラム初体験した「銀シャリ橋本さん」みたいに左右が逆になって、4つでいいところを5つ打ってしまったり。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/beats-up/#ittyoura


で、ふつう、ドラムの手順って、左右交互って思うじゃないですか。
または2つずつ打つ、ダブルストローク(ザ~~~~ってやつです)。


でもじつは、それ以外にも変なやつがあるんです。

たくさん。


で、そのなかで「パラディドル」という手順があります。

先ほども申し上げましたように、ふつう、スティックは左右交代にふったり、一振りで2打ずつ音を出したりします。

・右 左 右 左(交代・・・シングルストロークという)

・右 右 左 左 (2つずつ・・・ダブルストローク)

こんな感じ。


ところが、パラディドルは、その中間と言いましょうか、

・右 左 右 右 左 右 左 左 

こんな手順で音を出します。

前半2音がシングルで、後半2音がダブルってかんじ。


さて、ここでみなさんこう思われたのではないでしょうか?

パラディドルってややこしい手順やなあ・・・そんなもの覚えてメリットはあるのか??


そうなんです!

1、なんのためにあるのか?

2、何につかうのか?

3、マスターして、なんかいいことがあるのか?



これが明確にならないと、取り組む気にならない人も多いんじゃないかと思います。

でも実は、パラディドル、必ずやっておきたい「とても重要な」ルーディメンツ。
これをマスターしているドラマーは、表現力がたいへん豊かです。

プロドラマーに聞いても「パラディドルは重要」と、皆口を揃えていいます。

では、なぜか?

一つづつ見ていきましょう!


1、なんのためにあるのか?

もともとはミリタリードラム(マーチ)から発展した手順です。
http://ja.wikipedia.org /wiki/ルーディメンツ

行進する時に、アクセントが左右交代できますので、歩調に合わせやすいです。
フラムやらドラッグ、3連が入っている曲でも、ほんのちょっと、例えば1小節だけ登場したりして、その曲が行進曲であることを印象付けています ね~
そのための存在でもあると、想像できます。


2、何につかうのか?

ルーディメンタルドラムはもちろん、ドラムセットにも幅広く応用できるんですね。

・オカズに使える
・サンバなどのラテンパターンに、即使える

大抵のドラマーは「タム回しのオカズへ応用」に憧れてパラディドルに取り組みます。
でもそれだけでなく、いろんなパターンにも使えます。
特に弱音をマスターすると、左手がいいかんじのゴーストになり、グルーブがリッチになります。

オカズに使う場合はいろんなケースがありあますが、私はシングルだけでなく、ダブルパラディドル、そしてパラディドルディドル、サイドトリプレッ トなど、他の手順もも混ぜて使います。

つまるところ、ほとんどの手順は、1つ打ちと2つ打ちが散在しているということなのです。

特に「8ビートから倍テンして16になるまえ」などの、シンコペートされたオカズにはこういう手順がたいへんいいフィーリングではまります。アクセントもつけやすい。

ただし、弱音で叩けるか、ハイスピードで叩けるか、アクセント移動ができるか、その3点が特に重要。

この3つをクリアすれば、オカズがぐっと音楽的になり、芸術性が高まります。



3、マスターして、なんかいいことがあるのか?

パラディドルなどを美しく打つことを目標にすると、自然と力量が上がります。
ただし、かならず音楽を意識して「うたう」ことが重要。


テクニック的には、

・左右のバランスがよくなる
・1つ打ち、2つ打ちのチェンジが滑らかになる
・チェンジアップも上達する
・弱音が得意になる



さらに、

・他のルーディメンツに転用できる


ざっと挙げるだけでもこれだけのメリットがあります。
もっと細かく検証すれば、さたに多大なる恵を貴方にもたらすでしょう。


思い返せば、私もパラディドルをマスターするまでは、たいへん不自由だった記憶があります。

パラディドルをマスターすることで、あなたのドラム人生は大きく開けるでしょう。

上達を、こころより願ってやみません♪