鋭い眼光に只者じゃない妖気。
彼には今まで生き延びてきたという自信と風格がすぐに分かる。
僕は心の中で負けてしまった。
だけどそんないつもの僕じゃない。
自分に言い聞かせて、勇気をだす。
踏みとどまって彼にさらに増したハリガネのような視線を送り返す。
ここで負けてしまっては、もはや未来はないのだ。
確かに数秒ではあるがお互いの力量をオーラで交わす。
屈したのか馬鹿らしいと思ったのか、彼は行ってしまった。
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今日は猫の日です。