Clay Long new tradition

なんかはっきりしないお天気、扇風機の風は涼しい。でも引きこもりの週末、サマージャンボにはつきというか、運は全く感知なく、300円だけ戻ってきました。ってぇこたぁ、やっぱりクレイロングのモデルを手にしたときに、その運を使いきってしまっていたわけで、それはそれで、確かに幸運であったと実感するものです。

クレイロングとは何者かとか、ウィルソンに似たように感じてしまったのは、やっぱり自身のひがみ根性だったとか、いろんな実感をしたわけです。知識というか、経験値が上がって、カードファイトとしては、点数があがったぁってぇ事ですかね。といっても、モンスターと戦うわけでもなく、この経験値は何に役に立つのだろうか。全くそのフィールドは思いつかないですね。
Clay Long new tradition
もともと趣味の世界の自己満足なわけですから、スコアではないラウンドをしてみて、その日一日がどれだぇ楽しかったか、クラブの風呂に浸かりながら、擦りガラスの上に見えるお空を眺めて、いろんなことに感謝するわけですねぇ。

ま、お盆ですから、ミュアフィールドと、69VIP、それに、メンバーコースを遺してくれた親父をはじめ、その相手は枚挙に暇がない。

それはそれで置いといて、クレイロングのモデルをいつもの景色の中において見ました。一言イメージをいうなら、マクレガーらしくないですねぇ。そのバックデザインも、なんとなくモダンマッスル然としていて、マクレガーのような印象が薄い。単純に刻印のデザインですけどね。MTとか、ターニーとか見慣れた刻印がないだけで、ブランドとしての連想が全く繋がらない。
Clay Long new tradition
トウ側から見たイメージも、あえていうならばミュアフィールドやVIPに似たシルエットを連想するのではありますが、バックデザインの強い印象で、例えばモダンマッスルの一般的なシルエットにも見えてくる。重心を低く設定しているような感じですね。

フェイスの縦のスコアラインにダイヤ柄が刻印されているのは、まさしくマクレガーではあるものの、その入っている位置が、かなりセンターよりに見えてしまう。ヒール側に余裕があるところが、マクレガーとしてみると変です。
Clay Long new tradition
あくまでマクレガーとしてみればの話であって、一般的にはどうって事ない部分です。

これだけらしくないところを並べ立ててみても、今度はソールの形状を見てみると、扇型のソール、トウへ行くにしたがって広くなっていく形状は、こりゃ明らかなマクレガーです。強い印象は、もちろん、いつものマクレガーの刻印があるからに違いないのですが、この扇形ってぇのは、やっぱりマクレガーっぽいキャラクターを実現しているウェイト配分なんでしょうねぇ。
Clay Long new tradition
ヘッドの高さが低いので、ホーゼルが高く見える番手もありますが、ブレードを長く設定したかわりに、ヒールにはしっかりとウェイトも残っているし、でも、トウ側のその扇型のウェイトを理解することで、引っかかる印象はあるんだけど、内外に万振りしても危険度は少ない。マクレガー趣味としてみれば、キャラクターは残しつつも、マクレガーの悪い癖を、解消するべくデザインされていると理解するものです。

ま、でも、この後に続くメインの路線にはなり得なかったわけですから、それは試みに終わっているということですナぁ。69年の復刻スタッフモデルと、詳しく比較すれば、トウ側から見たシルエットは全然違うものだし、ブレードのサイズ感も全く異なるもの。アマチュアの感覚で、バックデザインが似ている印象を持ってしまったわけですが、今思えば、もっと違うデザインでも良かったんじゃないのって思う。えぐりは本当に必要だったんだろうか、ってね。これがあるからそんなイメージを持ってしまったんですよねぇ。
Clay Long new tradition
ウィルソンのエグリとはやっぱり違うものだし、彫刻等で一度だけスパッとえぐった様なウィルソンに対して、クレイロングモデルは、その角を落として仕上げてある感じがする。

ま、このあたりは後発ものの常として、先発を超えなければいけない品質なわけですが、良く出来ていることには違いなさそうです。

夏の日差し、今日はありませんでしたが、夕刻にこんな写真を撮ってみると、サテンの仕上げのみならず、このモデルのプロダクトとしてのデザインが、モダンモノとして美しいかナぁ、なぁんて思うなぁ。

国産企画で伝統的を乗り越えてきた。この次にスーパーターニーのM95Rがあると思うと、余計そんな流れがあったんだぁ、って思っちゃいます。