Clay Long personal

お休みとはいえ、ラウンドに出る気が起きない。朝のトーストを買い忘れていて、朝っぱらから、チャリで近所のパン屋さんへ出かけるものの、そりゃお盆休みですよねぇ。仕方なくなく、味気ないパンをコンビニで買って、やっぱり出かけたのは近所のレンジ。偶然にも、直近で手にしたモデルが69年ダイナパワー。復刻とはいえ、アマチュアの見た目にはこのクレイ・ロングとバックデザインのよく似たモデルだったわけで、これをレンジへ持って出たところなわけです。
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実際、手にした時に、じっくりと磨いてみたりしたわけですが、クレイ・ロング、実に面白い。といっても、大学で物理学を教えているわけでもなく、ベッピンの刑事さんが謎の解決に頼ってくれるわけでもないので、計算式は書きません。でも、それに近いものがある。

それは、マクレガーのご担当者が語られていた通り、ブレードの長さに尽きる。言い換えるなら、そのディメンション、縦横の比率ですね。長い番手は、バックデザインの印象からも、すんごくブレードが長い。ついでに高さが低いので、ロープロファイルといった感じです。番手が短くなるに従って、その比率は見慣れたイメージに収束していき、7番以下では、普通のフェイスの景色。とてもスムーズなフローに見えます。といっても並べて打ってみた感じですけどね。
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突如として3番なんかをアドレスしてみると、ヘッドが長ぇなぁって、違和感すら覚えるもの。それにバックデザインには、あのエグリがあるわけですから、自身にとってはチョイト苦手な、重心距離の長いモデルという事になるんです。

これは実際には後で考えて分かったことで、レンジで振り回していた分には、左へは行かない球筋を実感していました。今までのマクレガーモデルという認識では、プッシュアウト気味のような球ばかり。その時は、左へ行かない設計なんだねぇ、って理解していたのです。ただ、理由は思いつかず、それを気持ちよく、真っ直ぐ打つにはどうしたら良いんだろうって、いろいろやってました。
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結局、ミュアフィールドの20周年にも似た、いや、プロ82にそっくりな、マクレガーらしくないイメージを持つことで、それが気持ちよく打てるんです。

内外には振るものの、打点の意識はセンター。フェイスは開いてアドレスすることなく、ターゲットにあわせておきます。強烈に頭を残すのは、内外に振っているからでしょうが、マクレガーらしくないところもありィの、いやいや、やっぱりマクレガーってところもアル。チョイト前に、ウィルソンユーザーを取り込もうとした意欲作かもなんて、持てない者の僻みにも似た意識を持っていましたが、そんな意味では、打った瞬間にやっぱりマクレガーって思われちゃったかもしれない。逆に、マクレガー趣味からすると、なんじゃこりゃ的なところもある。不思議なモデルなんですナぁ。ま、70年代のターニーマスターも手にした当時はそんな感じがしたし、それは、新たにゴルフを普及させるための、マクレガーとしての癖を極力抑えたモデルなんじゃないかって考えたこともあります。
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今回のクレイ・ロングは、ソールにマクレガーとあるものの、一見したイメージはどこのモデルとも区別がつかない。日本の企画ということですから、日本のユーザーに合わせたデザインとして、今までのマクレガー的なところがかなり抑えられたモデルと感じますねぇ。

結局はそこんところ、人によって好き嫌いですし、日本企画だからこそ、例えば日本のプロが使いましたってぇモデルでもない。Rシリーズは使われていたプロがいらしたと思うんですけど、ミュアフィールドの復刻とか、プロ82も、このモデルもこのプロが契約されています、ってぇモデルじゃぁないかなぁ。知らないだけかもしれませんが、言ってみればアベレージ向けのシビアではないモデルのはず。ま、その通りということですねぇ。

実は、期待が大きかったもんで、どんなところが凄いんだろうって、いつもよりも厳しく見ていたかもしれません。
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それに、アーウィンモデルと一緒だったんで、そのフェイスのディメンションを比べて見ました。二鉄あたりは、ヘッドの長さがバックデザインからはスンゴク違うように見えるし、アドレスした景色は、プログレッションの無さが際立っている。いわゆるグースネックですね。フェイスだけで見てみれば、ヒール側がものすごく低い。
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実は、ウィルソンが金属音でインパクトしていた時と同じスイングで、こっちのモデルはフェード。絶対に左へ行かなかった。

まだまだ、これからもっと観察してみなくてはと思いつつ、そこんところは、なるほどっと理解、なぜかア-ウィンモデルの方がマクレガーっぽくね、って思ってしまったレンジでした。