wilson 69 dynapower irwin model

チョイトだけ涼しく感じる日に、やっとレンジへ持ち出してみたウィルソン69年復刻版、ってか、ヘイル・アーウィンモデルです。このところの気候には、天災、災害ともいえる状況の中、皆様のご無事を祈るところですが、ただ暑いというだけで、振り回せていなかった。ま、暑いということが、人命にも影響する時代ナもんで、無理はしないようにしてました。でも、こんなことを趣味にしていれば、暫く振り回せないだけで、かなりストレスが溜まるのも事実。夕刻のレンジへと出かけたのでありました。
wilson 69 dynapower irwin model
復刻とはいえ、評価の高いモデルなわけですから、事前の期待は大きなものです。それは打ちやすいということなのか、何かの機能に特別優れたものということなのか、とにかくワクワクするもの。

マクレガーのモデルも、あれだけいろんなものを手にして、なんとなく分かった気になっているのが、その一貫したコンセプトで、いささかの違いや、進化があっても、そうそう、マクレガーってこんな感じね、っていう振り回す前から、なんとなく想像できるものがある。でも、ウィルソンは、ヘーゲンでの感覚しかないんで、それって、どうなのよ、って言う思いがあった。ダイナパワーのFG-901はもちろんウィルソンなわけですが、あのモデルは伝統のウィルソンというよりは、なんとなくモダンマッスルのイメージだったんですね。
wilson 69 dynapower irwin model
で、実際、マクレガー趣味が伝統のウィルソンを打ってみると、結局どうだったんでしょうか。

69年モデルの忠実な復刻というのであれば、シャフトの特性の違いがあるかもしれませんが、例えばスプリットソールのVIPと比較する感覚なのかナぁ。

今思えば、その通りのことかもしれませんが、意外とヒール打ちの感覚で、ドローよりも、左巻きの感覚が強かった。マクレガーと明確に違うのは、左手の返し、というか、右手の暴れ方。右手を暴れさせると、しっかりと左へと引っ掛けます。パーマーのイメージを連鎖させてしまうのですが、左手を返さないハイフィニッシュ的な感覚で、チョイトドローってなもんです。
wilson 69 dynapower irwin model
ん~、確かに今まで味わったことのないイメージです。例によって、今日の調子でって言う前提付ですが、今日の振り始めも、こないだのスポルディング同様、どうもトップ気味に入ってしまった。これまたスポルディング同様、インパクトの音が金属音だったんです。でもちゃんと上がるし、距離も出ている。いずれにしろ、これがこのモデルの性能ってわけなく、もっと打ち込んでいくわけですが、金属音が消えるまでに、かなりの球数を要してしまったんだなぁ。トウ側からそのブレードのウェイト付けを見れば明らかですが、スタッフ系のモデルって、40年代のブレードアイアンみたいな三角形。どこを落とすわけでもなく、重心の高さは確実に意識させるもん。
wilson 69 dynapower irwin model
トップ側のウェイトが落ちているところとか、ヒールにあるえぐりなんて、機能に全く関係ないと言われちゃってるわけですが、でも、なんとなく、そう、心理的にもたらされる印象があるわけで、その効果は、かなりあると思っています。

デジタルでものを考えるデザイナーさんには、演出できないところですね。せっかくドリルドスルーのホーゼルではありますが、ヒールも高く、ついでに言っちゃうと、そのホーゼルもがっしりと太い。ヒール側のウェイトをどっかに配分したというのが、アマチュアの理解しているバックデザインからのイメージですが、それはなんとなく理解していても、エグリってぇのがドンだけ影響しているのか、疑問なところです。

以前ゴルフフェアに出ていた釼持モデルにも同じ様なエグリがあって、これって何に利いてるのって聞いたことがあります。その時のお答えは、重心距離ということでした。ってぇこたぁ、重心距離を遠くしている効果があるんですかな。ヘーゲンのモデルの方が打ちやすい様な気がするのは短い重心距離を得意とする自身には、正解なんでしょうか。
wilson 69 dynapower irwin model
実際、何を期待していたかといわれても、大した想像はできなかったわけで、かつ実際にも、まだ、首をかしげた状態。何がスンギェかって言われても、ホーガン的なサプライズはなかった。

FG-901の時もそうでしたから、まだ、プロダクトを理解していないんでしょう。

ウェッジなんかはヘーゲンのデュアルウェッジに通じる、扱い易さを感じるものですが、もっと素晴しい機能があるはず。ってぇ事で、涼しくはなりましたが、ヘロヘロになってきちゃったんで、とりあえず帰ってきたわけでした。

もう少し、いろんな観察が必要ですナぁ。