いいもの残してくれました!-VIP models
故あって、手持ちのVIPモデルをカタッパジから持ち出してみました。セルだけが違うと思いこんでいる67.5年モデル、ステップソールの自身のゴルフデビューモデル69年、71年のバックデザインが変わったリミテッド。88年くらいと思われるMGXは復刻版として高いホーゼルのモデル。何も知らずに使っていたやっぱり80年代後半と思われる国産企画の復刻版。これらの57番、あるモデルは2番をバックに詰め込んで、レンジへお出かけです。国産企画に合わせて探していた2鉄は、シリアルナンバー入りの復刻版ですが、これまた別の企画のモデル。モデルの種類としては6種類を持って出たわけです。

訳は追々として、これだけVIPばかり詰め込んでいくと、壮観なモノです。自身がそう思っているだけなんですけどね。パッと見には、みんな同じモデルに見えないこともない。デモなんか本数が多いって感じですかね。
いいもの残してくれました!-VIP models
VIPってモデルをじっくり観察してみれば、それぞれがいろんな当時のアイデアで、もちろんコピーといった同じモノは一つもありません。であるからして、67年というか、オリジナルのモデルを、オリジナルと言うよりは、初期型と言い換えたほうが良さそうな、発展の経緯を見て取れます。

特徴的なこのバックデザインを踏襲していながら、ホーゼルの長さの変化が大きな進化かも知れませんが、スコアラインの入れ方とか、リーディングエッジ、オフセットの入り方、いろんな所が微妙に違う。するてぇと、新しい復刻版が一番良いものかって言うと、その当たりは、使う方が何をしたいかで違うモデルなんですね。ご権威の本なんかには、プレーヤーに合わせて鉛を貼ることで、如何様にもキャラクターを作れるとあります。自身の場合は、あるがままのデザインで使いたい方なので、これを素直に受け取るなら、花嫁さんの白無垢な訳ですよ。三つ指突いて、毎回帰宅を迎えてくれる、とっても素直な性格。もちろん、主の方にそれだけの甲斐性があればってことで、使いこなせるだけの知識や、技術があれば、って事なわけです。

知識だけは、いろいろと漁ってきましたが、技術はまだ日によって違うレベル。この日のレンジではソコソコ楽しめるだけの調子ではありました。
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歴史をたどる意味で、初期型から振り回してみれば、初めのうちは、なんか打ちにくい、左へ引っかかるイメージ。までも、何とか修正してみます。ヒール打ちで、外へエイヤァと振り出します。ヘーゲンスタイルと違って、頭は残したまま、左へ体重を載せていきます。ほっほぉ~、今日は良い感じで当たります。

こないだお盆にも持ち出した69年は、この初期型と同じイメージで、良い球を弾いてくれます。基本的にホーゼルの高さに変化はないし、ソールのコンセプト以外、変わっていないのかな。

バックデザインの違う71年のリミテッド。いくらか違うかとも思うのですが、ホーゼルの高さがそのままなんで、イメージを変えないスイングで良い感じです。この辺りで、気がついたのですが、アドレスでフェイスを自然にちょいと開いてるんです。意識してなくてね。

むかぁし、先達とレンジへ行ったとき、このちょいと開いたフェイスがストレートなんだ、とご教授いただく先達がいましたね。エッジがストレートでも、このVIP3つのモデルと同じコンセプトであれば、それが正攻法のスタイルって事もあったのかも知れません。あくまで自身にとっては、今日の調子で、って事ですけどね。
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ってぇのは、MGXを同じイメージで振り回したときに、オフセットが付いているからか、このちょい開いたフェイスが強烈に返って、左へ飛び出す球ばかりになったんで、気がついたんですね。それだけ、ほんとうに意識をせず、自然となっていたスタイルなんです。不思議なもんだ。

で、このMGXなんですが、ホーゼルの高さは初期型並にあるものの、いささか頼りない感じです。ウェイトとしても何となく軽い感じがして、ま、ホーゼルの高さを気にせず、普通のマクレガーモデル、いや、センターウェイトモデルとして振り回すと良い感じ。67年のVIPを復刻したと謳ってはいるモノの、バックデザインの面影はその通りですが、オフセット、微妙なウェイト、いろんな要素から初期型からはかなり乖離しているモデルかなぁ。だからといって、変なモデルというわけではありません。ライトウェイトの流行を踏襲した時のモデルなんでしょうねぇ。

自身が新品で買った国産企画のクロームモデルですが、今見てみると、復刻のノスタルジーに、どっぷりと浸かったモデル。あらゆるデザインにはシッカリとオリジナルの面影が見て取れます。このモデルの不思議なところは、高く上がるけど、距離が届かないってとこ。
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先達からの指摘の通り、ホーゼルが短くなって、ぽってりとした特徴的なマッスルが、かなり低重心に設計されており、オフセットもあって、かなり柔軟なモデルです。でも、少し打ち込んでみたり、ヘッドスピードが速かったりすると、するすると高く上がるだけのモデル。

このモデル当たりは、きっとロフトをいじったり、シャフトを替えてみたりという、チューンの出来るベースモデルなんでしょうか。VIPという名前に郷愁を感じ得る層が、シニアと捉えられた頃のモデルかな。当時は若造が買ったんですけどね。

このモデルだけじゃないのですが、どうも国産企画は連携する前後が無くって、理解するのに時間がかかります。2鉄のモデルは、シリアルナンバーのはいった、いわゆるクラシックブームに乗ったモデルでしょう。ホーゼルは短く、 でも、国産企画の復刻とは違った物作りがされています。本国モノなのかな。言ってみれば打ちやすい、オリジナルが少しフェイスを開いてアドレスしていたのに対して、普通にターゲットに合わせられるモデル。一般的には、それが普通ですよね。

VIPをテーマにすると、長くなってしまいます。こんだけVIPを並べてみた訳なんですが、その理由は、また改めて。