松の内の街や、相変わらず騒がしいだけの正月番組に。いささか、妙な疲れを覚えるこの数日です。今もって静かな空気に、凍てつく寒さを股引の上から感じても、いざゴルフとなると、違った寒さに変わってしまう。思い込みの激しいタイプですね。それにしても、お天道様ってぇのは、本当に力のあるものです。風さえ避けることが出来れば、日向では日に当たっている場所から、温感インナーが強烈に暖かくなる。老眼の目にも、明るく照らされてさえいれば、いつもは見えない字も見えてくるんですよね。お天道様はすごいもんだ。ちょいと能天気が戻ってきたかな。いや、明日も早いので、そうも言ってられない事実があります。


いいもの残してくれました!-M85 tour forged
さて、ウィングバックが続きます。でかい写真の再放送、今回は、ツアーフォージドと呼ばれるM85、復刻版ってやつです。83年のようですが、ミュアフィールドが大々的に発表されたのと同時期に、こんなモデルも生まれているんですね。ホーゼルの刻印が、確かにミュアフィールドと同じ感じです。約25年近い隔たりで、このモデルのコンセプトが復活したのは、何か意味があるんでしょうかね。
いいもの残してくれました!-M85 tour forged
ミュアフィールドには、もっともらしいヒストリーがありました。ニクラウスの使用したモデルの限定販売モデルに似たモデルとしてのデビューです。

そのタイミングがこのモデルと同じと知って、いろいろ勘繰ってみると、本当は自社の歴史上の当たりモデル、VIPM85を同時に復刻して、資本を引き継いだニクラウスの傘下にいる組織の企画屋さんが、業界に先駆けて、復刻ビジネスを探りたかったんじゃないでしょうか。ウッドの場合は、この後、似て非なるものですが、なんとなくそんなラインナップが続いているようです。でも、賢明なプランナーが、アブ蜂にならぬよう、直近のトピックを利用して、ミュアフィールドに集中し、まんまとひと山、ってとこでしょうかね。相変わらずの勝手な想像です。

いいもの残してくれました!-M85 tour forged
にしてもこのモデル、57年のペナに、ほんとそっくりです。というか、カラクロムのオリジナルM85にそっくりというべきでしょうね。

ミュアフィールドがいろいろとモディファイされているのと同じく、当然のことのようにブレードが長くなり、ソールを確認すると、まるっきり長方形に見えるペナの57年カラクロムに対して、トウ側にいくに従って広くなっていく扇型になっています。ウェイト配分の山形が少し広くなっているようにも見えますが、ぱっと見は、それほど変わりません。均されてはいるようですが、一部の番手で山が違うのも、確認できますよ。
いいもの残してくれました!-M85 tour forged
手にした当初は、先に来ていたM95Rの先代モデルだと思っていました。ヒール打ちもまだ習得していない時でしたから、振り回してみても、VIPの復刻版を使っていたときのような感触だったんですね。それは、あたったときは、真っ直ぐなストレートな球を弾くものの、芯で捉える確率の低い、シャフトの固いモデルって感じです。M95Rもプレシジョンのシャフトですから、同じように、感触はよくないものの、当たると真っ直ぐの球を弾く、ちょいむずなモデルと認識していたものです。

ただし、M85のリシャフトが終わって、突如として目覚めたヒール打ちで、今度は真っ直ぐ打つのが難しくなったんです。感触は最高。きもぉちドローってぇのがいいですね。芯で捉える確立が格段に上がり、というか、芯がどこにあるのか、把握することで、このモデルの使い勝手は格段に上がった、と思い込んでいます。
いいもの残してくれました!-M85 tour forged
いつもヒールで打つなんて、簡単な言葉にしてますけど、これって本当に自分に出来ているのか、疑問ですよね。イメージ、気持ちの問題で、ここまで違うのですから、こだわる必要も無いのかもしれませんが、たまぁにフェイスに残ったボールの跡を見ると、ヒールなんてとんでもない、真ん中に残ってる事があるんですよね。ヒールで打つイメージを持つてぇことが、自身のスイングに対してよい結果をもたらしていることは事実です。単純に右脇を絞めていることが、そうイメージさせているだけかもしれません。でも、そのボール跡を見ると、いろんなモデルに、ヒール寄りで打つといい感じ、ってコメント、全くの見当違いって事にもなりかねないですよね。

このあたりは、しばらくアナログにしておきたいな。科学の目、って言うか、ショットマーカーかなんかでやってみりゃすぐなんでしょうけど、自分にとってのイメージでもあり、でも、先日の最新モデルの試打会で、メーカーの若いスタッフさんがヒール寄りで打つってのがわかった気がしますと仰られていましたから、イメージとしては間違ってもいなさそう。個人の感想ということで、皆さんはそれぞれでいろいろ試してみてくださいね。右脇を絞めているだけなら、スポルディングも打てるはずなんすけどね…、おいといて。
いいもの残してくれました!-M85 tour forged
このモデルはカラクロムなんですが、手元に着たときはいくつかの番手で、だいぶ銅メッキがはげていました。当初は、これを何とかしたいなぁと、いろいろなところに問い合わせをしまくってみました。たどり着いたのは、1本にこのセットの価値の倍のコストをかけると綺麗になるというところ。当然そんな気は無いので、諦めていましたが、簡易的に修理メッキの出来るキットに行き当たり、2ラウンド位は持つように補修をする事が出来ました。これは、ちょっと遊びの範囲が広がったと、疲れたカラクロムのモデルを手にする事が、逆の楽しみにもなりましたよ。このキットで、まだいろいろと楽しんでいます。

いろんな遊びを覚えたなぁ。大人になって覚えた遊びは、たちが悪いって言います。時間もお金もかけられちゃうからね。だから若いうちに遊んでおきなさいって、先達に言われたことがあったなぁ。