いいもの残してくれました!-wrap up DX
なんかいろいろと引っ張りましたが、DX64年、話を終結させるためにも、ここでまとめておきましょう。

気になって仕方のなかった造形、ホーゼルからフェイスへ、いわゆるソケットのところのアドレスからの見え方でした。いろんなオフセットものと比較して、写真なんか撮っているうちに、なんとなく分かってきたことですが、このモデルの特に気になっている番手の造形は、ホーゼルからグースになっているってことですね。

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ホーガンなんかが綺麗に見えるのは、ソケットまで、ホーゼルはきっちりとストレートです。ソケットの作りが、オフセットを作っています。これはダイヤモンドバックのものもそうでした。でも、このDXの一部にはそのあたりの作りに迷いがあるようです。ホーゼルもちょっと曲げて、ソケットもオフセットさせる造形になっている。昔の人も、絶対に違和感を感じていたのは間違いありません。

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で、やっと先日レンジで打ってみたのですが、やっぱり、確実に打ちやすくなっていました。想像上のスイングよりも、数段普通のスイングでストレートな球が飛び出します。打感も悪くない。当時の日本でこれを使う人が多かったというのも分かる気がしてきました。61年と比較すると、それは、ほとんどオフセットの有り無しという違いとも言えると思いますが、いくらか払う意識で、打ち込みを意識しないでいいって感じでしょうか。

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PTMTにダイヤモンドバックと菱形バックの一連の進化を見て、出来上がったんですね、って感じがします。最終形は手持ちの中では、ダイヤモンドバックで、ホーゼルを曲げていない、普通のオフセットなんですが、DXはきっと違和感を気にしないでいける無頓着さがありさえすれば、使いやすいアイアンであることは間違いないでしょうね。バックのデザインも、改めて観察してみると、よく出来ているじゃないですか、って言っちゃう様になりました。
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それもその頃のモデルの妄想話で、新たにコンサルティングやなんかを使って売り方のイメージを一新したり、聞こえは良くないかもしれませんが、世帯をリストラクチュアリングしてマクレガーとしても、ステップアップを狙い始めていた頃です。切り捨てられてしまった、マイナーな存在たちを愛でてきた傾向にありましたが、それは手にしやすい流通価値だったからということもあります。

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メジャーなモデルたちも結局は使い倒されていて、疲れた外観のものばかり目にしていましたし、当時の若造の実体験でも身近にあったモデルたち。自身にとって、そばへ寄っていこうとしない、谷間のモデルだったんですね。

結局ホーガンと同じで、食わず嫌から、実際にモノを手にして、使ってみることで、しっかりと世界を広げてくれます。

なんか、今の国産自動車メーカーのハイブリッド車の戦略を見ている様な気がしてきました。はっきりいって自身にとって、あの種のものは違和感をぬぐえませんし、内燃機関あってこその自動車世代。臭いや、音や振動なんてものもクルマ趣味の一部でしたから、現在ハイブリッドを愛用している皆さんのライフスタイルを、どうイメージしても、自身の中にある現時点でのカーライフとは重ならないんです。

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年後にハイブリッドって主流になっているのかな。きっと内燃機関は高い税金と高額な燃料なんかを使わざるを得なくなって、残ったとしたら肩身の狭い思いをするんだろうナァ。日本では特に、過去の歴史なんか、企業として大切にする文化は皆無ですから、きっと、群馬の元飛行機やさんが作ったエンジンを載せているスポーツカーなんかは、名古屋の南のほうでは、歴代の汚点として秘匿されることになるのかもしれませんね。

そんな先のことは、自身の体もわからないので、そのときにまた暇があったら考えましょう。他に食わず嫌いはあったかな。そうそう、ザラ肌仕上げの62年とか、あとはウィルソンのスタッフ系なんかもそうですかね…。いかん、いかん。