いいもの残してくれました!-DX2 01
DX2
、デラックスターニーが手元にやってきました。2Iだけですが、64年モデルと思われます。ちょうどこの時代はマクレガーのいろんな戦略が想像できる、変化の時代です。

毎年変わっていくモデルのラインナップに、企業オーナーとしてのブランズウィックの思惑や、従来からのロイヤリティーを改革しきれない社内のデザイナーとか、規約切れとなりそうなトミーアーマー、新世代を担うニクラウスのと契約、いろんな要素を勝手に想像して、今に残っているモデルの背景を、勝手に物語ることが出来る時代です。

トミーアーマ-のA2のところで、きっとDXがとっても違和感のあるモデルだったんじゃないかって、考えてましたが、この手元に来たモデルで、全くそんなことは無いなぁと、全面否定することになりました。


いいもの残してくれました!-DX2 02
これが手元に来るまで、限られた資料の中で認識を試みると、革新的なモデルと理解してしまっていたんですが、SSPTの流れからすると、全くの正常進化です。

資料からのコメントでは、既にダイヤモンドバックのデザインとは似て非なるものと断定されています。

縦に短くなり横に広がったということですが、実際にサイズを比較すると劇的なほどではなく、自身もよく勘違いしますが、視覚的にそう見えるようにできてます。

オフセットの度合いを高めて、ハンドファストに構えられるようになっているとの事、それは確かにその度合いを強めてはいます。でもややこしいかもしれませんが、例の正体不明のダイヤモンドバックをその最終進化形と置くと、全く違和感の無い、普通のモデルに見えます。当時としてはこのオフセットがそれほど違和感のあるものだったのかもしれませんね。なんか文献資料に想像を掻き立てられすぎたみたいです。

全く別の話ですが、この頃のターニーモデルには、実はあまりいい印象が無く、62年の☆印のザラ肌MTや、この64DX、フェイスの変わった67年のRDXRMTDXRと、個人的に興味の薄いモデルたちでした。

いろんなアイデアが盛り込まれているモデルたちではありますが、なんとなくヴィヴィヴィってくるところが無かったモデルなんです。例えば、オークションなどで出品されていても、その価格と自身の中での価値がかみ合わないモデルと言えば簡単でしょうか。まぁ趣味の世界ですからね、財布との問題でもありました。このDXモデルは、この趣味の初心者の頃に、使い込まれた状態を何度か目にしたこともあり、決して美しいモデルという印象が無かったこともあります。それに加えて、いろんな文献資料から、どんどん興味をそがれていきました。

いわゆる、アメ車状態です。馬鹿でかくて、ガソリン喰う、エアコン入れて峠を上れば、オーバーヒートで一休み。だいぶ前から、アメ車はそんなことありませんが、イメージ先行です。物売りでマーケットに生まれるいい評判は半年もちません。でも、悪い評判は10年たっても払拭できないものです。はまっちゃっていましたね。


いいもの残してくれました!-DX2 03
ということで、事前の印象をリセットして、細かに見てみます。

縦に短くなっているとの事ですが、並べてみると、ほんとだぁって言えません。61年のMTと比較すると、ヘッドのシルエットは、全く同じですね。トウ側からバックデザインのひし形の盛り上がりを確認すると、DXのほうが高くなってます。デザイン的にはトウの返りを良くしたい意図が見えますが、こちらにウェイトがシフトした分、61年よりもセンターにスポットがよっているように見えます。スポットを左右に広げたというよりは、トウ側にずらしていった感じ。

いいもの残してくれました!-DX2 06
確かにこの一連のダイヤモンドバックは、ヒール寄りのスポットから、自身のような素人にも分かるセンター寄りへのスポットに進化していきました。

ただ、61年とはそれほど違いを感じなかったなぁ。時代とともに正常進化した、正体不明のモデルがやけに完成形然として見えます。

その流れで見れば、同じ年の普通のターニー、M2Tも同じ意図がありますが、バックデザインからはスポットが強烈に下げられているように見えます。固有の特徴でシャフトが長いせいもあってか、これは良くボールが上がります。


いいもの残してくれました!-DX2 04
売りにしている、ビルトインハンドファースト。2Iだからかもしれませんが、良く分かりません。他のモデルでも、ちょっとかぶせ気味に構えてハンドファストにすれば、一緒に見えます。

これは、たぶん短い番手ならもっと良く分かるのかもしれませんね。決して違和感を覚えるようなモデルではないなぁ。

M2Tと並べると、特別快速と各駅停車、マンゴーフルーツパフェと普通のパフェ、デラックスと普通って、そんな違いがあるように見えないけどねぇ。いやぁ都合のいいほうに流れるんですよねぇ、企業のマーケティングって。


いいもの残してくれました!-DX2 05
お見合い写真と釣書だけで判断しちゃいかんです。姉妹や両親と仲が良いんだから、まだ帰国していないお嬢さん、タバコ屋の叔母ちゃんの噂話だけで、お見合い断っちゃいかんです。

も一つ言っちゃうと、姉妹でそれほど違う個性でもないんじゃないかと、中には居られますけどね。

デザインがちょっと違って見えても、当時も企業の買い替え戦略に踊らされてたんでしょうねぇ。ホントはゴルフクラブの機能としては、変わりゃしないんじゃないかと思ったりして。

確かめるためにも、このDX、ちょっと探してみよっかなぁ。あくまで初代で。

いや、でもこれ以上は…。